2008年9月07日 更新


にがりと塩について


にがりダイエットとか豆乳に入れて豆腐にするとかあまりなじみが無いにがりですが、その効果が最近医学会でも話題になっています。
インスリンの感受性維持と分泌に「にがり」の主成分であるマグネシウムが必要であり、我が国で2型糖尿病やメタボリックシンドロームが増えた要因は、戦後の食生活の”半欧米化”に伴う慢性的マグネシウムの摂取不足によるとの学説を唱えた、東京慈恵会医科大学 内科学准教授の「横田 邦信先生」に、お世話になっている関係で「にがり」について少し説明します。

  塩について

政府が管理していた食塩は、民営化されていろいろな種類の食塩が市場にでています。JT(旧専売公社、現在日本たばこ)の食塩は、水分を吸収して固まらないように食卓塩として精製されているため、塩化ナトリウム以外のミネラル特に大事なマグネシウムが殆ど有りません。最近JTも精製していない塩も販売し出しています。食卓塩よりは少しはましです。

天然の塩田で作成された浜塩(赤穂の塩や伯方の塩)にはマグネシウムやカルシウムなどのミネラルが豊富で使うと料理の味にこくが増します。天ぷらの衣に入れるとパリット仕上がるとか、いろいろ利用法は有りそうです。また、ハーブ入りの食卓塩として有名な「クレージー・ソルト」は、岩塩を元に作られています。サラダやフライドチキンなどの味付けに便利です。

現在国民病として広まっている「糖尿病」や「高血圧」や「アレルギー性の疾患」は、専売公社が始めた食塩の精製が原因ではないかと推定しています。

 にがりについて
食塩を精製する工程で不純物として取り除かれるのが今流行の「にがり」です。このにがりを追加しても料理のこくがます効果が得られます。一般的な使い方は数滴料理に入れる程度です、入れすぎると苦くなります。にがりの主成分は塩化マグネシウムですが、その濃度はメーカーによって異なります。ナトリウムの比率が低くてマグネシウムの比率が高い物をおすすめします。ナトリウムが多いと塩味が追加されまし、血圧が高くなります。

保水性が増し肌が艶やかになる、アトピー性皮膚炎が治る、血圧が下がる、血糖値が上がりにくくなる、減量出来るなどいろいろ噂が流れていますが、医者や栄養士さんと相談の上で使用してください。

推奨メーカー:
@(有)おちあいどっとこむ
 インドネシア原産の 「天然にがり まどぅら」です。
         価格は、500ml 1000円ほどですが濃縮されていて使いかってが良い商品です。

A 予測医療研究(株)TEL:03−3993−7760 「マグネフォース」
西オーストラリア産の天然高濃縮マグネシウムリキッド;マグネシウム含有量が極めて豊富、カリウムが比較的多く、更にナトリウムとカルシウムが極めて少ない天然高濃縮マグネシウム水、100ml当りマグネシウム10300mg、カリウム633mg、ナトリウム584mg、カルシウム5mg。横田先生が臨床研究で使用した素材(MAG21)です。
1滴当り7mgのマグネシウムを含みます。 


Bにがりでは有りませんが、大塚製薬からサプリメントで「カルシウム、マグネシウム、亜鉛」がでています。
これも効果が期待できます。但し、亜鉛を含みますので、一日の服用量を守ってください。


 にがりの効果の実証

1)お通じが良くなる
これは、効果抜群です。飲んですぐに効果が出ます。便秘症の人は是非試してください。 宿便が無くなり、大腸の動きが良くなります、お肌の吹き出物などが少なくなるような話を聞きます。
マグネシウムは下剤の主成分で、大腸ポリープの内視鏡検査の際飲まされる下剤入りの水の主成分は硫酸マグネシウムです。 

2)にがりは、女性のみかた 保水性が増して肌が艶やかになる。
1ヶ月ほど続けると肌が艶やかになり張りがでてきて、手の平の発汗量が増え、しっとりとして肌になると感じられると思います。にがりを服用し始めた 知り合いのモデルの話では、肌がなめらかになり、しっとりしてきて化粧の乗りが良くなり化粧映えがする様になったとの話です。
また、冬場に乾燥肌で、かさかさになることも有りません。 
クエン酸と同時に取るとよりマグネシュウムの吸収を効率化出来ますので、レモンの絞り汁とともににがり水で割って飲むと効果的です。
お酒が好きな人は、焼酎の水割りにレモンとにがりを垂らして飲むと美味しいですし、マグネシウムの吸収も効率的になり、悪酔いしないなど結構いけます。ためしてみてください。ただし、飲み過ぎにはご注意!アルコールは結構カロリーが高いです。

3)アトピー性皮膚炎やアルギ−性鼻炎に効果がある。
アトピー性の皮膚炎で悩んでいた娘は、料理ににがりを入れだしてから、アトピー性皮膚炎がなおりました。
アレルギー性鼻炎の効果も認められましたが、2005年は花粉の発生が多すぎて完治まで至りませんでしたが、例年薬を飲んでも効かない場合もあり苦労していましたが、2006年は薬の効果があり、例年よりも楽でした。
飲み初めて3年になる2008年は、ついに鼻炎の薬を飲まずに、スギ花粉だらけの小田原、足柄地区で生活が、できました。アレルギー性の体質を改善するには時間がかかるようです。

4)血圧がさがる。
最低血圧が10〜20mmHg下がる傾向が確認されました。

5)血糖値が下がる。
2004年7月より、にがりによる治療を始めましたが、薬の量は同じでも血糖値、中性脂肪、コレステロール値などがわずかずつですが減少傾向です。糖尿病やメタボシンドロームの人はマグネシュウムの代謝が激しい(尿中排泄され、食事からの摂取も少ない)ので、下痢しない程度までにがりを増やしてくださいと「横田 先生」も話しています。

横田先生からのコメント
にがりの主成分のMgは、糖尿病あるいは耐糖能異常(糖尿病予備軍では尿中の排泄が多くなるので、インスリンの効きが減弱、すなわちインスリン抵抗性:(インスリン感受性の低下)を来たします。 また、食事性Mgの摂取不足が、インスリン抵抗性を惹起します。日本人は元来農耕民族なので代償的にガンガンとインスリンが出せないためにインスリン作用不足から糖尿病が発症しやすくなると考えられます。(Mg仮設)
Mgはインスリンの感受性を維持し、分泌も維持します。私の仮説は:戦後の食生活の半欧米化:食事性Mgの慢性的な摂取不足が戦後の2型糖尿病やメタボリックシンドロームの発症の大きな要因であるということです。

6)ぼけの進行をある程度止める効果が期待できる。
年を取ると物事を忘れ易くなり、たまに合った知人の顔を思い出すが、名前がでてこないこと有りませんか。
内容を詳しく説明できるのですが、その物の名前を思い出せないこと、経験あると思います。
このような初期のぼけにも、マグネシウムが効果的です。記憶は、大脳に蓄えられており、その情報を引き出すために神経繊維が使われます。神経繊維と次の神経繊維の間を電気信号(情報)が伝わるために、役目を果たすレセプターと器官があります。この信号を伝達する際にマグネシウムが大きく介在しているのです。
つまり、マグネシウムが少ないと電気信号が伝わらない。記憶情報が残っていても取り出すことが出来ない状態になるのです。つまり ぼけが始まるのです。
マグネシウムを含む にがりを飲むと情報の伝達がスムーズになり、ぼけの進行をある程度防止出来ますが、一度失ってしまった神経繊維の復旧までは効果が有りません。つまり脳梗塞や脳卒中などで脳内の神経繊維が死んでしまった場合はこの効果が期待できません。しかし、食が細くなり、食物からのマグネシウムの摂取量が減少したために起こるぼけには効果が期待できます。にがりを飲みだしてから、事実、物忘れが少なくなって来ましたし、要介護認定の認知症の父もぼけの進行が止まっています。

7)ダイエット
一時にがりダイエットがはやりましたが、しかし学術発表がなく根拠がないと国立栄研が発表したため見向きもされなくなりました。しかし、にがり水で痩せたヒト多数います。痩せたヒトと痩せないヒトの間に大きな違いが実はありました。痩せたヒトは食事の時に一緒ににがり水を飲んだヒトたちでした。にがりの中のマグネシウムが食事中の脂肪分と鹸化反応(石鹸を作る)ため、脂肪が吸収されにくくなるので、同じ食事でも少しずつ体重が減ると考えられるのです。ある程度のにがり水を食事の際に飲み続ける必要があります。

関連リンク
MAG21研究会 横田先生が監修しているマグネシウム専門のホームページです。

横田先生の著書もあります。現代書林 “メタボリックシンドロ−ム”対策の必須ミネラル 「マグネシウム健康読本」



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