4.偵察部隊、かつ丼亭を徘徊す

次の日、亭主は自分が家庭内リストラされてしまう危険もかえりみず、LAN配線のルートを探るために、偵察部隊を組織し、かつ丼亭の内外を徘徊した。亭主曰く、最善のLANケーブルの配線経路を探すためには、自分がケーブルになったつもりであれこれと考えてみること。

 

・屋内配線方式

今更壁に埋め込むことは出来ないので、壁に沿わせて配線するためのルートを探す。ネックはやはり階をまたがった配線。階段にLANケーブルを這わせるのはどうしても見苦しくなってしまう。
やっぱり屋内配線方式は真っ先に却下。

・無線LAN方式

これは結構いけると思ってさっそく資料集めに走った。無線といっても大きく2つの方法に分かれる。
ひとつはLANの配線の替わりに無線を使用する方法で、有線のLANより回線速度は遅いが従来型のLAN同様に使用できるもの。
もうひとつは、簡易無線LANで、主にターミナルアダプター等を無線でつなぎ共用するもの。前者はまだまだ庶民には高価(20万円強から)で、後者は亭主が考えている機能には遠く及ばなかった。つまり、パソコン同士のファイルの転送、1台のターミナルアダプターを共用して、家族全員が同時にインターネットを使うといったことは後者ではできないのだ。
検討した結果、無線LANは却下。

・屋外配線方式

ふとしたことから思いついたのが屋外配線方式。これは一戸建の特権であるが、壁に穴さえ開けられれば、LANケーブルは一旦屋外に出して、壁をはわせ、再度壁の穴から引き込めばいい。
壁の穴とは当然エアコンの引込口。キッチンには別に換気孔もある。
今回のLAN配線はこの屋外は緯線方式に決定。さっそく必要となるケーブルの長さを計り、次の行動計画作成に着手した。

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