金田式部品ノウハウ1


★FETメーカー
金田式カルトクイズ1

さて、これらのメーカーは何処でしょう?

ソリトロン?

2N5465

 

 

こたえ:上の写真 左からシリコニクス(2N5564)、ソリトロン(2N3954)、ソリトロン(2N3954)
    下の写真 インターシル(2N5465)
    他社製品を売りつけられないように、注意すべし!(ソリトロン以外の2N3954シリーズはゲート漏れ電流が究めて大きい)。


★ボリューム

金田式カルトクイズ2

さて、これらの型名はなんでしょう?

13T

 

 

 

こたえ:左から、λ−13T(捲線)、N−13T(サーメット)、NX−13T(サーメット非可変領域付き)。いづれもコパル
すべて、表示が「λ−13T」となっているところに注意。色が違うだけなのだ!

 


   ・NX−13T代替

半固定抵抗器の名器・コパルNX−13Tは、可変抵抗部分+非可変抵抗でなりたっているので、これの代替を考えたときは、通常の半固定抵抗器と固定抵抗器との組み合わせを行うと良い。たとえば、200Ωの代替にする場合、100Ω半固定と51Ω固定抵抗二本、または50Ω半固定と75Ω固定抵抗を二本を半固定の両端につければ、良い。


    


★定電圧

 定電圧ダイオード、東芝の05Zシリーズは、今は05AZと名前を変えているが、特性は同じ。旧05Zの銀帯がノイズが少ないのは、有名。

 プリの初段の定電流回路やカスケードにツェナーを使う場合、ノイズが問題になる場合が多く、ここにはノイズの少ない選別品が良いと思われる。

 また、ラジオノイズが乗る場合、このツェナーから乗っている場合がある。対策として、少々ノイズが大きいが、定電圧ICを使ったり、アンプの入力にフィルタを入れる、等。ダイオードに並列にコンデンサを入れることも考えられるが、金田氏は音質の劣化のためにこれは通常やっていない。ノイズが多すぎる場合の応急対策としては有効。数名から聞いた話では、近くに電波塔や放送局があると、ラジオノイズが乗りやすいそうである。

 NECの温度補償用ツェナーダイオードで1S2190/2191、2192がある。98年末で生産中止の模様。型番の違いは、温度性能の違いである。これが、メタルキャンで、実測の銀帯ツェナーよりは若干ノイズが多いが、かなり他社のツェナーに比べ、ノイズが少ないようである。電圧は8.2Vしかないので、その点は使いにくいが、ローノイズ・ツェナーとして、使える。やったことが無いが、ケースのキャンをGNDや±Vにつけると、外乱ノイズが更に減るのでは??と思われるが・・・内部の端子がケースについている場合は、その手が使えるか?