2006年05月05日 更新

塩の不思議 2 氷に食塩を入れてアイスキャンディを作りましょう

 氷に食塩を入れるとなぜアイスキャンディが出来るのか
気圧が1気圧(1013hp)の時 水が凍る時の温度を0℃ 沸騰する時の温度を100℃として規定されていますが、氷に食塩を混ぜると溶ける温度が変わります。以下の2つの現象をうまく利用してアイスキャンディが作れます。
1)食塩を入れることで溶ける温度が下がるので0℃より低い温度になる。これを凝固点降下現象と呼びます。
2)氷から水に変化するときは、氷が溶けきるまでエネルギーを吸収します。これを潜熱と言います。
現在では、冷蔵庫があり、塩を使ってアイスキャンディを作ることは有りませんが、魚の鮮度を保つために、保冷剤として海水を使った氷を漁船で利用している例が有ります。また実験室などで抽出などをするときにも使います。

 塩の役割 その2 融雪剤は実は食塩であった。

雪道の水が夜間の冷え込みで凍結してアイスバーンになり、スリップ事故が起こることが春先にありますが、この凍結した道に蒔いて氷を溶かす物は、実は塩化ナトリウム 食塩なのです。
食塩を混ぜることで凝固点が下がるつまり0℃では凍らずに溶け出すことを利用して融雪しているのです。したがって雪道を車で走った後は、海辺を走ったと同じくらい、車体に塩が付着しますので、洗車する事をおすすめします。特にタイヤ周りや車の底面など念入りに洗車してください。

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