勇者ゆたすけの冒険
●第14章●
「君の寝顔に鼻血ブー」


 銀のカギ入手のため、久し振りに冒険らしい冒険が始まります(爆笑)。ダンジョン攻略こそ冒険のかなめ。今回は久々に男らしい展開となる.... わけがありませんよね(笑)。


 サマルトリアの遥か西に位置する湖の洞窟は、じめじめした内部の雰囲気と、次々に現われる強いモンスターで有名な、行きたくない洞窟ベスト3(ベストって言うな)として知られるダンジョンだ。まあ、普通はこういう危険な洞窟には行かないものなのだが(編集長も子供のころ、親に「あの洞窟に行ってはいけない」と聞かされたもんだ)、今回は世界平和という崇高な目的があるため、そんなことも言ってられない。

 冒険に不慣れなりんご君は怖くて怖くてたまらずに、ついついゆたすけの手を取ってしまった。

どき

 違う意味での緊張感がゆたすけを襲う。馬鹿なこと考えてんじゃないよ。男同士で手をつないでるだけじゃないか。何でもない、何でもない....。そう自分に言い聞かせながら、ゆたすけりんご君の手を取り洞窟を奥へ奥へと進んで行くのであった。

ラリホーアントが あらわれた!
 握っていた手を放し、それぞれの武器を構える2人。
ラリホーアントは ラリホーをとなえた!
ゆたすけには きかなかった!
りんごは ねむってしまった
 振り返ると、そこには(昨夜見たくても見られなかった)りんごの寝顔が....。しかし目の前にはラリホーアントアリのような小さな身体(だからアリなんだってば)で襲いかかろうと身構えている。りんご君の寝顔を見ていたいけど、ラリホーアントがいつ襲いかかって来るか分からない。ラリホーアントを倒してしまうとりんご君が目を覚ましてしまう。どうすればいいんだ....。

 ゆたすけはとっさにラリホーアントを自分の方へ引き寄せ、強引に寝技に持ち込んだ。ラリホーアントを生かさず殺さず、ただそうやってじっとしているだけである。そしてそのすぐ横にはりんご君の穏やかな寝顔がある。

 完璧だ....。自分の体の下でもがくラリホーアントを押え込みつつ、ゆたすけは、いつまでもりんご君の寝顔を見つめていた。

 なんてなことをしながらも、とりあえず銀のカギを手に入れちゃった(って、どうでもいいのかよ)。


 こんな展開ばっかりで申し訳ない。m(_ _)m

 ということで、は本当に世界を救えるのか!? 次回をお楽しみに....。

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