2005年7月2日 更新

圧力を下げて火にかけずに煮込む料理



圧力鍋と逆の発想で煮込み料理やシチューなどを作成する鍋が有ります。構造は、魔法瓶の中に沸騰させた鍋をいれて、蓋をして長時間煮込む料理道具です。蓋をして火を止めても沸騰し続けるのが、この減圧鍋の魅力です。沸騰温度が下がっても沸騰し続ける原理は、ボイル・シャルルの法則を使っています。

魔法瓶に入れることで温度が短時間で下がるのを防ぎます。鍋の蓋をしっかりと閉めていますので体積は一定になります。温度が下がると水蒸気が鍋の中の圧力が下がります。このときにボイル・シャルルの法則で中の温度が下がって来るのですが、同時に圧力も下がるので、沸騰点が下がり常に沸騰している状態がしばらく保つことが出来るのです。沸騰する温度は、気圧(大気の圧力)との相関がありますので100℃から90℃ほどに下がっても、沸騰を保持出来るのです。火を使わずに長時間煮込むことが出来ますので堅いすじ肉や野菜を柔らかくしてくれます。
煮込む時間を長くできますので、おでんや大根の煮込み料理などに向いています。


  残念ながら、我が家には減圧鍋はありませんので写真でお見せできません。

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