最終日、時間に余裕をもってサンフランシスコ空港まで、タクシーで行く。午後の飛行機だが、10時半にはもう空港に着いてしまった。でもこのサンフランシスコ空港には大きなDuty
Free Shopがある。隊員2号の最後の活躍の場所と活躍の時間なのだ。
空港についてからまずチェックインを済ませ、遅い朝食をとるためにカフェテリアを探す。副隊長と隊員2号はトーストと紅茶を。隊長はベーコン&エッグと、コーヒーを注文。お腹がふくらんだところで、最後のひとしごとにかかることにした。
空港内のお土産やさんやDuty Free
Shopをかたっぱしから見てまわる。空港内のどこにどんな店があるのかについては隊長がやたらと詳しい。どうも、夏に来たときも空港で時間があったので、一人でうろうろしていたらしい。ギラデリのチョコレートならあそこの店がいいとか、Duty
Free
Shopの手前の方でクレイジーシャツのTシャツを売っているとか。肝心なことはすぐに忘れるくせに、どうでもいいことはやたら詳しく覚えている隊長であった。
最後に残っていたドルと小銭までを使い果たし、飛行機の搭乗時刻を待つ。こんなときに限って飛行機の出発が送れたりする。結局、飛行機の出発時刻が1時間も遅れたが、何か飲み物を買う金も残っていなかったので、待合室でひたすら待つ。副隊長はおおいびきで眠っていた。
飛行機への搭乗が始まり、Duty Free
Shopで買ったものを受取り、飛行機の中に乗り込む。席につくとすぐに飛行機は動きだし、滑走路へと向かった。
一番、窓側の席に座っている隊長が遠くなっていく地面を見ながら言った。