2006年3月11日 更新

日産 マーチ 1300 (E-HK11

レガシィ・ツーリングワゴン 2000 TS(E-BG5)オイル漏れが発覚してまた修理のため工場に入っています。その間に台車できたのが日産のマーチ 1300 5ドアハッチバックです。今までトヨタ系の車の代車が多くて、日産車は初めてです。
年式は平成7年 走行距離 56,900 km 外装、内装ともにまだきれいです。以前乗っていたカリーナに比べると2回り小型です。FF CVT、1300CCのCG13エンジン 水冷直列4気筒DOHC16バルブです。小型の割に天井が高くて頭がぶつかることもありませんが、横幅が足りません。居住性は、私には最悪ですが、低速時のトルクが大きく、加速も良好ですが、60Km/H以上出すと加速が効きません。アクセルもブレーキも軽くて、発進時は、かなり過激な走り方をするじゃじゃ馬の車です。女性が街中の買い物や子供の送り迎えなどに運転するには結構いい車と思いますが、アクセルとブレーキ共にそっとそっと操作しないと同乗者が目を回します。特徴を載せましたので参考にしてください。

日産 マーチ 1300 の良い点
1)発進後の加速が良いが高速走行時の加速が今一
1300ccにしては、低回転時のトルクが大きく、(10.8Kgm/4000rpm) 発進時は、ノーマルアスピレーターのためか一瞬戸惑ってから加速が始まります。エンジンの回転数は、アクセルを踏み込むとすぐに4000回転くらいまで一気にエンジンの回転があがりますので、過激な加速ができますが、回転数が4000回転以上あがりません。
したがって、追い越しや車線変更などキックダウンして回転数を上げて馬力を稼ぐテクニックは、不向きと思います。この特性は、トルコン(トルクコントローラー、自動変速機)の方式がCVTのためとも推定されます。60km/h以降は加速がとてもとろくて高速道路を走るにはかなりの度胸と技術がいります。

2)天井が高い
天井が小型車の割に高めです。床面が低いのかも知れませんが、天井に余裕があります。

3)小回りがとっても良い
車庫入れの時など、トランクルームがほとんど無く、ホイルベースが極端に短く(2360mm)、最小回転半径が4.6mと小さいためと小回りが効き車庫入れが楽ですが、走行中の安定性に乏しいです。小型のハンドルに取り替えているために、操舵性が高く安定性が劣る仕様になっている可能性もあります。

4)サスペンションがやや堅め
雲の上を走るようなソフトなサスペンションでなく、やや堅めです。路面の状況やタイヤのぶれなどがハンドルを通してあまり伝わってきません。私の好みのタイプに属しますが少し歯がゆい感じがします。

5)整備しやすいエンジン周り
  搭載されている CG13エンジンは、天面に スパークプラグが並び電気系統の配線もすっきりしており整備しやすいエンジンですが、もともと1000CC用に設計された本体に1300CCエンジンを搭載している関係で、とても狭くぎっじりと詰まっている感じのエンジンルームです。

6)クリーピング現象が起こりにくい
  オートマチック車の特徴であるクリーピング現象が起きにくいトルコンです。ブレーキを踏まずにアイドリングしていると車が、ゆっくりと動き出す現象をクリーピング現象  といいますが、このマーチに搭載されているCVT方式の特徴か、この現象が起きません。平地でドライブ状態でブレーキを踏まなくてもアイドリングで前に出て行きません。車庫入れの時などクリーピングを利用してゆっくりと後進して動かすことができませんので不便ともいえますが。安全性を考えれば機能的にいい方式です。
 
日産 マーチ 1300 の悪い点
1)車室内の幅が狭い
一応5人乗りですが、後部座席に大人3人座ると中央の人は、とても窮屈です。足のスペースは、小型車としては広いほうですまた天井が高いのが救いです。4人乗りとして考えると結構スペース的には、余裕があります。

2)馬力が少ない(1300ccでチャージャーも無いため79馬力程度。)ため高速走行時の加速が鈍い。
  高速道路では、馬力が足りなくてあまり加速できません。シフトダウンして、最大馬力の6000回転位までエンジンを回して加速する方法が良いと思います。通常のドライブモードでは、3500回転以上に上げるのが至難です。DSモードにシフトすると回転を上げられますが、アクセルを離すとエンジンブレーキがかかり、失速しますので注意が必要です。

3)キックダウンが効かない
 アクセルを強く踏み込むとシフトダウンして、ギアー比が変わり、エンジンが高速回転するキックダウンがあまり効きません。CVT方式の特徴かあるいは故障かも知れませんが、かなりアクセルをべたふみしてもシフトダウンした感じがつかめません。シフトダウンは、シフトレバーを動かす方法がもっとも確実なテクニックと思います。

4)シフトレバーはやたら長くて、サイドブレーキレバーの作動位置が低い。一般的な車と比べると違和感を覚えます。
  今までいろいろ乗った車の中で、 シフトレバーの長さが異常に長くてまるでステッキを操作しているような感覚です。またサイドブレーキのレバーの作動する位置が低くて、一般な車がブレーキをはずした時の位置にあります。 慣れてしまえばそれまでですが、レバーの操作感や位置に違和感を覚えました。

5)ブレーキ、アクセルがやややわらかめだが、すごく効きが過激
 これも意見が分かれるところだと思いますが、アクセル、ブレーキともにやわらかくソフトタッチですが、踏み込むと急激に効きますのでギクシャクした運転となりやすいです。女性運転手を意識して設計されているような感じも受けますが、アクセルやブレーキのペダル感覚と効きかたをもう少し緩やかな対応にしてもらいたい。
スバルやトヨタの車は割りに穏やかな操作感ですが、ホンダや日産はかなり過激な感じです。マツダと三菱は乗っていないのでわかりません。

6)AM,FMラジオのアンテナが手動である。
  カセットテープ、CDプレーヤーを内蔵している割には、ラジオのアンテナが手動です。コンセプトが低コストであれば仕方がないのかもしれませんが、自動のラジオアンテナを装備してほしいですね。車庫入れの際にアンテナを引き込むことを忘れて壊すなどの弊害が出やすいです。

7)トランクが狭くて荷物が入らない。
  車庫に入れるとタランクルームが無い分 車庫の後ろに余裕ができますが、その分トランクルームが無い訳で買い物などで荷物が入らないのは、ファミリーカーとしてのコンセプトとして疑問をもちます。後部座席を倒して荷物室を作ることで対応可能ですが、トランクルームの床面と平行にならず持ち上がりぎみの床面になるため、荷物を入れても安定性が悪いです。 町チョコチョコ走る下駄代わり2台目の車として奥様用に検討したのでしょうか?
 
8)後部座席の窓は手動
  コストダウンのためか軽量化のためか、後部座席の窓は手動です。 運転席と助手席はパワーウインドです。このアンバランスも違和感を覚えます。
  ドアのロックはすべて自動です。

日産 マーチ 1300 正面 日産 マーチ 1300 側面

日産 マーチ 1300 平成7年式 走行距離 56,900km 

横置き FF 1300CC DOHC16バルブ  CG13エンジンです メータは左回転計、中央速度計 右温度計と燃料計
 ハンドルは前のオーナーが交換した一回り小型のハンドルです。 

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