勇者ゆたすけの冒険
●第59章●
〜グランドフィナーレ〜


 ついに宿敵ハーゴンを倒し、感動のエンディングを迎えるのみとなった冒険日記。だけど、皆さん、何か忘れていませんか? (謎のオープニング)


 悪は滅びた。世界に平和がもたらされたのだ。世界を平和に導いたのは、そう、3人の若き勇者たちだ。彼らは崩壊したハーゴンの城を出ると、最後の祠へと向かうのであった。

 最後の祠では神父とシスターが、勇者たちの帰りを今や遅しと待ち構えていた。

(最後の祠の神父)
おお ゆたすけよ!
そなたたちは 本当に
よくやった!
邪神が ほろび やがては
この ロンダルキアの地も
くずれ去ってゆくであろう。
  じゃ、あんたたちはどうするんだ....。
私も 長い間 ここで
人々の 行くすえを
見まもってきたが……
その役目も そろそろ 終わり。
そなたたちとは これで
お別れじゃ。
  まさか死ぬ気じゃ....(T_T)。<なぜ泣く
おお 神よ!
伝説の勇者 ロトの子孫たちを
いつまでも 見まもりたまえ!
さあ 行くのじゃ。
みなが そなたたちの帰りを
待っておるぞ。
  あばよ!! (柳沢慎吾風)

(シスター)
ゆたすけさま。
りんごさま。
おさえさま。
  改めて順番に呼ばれると何だか恥ずかしいな(笑)。
あなたがたの おかげで
ひとびとは 救われました。
あなたがたのことは
今を生きる ひとびとから
次の時代の ひとびとへ……
そうして 永遠に
語りつがれてゆくことでしょう。
どうか お元気で。
  あばよ!! (柳沢慎吾風) (2回目)

 そうなのだ(何が)。これをやらなければならなかったのだ(だから何が)。

 2年もの年月を費やして世界平和のために戦い続けて来たのはなぜか。それは、やたらと祝電をせがむ編集長と同じ心理、つまりみんなに誉めてほしいからに他ならない(それが目的か)。

 ゆたすけは、戦いに疲れてまっすぐローレシアに帰ろうなどとはこれっぽっちも思わない。こんなときだからこそ(どんなときだ)、みんなの誉め言葉を聞くために、世界を北へ南へ東へ西へ上へ下への大騒ぎ(誤)。さあ、行こう。「あたしを誉めてスペシャル・友達何人できるかなバージョン」の旅へ!! (意味不明のタイトルに読者釘付け)

 3人は旅の扉を通ってベラヌールの町に戻った。ここも(どこで情報を聞きつけたのか)早くも日本シリーズで優勝したチームの祝賀会みたいなことになっていて(なげーよ)、みんなでビールを掛け合うは、アナウンサーはプールに投げ込まれるは、それはそれは大変な騒ぎだった。

(教会の神父)
あなたがたは もしや
あのハーゴンを たおして
おもどりに なられたのでは!?
ええ わかりますとも!
この空気の すがすがしさ!
これは まさに
邪悪な神が ほろびさった
あかし!
  そうか、別に誰かがニュース速報を流したわけじゃないんだ。納得。
あなたがたの ただしき心が
世界に平和を
もたらしたのです。
あながたがこそ
まことの 勇者ですぞ!
  まぁーな。(めちゃめちゃ胸を張ってる....)。

(戦士タイプ)
おぬしたちのような すごいヤツが
いるとは… オレも まだまだ
修行をしなくては いけないな。
  飛騨の高山にこもって修行しろ。(それはかにばさみ)

(街中の神父)
あなたがたの おかげで
再び 平和が もどりました。
どうも ありがとう
ございました!
  普通だな....。(ほっとけ)。

(老人)
おおゆたすけよ!
  勇者さまを呼び捨てにするとは、良い度胸してるな(にやり)。
そなたたちなら やってくれると
信じておった。
これからも 3人で
チカラを 合わせ
世界を まもってゆくのじゃぞ。
  言われなくてもそーするよ。へーんだ。(イヤなガキ)
さあ 王さまのもとへ!
きっと そなたたちの 帰りを
待っておいでじゃ。

(ガール)
ついに ハーゴン
たおされたのですねっ!
ええ わかりますともっ。
この おだやかな風……。
平和がもどった あかしですわ。
  これまたコメントしづらいな。

(ガールその2)
平和が きただなんて
うそみたい!
これからは まものたちに
おそわれずに 旅行とかも
できるのね。うれしーっ!
  グッチでもヴィトンでも福助でも好きなものを買ってくれ。(コント赤信号か)

(老人2)
このトシになって よもや
こんな うれしい思いを
させてもらえるとは…。
ありがたいことじゃ。
なんまんだぶ なんまんだぶ…。
  心置きなく天に召されるが良い(ダークなキャラ)。

(武器屋の戦士)
稲妻の剣は
役に立ったか?
  ぜーんぜん(笑)。
ほほう… 武器になど
たよらないと 言うのか。ふむ
さすがは まことの勇者だ!
  うそうそ。すっげー助かっちゃったよ。
くーっ…!
オレも ほしかったなあ。
  定価の3倍で売ってやろうか? (極悪)

(武器屋のたこ坊主)
げっ! もしや あなたがたは
ハーゴンを たおされたという
勇者さまたちではっ!?
おみそれしました!
これからは せんぱいと
よばせてください。せんぱい!
  第2ボタンが欲しいのか?(誤)

(牢屋の見張りの兵士)
いや〜 こんな 夢みたいなことが
本当に あるんですね。
人生も すてたもんじゃ
ありませんなぁ。わっはっはっ。
  水戸黄門並みの笑い方....。(無関係なコメント)

(牢屋に収監されてるたこ坊主)
おぬしたち! やはり
  「おぬし」って。(一言ツッコミ)
ここまで これただけのことは
あったなっ!
しかし本当に あのハーゴン
たおしてしまうとは
おぬしたちは いったい?
なんと ローレシア王子に
サマルトリア王子 そして
ムーンブルク王女となっ!
では あなたがたが
あの伝説の勇者 ロトの……。
  その先を言え。(お約束)
おお 神よ!
ささ 私などに かまわず
おいきなさい。
私も もうすぐ ここを
出られるだろう。
ありがとう ありがとう……。
  キャラ変わってるぞ。

 3人(ってゆーかゆたすけだけ)は、この全国行脚で誉め殺しツアーがいたく気に入ってるご様子(笑)。ツアーはまだまだ始まったばかり(ええーっ)。さーて、次はどこに行くかな(にやり)。


 今回の内容、どうですか? あんまり面白くない? 評判が悪いようならすぐに最終回にします(爆笑)。

 ということで、この冒険日記はもうちょっとだけ続きます。次回をお楽しみに....。

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