勇者ゆたんぽの冒険
●第6話●


 午前2時まで飲んだくれた挙げ句、大森のカプセルホテルで1泊して、家に帰って来たのが午前11時。昨夜コンビニで買ったおにぎりを食べながら、ぼーっとした頭で冒険を始めた。

 思考力ゼロ。集中力散漫。

 ロマリオの城で会った商人の言葉が引っかかっていたので、ロマリオとカザーブの間の地面をせっせと調べまくってみたのだが、結局何も出て来なかった。まだ調べ方が悪いのかな。それとも掘らないとダメなのかな。

 そうこうしている間にも、ゆたんぽ+遊び人はレベルアップと装備品の強化を続けていた。金のかんむりを盗み出したカンダタ一味は、勇者たちが乗り込むまで隠れ家でじーっと待っているわけだし、北方のノアニールの村の住民たちもぐーすか寝てるわけだし、のんびりとモンスターいじめを堪能するか。

 ところで、例によって遊び人たちはスパークしている。

ほしのは いせいよく たんかをきった!
「やいやい てめえら この
 さくらふぶきが めにはいらねえか!」
しかし だれも ビビらなかった!

ぷりぷりは たたかいのリズムに あわせて
タップダンスを はじめた!
これは うまいっ!
こうげきが よけやすくなった!

 相変わらず戦闘の途中で寝るは、歌うは、逃げ出すはの連続なのだが、勇者ゆたんぽもだいぶ肝が据わってきたようで、ちょっとぐらいのことでは慌てない、驚かない。

 というわけで、今回も大して話が進んでいなかったりする。

 それにしても、みなさん、飲み過ぎには本当に気を付けましょう。
 って、こんなん、ドラクエのネタじゃねーよ。

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