勇者ゆたはち   冒険メモ

第35話   クリアおめでとう(ありがとう)

7つ集めなければならないオーブのうち、最後の1つのありかが分からないゆたはち一行。「最後の予言」を元にラパンハウスや三角谷へ足を伸ばしたものの、やっぱり見つからない。もしかしたら「魔物と暮らす人間」というヒントは昔の話であり、今はもう違うのではないかと思い直し、記憶の糸をたぐり寄せることに。ああ、そういえばゼシカのお兄さんってのがドルマゲスに殺されたんだったよね。リーザス村の近くにある塔へ飛び、最後のオーブ(ブルー)をゲット。

レティスの止まり木へ。ピーナッツだかリリーズだかウィンク(誤)だか知らないが、双子がいるんだけどイマイチ存在理由が分からない。2人を無視してレティスと会談。こちらはオーブを持ち寄り、レティスは「例の杖」を持ってきていた。すでにラプソーンの魂はなく、今は七賢者の魂が宿っているらしい。人呼んで「神鳥の杖」というのだそうだ。

ラプソーンやっつけちゃった(早いよ)。

再び止まり木のところに集合しレティスと話を。「レティス」という呼び名は人間が勝手に決めた名前であり、本当の名前は「ラーミア」というらしい。ってことは前回書いたとおり、まさしく「ドラクエ3」なのじゃん!! 止まり木のところにいた双子は、「3」に出てきた双子の子孫なのかーっ!! 知らんけど(じゃあ叫ぶな)。

トロデ王は元の姿に戻ったが、当初からの予想通り、顔は魔物の時とまったく同じ。ミーティア姫もトロデーン城もすべて元通りになった。

数ヶ月後、近衛隊長に昇進したゆたはちは、世界を救ったというのに近衛隊長にしかなれない運命を呪うことなく、職務をまじめに遂行していた。今日はミーティア姫と、どこぞのうすのろ王子との結婚式。姫と王とを、結婚式が行われるサヴェッラ大聖堂まで護送するのが今日の役目である。最後の戦い以来となる仲間たちとも再会し、さあ、いよいよ盛り上がってまいりました。

ところがどうもミーティア姫のテンションが上がらない。「ためる」を連発すればすぐ元気になりそうな気もするが、どうやらそうも行かないらしい。演出やストーリーの展開からして結婚がいやなんだろうなということは簡単に想像が付く。かといってまさか王子と姫との結婚で映画「卒業」みたいな展開は無いだろう、という思いもある。また主人公に感情移入しまくって自分ならどうするか真剣に考え悩んだりもする。若いころなら後先考えず勢いでイケイケ(死語)状態になるかもしれないが、年を取り家庭を持ったりすると変に慎重というか臆病というか、あれこれ考え過ぎてしまうことが多くなったり。

案の定ミーティアは結婚したくないらしい。相手がぼんくら王子では仕方ない気もするが、国を挙げての大がかりで責任ある結婚式なのだから、そんなことを言ってる場合じゃないだろ、というツッコミもある。そして、ついに恐れていた事態に突入してしまった。ゆたはちミーティアを式から連れ出してしまうのだ。それだけはやめてほしかった....。

ゆたはちは姫を救うため大聖堂に乱入する。ミーティアは式に現れずトロデ王と逃げようとする。ヤンガスククールゼシカは聖堂騎士団を相手にバトルを繰り広げる。ゼシカなんて騎士団に対して炎を飛ばしてやがる。メラってんなよ

ゆたはちミーティアを連れてサヴェッラを後にし、トロデーン城に帰ってきてしまう。それでめでたしめでたしとなりエンディングとなるのだが、本当にそれで良かったのだろうか。確かにチャゴスというのは自分勝手でわがままで腰抜けで小太りでどうしようもない男だ。「古い約束より今を生きることが大事」というトロデ王の言うことも一理ある。だからといって、結婚式の当日に、本人および親族がいる目の前で、他の男と手に手を取って逃げちゃう姫って、いったいどうなのよ。

ま、いっか(良いのか)。

これで「ドラゴンクエスト8」の本編は終わった。いつも思うことなんだけど、いくらクリア後のお楽しみがあるとはいえ、やはりゲームが本当に楽しいのはストーリーが完結するエンディングまでだよね。「本当の楽しいのは」というのが言い過ぎであれば「緊張感が持続するのはエンディングまで」と言い直しても良い。今までこのテンションで冒険メモを書き続けて来られたのは、まさしく「緊張感が持続」していたから。これからは週に1回またはそれ以下のペースに落ち着くだろう。

「ドラクエ8」で残念だったのは、結局ゆたはちが何者だったのかよく分からなかった点。ドルマゲスにイバラ攻撃されたときには何か聖なる力みたいなものが発動したかのように見えたり、波瀾万丈な人生を歩んできたようだったりしたけれど、それらに対する回答が無かったような。ぼくが気付いてないだけで、何か説明があったんだっけ?

もうひとつ残念だったのは、ドルマゲスが途中でいなくなってしまったこと。道化師が力を手に入れたことにより予想される悲劇性はまったく無くなってしまった。いつも笑われバカにされ虐げられてきた存在が力を手に入れたことにより復讐する、そして最後には力を奪われ自分をあざ笑う、みたいな展開を勝手に期待していたので、ちょっぴり残念。ラプソーンなんて単なる絶対悪でしかなかったし。

という不満も無いわけではないが、「ドラクエ8」はやっぱり楽しいゲームだった。特に(何度も言うようだけど)システムを開発したレベル5の仕事っぷりは、本当に見事。もしかしてこのシステムに乗っけて「ドラクエ6」のリメイクを制作しちゃったりして。そうなったらすげーなー。

では今日も最後に【備忘メモ】を。



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