勇者ゆたんぽの冒険(第5話)

勇者ゆたんぽの冒険
●第5話●

　あまり時間が無くて、ロマリアとカザーブの間をうろうろしただけ。大した内容じゃないです、今回は(なぜかボールド)。

　昨日の商人の話があったから、地面を掘ってみるのも良いなと思ったのだが、こんなくされパーティーには穴を掘れるような器用な人間は1人もいないことに、今更ながら気が付いた。あーあ。盗賊がいればなー。思えばファーストアタックのメンバーは良かったよなあ。はあーあ

　なんて、グチは言わないの。あたしは女勇者なんだから(と、いきなりオネエ言葉)。

　早速レベルアップ＆ゴールド集めの殺戮タイムだ。

　「ぐうぐう....」
　ようきに　うたって　おどっている！
　かってに　みを　まもっている！
　　はいはい。そうだねそうだね。

　散々ボケた上に体力減らしてぴーぴー言ってんだから、本当に世話のかかる子たちだよ。あたしゃ参ったよ(まる子ちゃん口調)。

　無駄なMPを消費してホイミをかけまくる女勇者ゆたかは、その時、あることに気が付いた。

　「このメンバーの中で、何であたしが一番MPが低いのかしら....」

　ちいさなメダルはロマリアのばーさんの家で1枚、カザーブの墓場の右側の墓の前で1枚、合計2枚を見付けたっきり。

　すごろく場にも行ってみたが、まだまだあっしなんぞは遊べるような身分じゃあございやせん。