2005年9月3日 更新

冷やし たぬき うどん

暑い夏には、冷たい物を食べたくなります。今回はしょうゆベースの関東風の冷やしたぬきうどんです。うどんの代わりに、同じ小麦粉を使った冷や麦やそうめんでも同じです。

 材料 5人前  400 kcalです。乾麺のうどんや冷や麦 100g を使うと530Kcalとなります。
茹でうどん 200g×5 天かす 100g かに風味かまぼこ ワカメ、刻み海苔 アサツキまたは万能ネギ わさび
和風出汁 鰹節 フレークまたは鰹出汁の素 醤油 みりん
 
 準備

関東風和風だし(本返し)の作り方
ざるそば用たれ
鍋にカップ2杯(400ml)の水を入れて、昆布を一枚入れ、鍋のそこから小さな泡がでてきたら火を止め鰹節または鰹風味の出汁の素をいれてます。弱火で沸騰させない用に10分ほど煮込み、昆布と鰹節を布で濾して出汁を作ります。もう一度火を入れて、醤油、カップ1、(150ml) みりんカップ1(200ml) 味を確認して塩で調整します。少し甘めにしてください。


うどんの茹で方
大きめのお鍋にお湯を2L入れて、わかします。沸騰したら、うどんを入れてかき混ぜて素早く鍋にすべての量をいれます。吹きこぼれないように注意しながら、吹きこぼれそうになったら、コップに1/2ほどの水を加えてお湯の温度を下げます。(これをびっくり水と言います)3分ほどで茹であがります。火を止めて、鍋からざるに手早く移し、水をかけてぬめりを取り冷やします。水をかけて冷やすと腰がでます。

うどんのつゆ:ざるそば用の本返しを2倍に薄めて、味を塩で調え、弱火で暖めておきます。この際絶対に沸騰させないでください。
沸騰させるとたれがにごり味が悪くなります。

 仕上げ

やや深めのどんぶりに、茹であがったそばをいれ、かけそば用のたれをかけて、天かす、かに風味かまぼこ、ワカメ、海苔、あさつきなどを乗せてわさびをつけてできあがり。



冷やしたぬきうどん

   なぜ あぶらげ入りがきつねで 天かす入りがたぬきなの?

なぜたぬきが天かすできつねが油揚げなのでしょう?おいなりさんは、民間信仰のなかでも結構レベルの高い神様です。鎌倉の佐助稲荷や伏見の稲荷など結構大きな神社として「きつね」をな神様として奉っています。きつねの嫁入り きつね火などきつねにまつわる民間伝承もたくさんあります。おきつね様には、油揚げが一般的ですので、きつねうどんやきつねそばにあぶらげをのせるのは判り易いと思います。

たぬきの民間伝説はかちかち山のたぬき、分福茶釜や
證誠寺のたぬきの囃子、源平屋島の合戦のおりたぬきが源氏を助けたなどが有りますが、きつねほど神格化してもいません。人形や伝説のたぬきはどこか抜けていて愛嬌があり私はきつねよりもたぬきの方が好きです。

たぬきときつね 化かすのが上手ですので、地方によっていろいろ有ります。代表的な物をあげると以下の様になります。

東京→揚げ玉(関西でいうてんかす)入りうどんorソバ てんかすというのは てんぷらのタネを抜いた外側の衣だけのもの という考え方から→タネ抜き→”たぬき”になったという。ちなみに このてんかすうどんのことを関西では”ハイカラうどんといいます。

京都→つゆをあんかけ(片栗粉でとろみをつけたもの)にしてトッピングに刻んだアブラゲを乗せたもの うどんもそばもあります。
     刻みアブラゲを乗せるそばやうどんは、関東ではお好みメニューで自由にトピングする立ち食いそば屋にありますがあんかけはありません。

大阪→甘辛く煮た油揚げを乗せたそばを「たぬき」という このうどんバージョンが「きつね」という。したがって たぬきといえば ソバしかなく きつねといえばうどんしかない。 大阪では、あぶらげがのっているそばが「たぬきそば」です。「たぬきうどん」はないようです。東京とは違いますね

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