2006年2月09日 更新

ソアラ 2000GT ツインターボ L (E-GZ20)

レガシィ・ツーリングワゴン 2000TS(E-BG5)のマフラーに穴があき、交換で工場に入っている間に代車できたのがソアラ 2000GTツインターボ Lです。プリンス スカイラインGTをかなり意識して設計されたソアラシリーズは、ロングノーズのスポーティー・クーペとして若者に人気がありました。
年式は昭和61年 走行距離 116,500km。外装の一部に錆が出始めて樹脂がもろくなって来ているようです。レガシィ・ツーリングワゴンよりエンジン部分が長く後部トランクは狭くなってます。4速AT、2000ccの1G-GTEUエンジン 水冷直列6気筒DOHC24バルブ EFI付きです。車体が大きい割に車室が狭くて頭がぶつかり居住性は、私には最悪です。クーペタイプのため、後部座席は、おまけ程度の奥行きしかなく、これで良く5人乗りといえます。 低速時のトルクが大きく、電子制御のツインターボで発進後の加速は良好ですが、車体重量が重くエンジンが大きいためか、瞬発力があまり有りません。動き出すとぐんぐん加速する感じの加速です。

ソアラ 2000GT(E-GZ20)の良い点
1)加速は良いが瞬発力が無い
 2000ccにしては、低回転時のトルクが大きく、(28.0kg・m/3800rpm)発進後の加速が良く追い越しなどに力を発揮しますが、車体が重く瞬発力は有りません。
 エンジンの回転数は、アクセルと良く連動して回転数が上がりますが、3500回転くらいから、急にターボが効きだし元気になります。EFI(電子制御の燃料制御キャブレターです)のツインターターボが搭載されている影響かもしれません。 ターボが効くまでの回転数では、ノーマルアスピレータータイプのキャブレターの様なアクセルを踏み込んでから加速するまでの感覚でタイムラグを感じます。瞬発力の良さは、ターボチャージャよりも燃費がべらぼうに悪いですが、EFJ (電子制御の燃料チャージャ) 方式のクラウンのスーパーチャージャーの方が良かった気がします。

2)馬力が大きい(2000ccでツインターボチャージャー付き 210ps/6200rpm
 ただし、ターボチャージャーがかかるまでの馬力は、いまいちの感じです。3500回転位からターボが効きだしぐんぐん加速する感じは、さすがツインターボと感じます。 

3)燃費節約モードの選択がいろいろ出来る。
オーバードライブ ON/OFF 機能に加え、燃料消費を押させるため、POWER NORMAL ECONOMY 3モードの組み合わせが可能ですが、組み合わせによる効果がわかりにくくもっと簡単な組み合わせするか、自動的に切り替わる方式が良いと思います。

4)サスペンションが堅め
 雲の上を走るようなソフトなサスペンションでなく、堅くて路面の状況やタイヤのぶれなどがハンドルを通して良く判るタイプの車でした。私の好みのタイプです。
 タイヤは、今回の代車には 205/60 R15 が装着されていますが、標準仕様は 215/60 R15 タイプのようです。


ソアラ 2000GT (E-GZ20)の悪い点
1)車室内が狭い
一応5人乗りですが、クーペタイプのため後部座席に大人3人は座れません。 何とか座れる程度で3人ともにとても窮屈です。また足も伸ばせません。

2)天井が低い
天井がサンルーフになっているため、運転席の天井が低くてあたまがぶつかります。カローラ 1500SEよりは少し余裕が有ります。

3)最低地上高が低くて車のそこをする。
 我が家の車庫が坂道に沿っているためもありますが、車庫入れの際に車の底が車庫のコンクリートにぶつかりすれてしまいます。
 標準仕様のタイヤ(215/60 R15)にすると車庫入れ時にこすらないかも知れません

4)小回りが効かない
ホイルベースが長く(2670mm)、最小回転半径が5.5mとやや大きいためとFR方式のため小回りが効かず車庫入れが大変です。しかもエンジン室が長くて運転席が車の中央よりやや後ろになるため、操舵感覚が前進と後進でかなりギャップが有ります。

5)奥行きが深くてやや整備しにくいエンジン周り
搭載されているエンジンは、水冷直列6気筒DOHC24バルブ EFI付き1G-GTEU エンジンです。5Aエンジンと同様 天面に スパークプラグが縦に並び、電気系統の配線もすっきりしており整備しやすいエンジンですが、6気筒 DOHC24バルブ構造のためか奥行きが深く、奥まで手が届きにくい構造です。ほかの2.5Lや3.0Lのエンジンを乗せたソアラと本体の共通性を持たせるために2000ccの直列6気筒にしたと思いますが、2000cc 4気筒または、V6エンジンにして欲しいところですね。V6エンジンでツインターボにすれば、車室に余裕が出来たと思います。確かマツダのエンジンで1800cc 〜2000ccのV6エンジンがありました。直列6気筒 24バルブはクーペタイプのエンジンとしても長すぎます。

6)ブレーキ、アクセルがやややわらかめ。
 これも意見が分かれるところだと思いますが、アクセル、ブレーキともにやわらかくソフトタッチです。女性運転手を意識して設計されているような感じも受けます。

7)エンジンキーを抜いても、ヘッドライト、スモールライトが消えない。
  警告音のブザーがなりますが、ライトはきえません。スバルの車は消えることを考えると、バッテリー消耗を防ぐために、もう一工夫ほしいですね


トヨタ ソアラ 2000 GT ツインターボL EFI付き 昭和61年式 走行距離 116、500km 

回転数、速度、燃料残量、ギアの位置モード設定などがデジタル表示される  直列6気筒 DOHC 24 バルブ ツインターボエンジン

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