いやーんは おもむろに こわいはなしを はじめた!そんな遊び人のボケも、今はオッケー。こっちは経験値がたまればそれで良いのだ。人間ゆとりがあると心も広くなるってもんだ。
いやーん「……そして おしろのめしつかいを
ひとり また ひとりと……
それは とんでもなく こわいはなしだった!
しかし だれも きいていない!
ただの独り言じゃねーか
ちょっとでも話を進めるためにレイオムランドへ出かけて、今まで集めたオーブを台座に納めることにした。ピーナッツみたいな双子の小人が「モスラは」「モスラは」「怒っています」「怒っています」なんて言うのを聞きながら(うそ)、一番上の台座から時計回りにレッド、パープル、ブルー、グリーンをそれぞれ置いていく。中央に居座っている卵は、ちょうど半熟状態。食べごろである。黄身が液状で、ぱくっと頬張ると口の中にじわーっと黄身の味が広がって....。くそー、食いてえーっ。
てなことをしている間に、ゆたんぽはレベル33になった。やった。ついにベホマを覚えたのだ!!
気がつくと、一行はサマンオサの王様の寝室。4人で王様の寝顔を覗き込んでいる。
「悪い顔してんなあ」ゆたんぽがラーの鏡を覗き込むと、ようやく魔物が正体を現わした。ボストロールだっ!!
「あ、耳毛だ」
「くさ」
「どーした?」
「寝息がくさい」
「顔、近付け過ぎ」
「おでこに『肉』って書いちゃおうか」(実話)
「…………………………」
「正体現わさないね」
「用事は明日にしろとか言ってるよ」
「こしょうでも使ってみようか」
「それ違うだろ」
これ、ちょっとふざけ過ぎ?
例によって例のごとく、遊び人3人は序盤で全滅。ゆたんぽは1人で戦う孤高の戦士、ロンリー・ファイター状態(意味不明のカタカナ語)。
そして、
ボストロールを倒した。(だから最初から1人で戦えよ)
へんげのつえを手に入れたゆたんぽは、これを使ってどんな遊びをするか、期待に胸を膨らませるのであった....。