ショカッサイ (諸葛菜)


 アブラナ科。中国原産。花期は4〜5月。 四月頃になると、鮮やかな紫色の花が至るところで見られる。観賞用として栽培されているものも多いが、野生化しているものも多い。中国から日本に持ち込まれたのは江戸時代だが、野生化して広がったのは昭和になってからだと言われている。

 オオアラセイトウが正しい名前で牧野富太郎が名付け親だそうだ。ショカッサイの名は中国名の「諸葛菜」をそのまま使って音読みしたものである。ムラサキハナナ(紫花菜)の別名もあり、「紫」は言うまでもなく花の色を表したもの。「花菜」とは菜の花(油菜)のことで、紫色の菜の花という意味になる。菜の花はその昔に中国から入ってきて盛んに栽培されていたが、今ではヨーロッパから入ってきたセイヨウアブラナに取って代わられているそうだ。