これまでに公開されている特許

(95/11/23)

これまでに私が出した特許です。


カプセル及びカプセル剤の製造方法

(特開平07-179334) カプセル剤というのは、いわゆるゼラチンカプセルに包まれた製品で、ゼラチンカプセルは一般に広く使われています。
このカプセルは実は問題があります。ゼラチンの表面が「べたつく」ため、カプセル同士がくっついてしまうのです。これを、カプセルの表面にゼインを塗ることによってカプセル同士の付着を防止します。
この方法のメリットは、コーティングに使うゼインが食べられる素材であり、安全性が高いことです。食品、医薬品、その他に使用できます。

ゼインの加水分解法

(特開平06-303989) ゼインをエタノール中で固定化酵素を使って分解する方法です。これ自体は、あまり意味のある特許ではありません。ゼインは水に溶けないので、エタノール中で、しかも固定化酵素を使って分解すれば効率的だ、という話です。実際には、分解されたものについて付加価値を求めていきます。

抗酸化性油脂粉末及びその製法

(特開平06-240287) これが、最も自慢できる特許です。
みなさんは「DHA」というのをご存じでしょうか? DHAとは、「ドコサヘキサエン酸」の略です。魚に含まれている油で、「頭が良くなる」と言われている物質です。
この物質は酸化されやすいため、これまで一般に普及しませんでした。しかし、この発明によって、DHAを酸化から防いだまま粉末化することに成功しました。これによって、お菓子や冷凍食品など用途が飛躍的に拡大しました。
現在、大手食品企業などで商品化され、販売されています。
粉末化は、DHAをコーンマイクロスポンジ(商品名)というわれ穴を空けた澱粉に埋め込み、その上からゼインでコーティングしたものです。機械的な強度や、耐熱性にすぐれています。もちろん、酸化に対しても安定です。

コ−テイング剤及びその製造方法

(特開平05- 23117) これは、ゼインを食品用コーティング剤として利用するものです。
食品等に塗れば、つやを出すことが出来ます。

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