そして飛行機は轟音と共に飛ぶ


隊長
 いつも安い航空券で飛行機に乗っているので、飛行機というものはとてもうるさい乗り物だと信じている。つまり、いつも座っているのは主翼より後ろの、エンジンより後ろ。いかにも進んでいるという実感はわくけれど、短い夜をぐっすり寝て過ごすには全く適さない。でも、同じ飛行機の中でも前の方の席が予想以上に静かだなどとは考えもしない。それに、食事が出てくるのが多少遅くても別にいいじゃないかと思う。

副隊長

 からだが小さいからエコノミーのシートは充分広い。どうせいつも飛行機の中では眠らないから、うるさくたってあまり関係ない。困るのは映画の音声を聞くのにヘッドセットのボリュウムをめいっぱい上げなければならないことぐらいかな。

隊員2号

エコノミークラスだってスチュワーデスさんのひざの上に座れる特典がついています。(隊員2号の報告書参照のこと)それに、機内で上映している映画だって同じものが見られるし、エコノミークラスでも問題ないんじゃない。節約した費用は当然現地での買物費用にまわします。


サンフランシスコ空港に着陸する直前、上空で旋回する飛行機の窓からゴールデンゲートブリッジが見えました。隊員一同はおおはしゃぎして全員一斉に窓に詰めよりました。この混乱の中、隊長が誤って隊員2号の頭を殴打してしまったからさあ大変。険悪な空気の中、一人場を取り持つ副隊長であった。

     (報告:副隊長)

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