ついに役者が揃った。「愛」を求めて冒険を続ける孤高の勇者(うそ)ゆたすけ、邪悪な呪いから復活してますます美少年っぷりに磨きのかかった若き王子りんご、そして可愛い顔の裏に隠れた未知のキャラクターが男心を捕らえて放さない美しき壊れキャラおさえ。3人はロンダルキアの奥地、真っ白な大地を、一路ハーゴンの城目指して進むのであった。
ギガンテスを力でねじ伏せ、ブリザードのザラキ攻撃をかいくぐり、シルバーデビルを眠らせ、アークデーモンには素直に謝り(ダメじゃん)、3人は少ないダメージのままハーゴンの城に辿り着いた。
ルビスちゃん(友達か)にもらったおまもりを使ってまやかしの術を打ち破り、さらに邪神の像で城の内部へ。すでにクライマックス三兄弟はこの世にいない(合掌)ため、3人はすんなりハーゴンがいるフロアへ到着しちゃった、ってわけ(話し言葉)。
本来ならまずハーゴンの長セリフをたっぷり聞いて、それからバトルに突入するというのが定石なのだが、もはや堪忍袋の緒が切れた。お前の話など聞く耳持たん。今すぐ倒してくれようぞ!! (本当は単にメモするのを忘れただけ)
3人の勇者たちは、すでにじゅうぶん過ぎるほどレベルが上がっていた。伊達に2年も冒険していないっつーの(笑)。3人は、なぜか笑顔で戦いを挑んで来るハーゴンをあっさり撃破してしまった。
戦いに敗れその場に崩れ落ちたハーゴンは、苦痛に顔を歪めながら、天を仰いで最後の言葉を叫んだ。
「天の龍より来たれ、護法童子!!」(誤)
城の床が次々に崩れ落ち、巨大な振動が3人を襲った。そして、破壊の神であるシドーが現われた!!
シドーは負のパワーを全身から放出させながら、物凄い勢いで勇者たちに襲いかかって来た。その力はハーゴンなど比べ物にならないほど強かった。
りんごが傷ついて倒れた。そして、おさえも。
ゆたすけはシドーと戦いながら、なぜか今までの冒険で出会った人々のことを思い返していた。ローレシアの人々、リリザの人々、サマルトリアの人々、ムーンペタの人々、ムーンブルクの(すでに亡くなった)人々、ルプガナの人々、ラダトームの人々、ベラヌールの人々、デルコンダルの人々、ザハンの人々....。
ゆたすけは、人々が苦しみながらも逞しく生きている姿を思い出した。
ゆたすけは、傷つき倒れながらも戦い続けようとするりんごとおさえの姿を見た。
ゆたすけは世界中の生きとし行けるものへの愛に目覚めた。
無償の愛である。
限りない愛である。
個人の恋愛など足元にも及ばない、大きく深い愛だ。
そのときゆたすけは真の勇者を超越し、神の領域に近付いた。
我を崇めよ。
我を崇めよ。
我を崇めよ。
シドーの こうげき!
つうこんの いちげき!!
ゆたすけは 300のダメージを うけた
すみません、調子に乗りました(笑)。
ベホマやスクルトといった呪文を駆使し、3人の体調は完全に復活した。笑いの神....じゃなくて戦いの神が降りて来たかのようなゆたすけの戦いっぷりに刺激され、りんごもおさえも持てる力のすべてを振り絞り、最後の戦いに挑んだ。
そして。
シドーを やっつけた!
どこからともなく
美しい声が 聞こえる…。
「破壊の神 シドーは
ほろびました。これで ふたたび
平和が おとずれることでしょう。
私は いつまでも あなたたちを
見まもっています…。
おお すべての命を つかさどる
神よ! 私の かわいい
子孫たちに 光あれ!
さあ お行きなさい。
3人が大地に降り立った直後、ハーゴンの城は轟音と共に崩れ落ちた。あちらこちらで火柱が立ち、悪の象徴である城は完全に崩壊した。
おさえ「わーい、花火だ花火だ、きれいきれい」
ゆたすけ「(最後までこの調子か....)」
戦いを終えた3人は、ゆっくりと最後の祠に向かうのであった。
うわー、とうとうやっつけちゃいましたぁ(笑)。
ということで、この冒険日記はもうちょっとだけ続きます。次回をお楽しみに....。