ユニオンスクエアのラルフローレンでパッチワークシャツを買い、ついでにSaleのベルトを買い、ナイキタウンには目もくれず、ケーブルカー沿いの道を一路フィッシャーマンズワーフを目指す。でもその坂のきついこと。自転車で下りるのは結構怖いだろうと思う。
さっきまで曇っていた空が晴れて日差しが腕に痛い。帽子とサングラスで顔をガードしながら坂を登り、そして坂を下る。途中、何度か休みながらフィッシャーマンズワーフに到着。友人は浅草の仲見世みたいなもんだと言っていたけど、正確にはあやしげな仲見世と言うべきだろう。こちらが日本人とわかると、かたことの日本語で話しかける店員もあやしいし、『JCBカード便えます。』なんて間違った日本語の看板をだしているところがもっとあやしい。『ピアスの穴あけます。』なんて看板もあった。
フィッシャーマンズワーフの中で一番賑やかなピア39はお土産屋さんの集合体でできている。よくもわるくもいかにも観光地といった感じだが、けしてあやしくはない。それに思いのほか日本人も少ない。このあたりをゆっくりと歩いてみる。
沖をみるとアルカトラズ島が見える。自分のいる所は日が差しているのに、島のすぐ上には雲が低くたれ込めている。海岸沿いを歩いて、人の少ないフィッシャーマンズワーフのはずれの方へと向かう。残念ながら霧でゴールデンゲートブリッジは橋脚しか見えなかった。
パアタゴニアは日本でも人気のあるアウトドアウェアの店。値段は高いけど製品は無期限保証付きで、品質には定評がある。アメリカ人が1着のマウンテンパーカーを選ぶのに着たり脱いだりしながら、何十分も掛けていて、店員がそれに丁寧に対応していたのが印象的だった。
また、行く機会があったらもっとじっくり見てみたいと思わせる店だった。
フィッシャーマンズワーフのはずれのほうにザ・キャナリーがある。昔はどこかの会社の缶詰工場だったらしい。レンガ造りの古い雰囲気のある建物だ。ここの中庭にはステージがあり、バンドの演奏なんかをやっている。行ったときにはフォルクローレの演奏をしていた。うまくは書けないけど、その場の雰囲気が最高に気に入り、ステージの脇にあるオープンテラスに座り、少し遅い昼食をとった。
その後、フィッシャーマンズワーフとパタゴニアを歩き回ってからまたキャナリーに戻ってきた。今度はギターの弾き語りをしていた。近くでアイスクリームを買い、階段にすわり聞き入ってしまった。