ゆたっちどのは
ローラ姫のことを ごぞんじか?
それ、美味いのか?(お約束)ローラ姫は 王さまの
大切な ひとり娘じゃ。
王妃さまが 亡くなられてからは
ローラ姫が 王さまの心の支えに
なっておられたのだが…。
その姫さまが まものたちに
さらわれて 半年になる。
じゃ、もう生きてないよ。王さまは 何も おっしゃらないが
心の中では どれほど
苦しんでおられることか…。
ゆたっちどの!
どうか ローラ姫を
助け出してくだされ!
だから、それ美味いのか?(もういい)
いっつも不思議なんだけど、どうやったら魔物たちにさらわれちゃうんだろうね。魔物たちは、身を呈して守ろうとする兵士たちをなぎ倒して姫をさらったわけでしょ? それだけのパワーがあるんなら、王様を殺してラダトームを征服するぐらいのことは簡単だと思うんだけどなあ。
ま、それはともかく、初対面の人間にこれだけベラベラ話しかけて来る大臣(?)のヘアースタイルって、実はとってもイカしてる。
鉄ゲタを履いてるんじゃないだろうか、というぐらい重い足取りでゆたっちは王様の部屋を出ることにした。わざわざ魔法の鍵じゃないと開かないような扉が立ちふさがっているのも、これから冒険に出るぞーっ、て感じがプンプンして、なかなかナイスな演出だ。
ゆたっちは冒険の準備を進めるべく、城の階段を降りて行った。
というわけで、第2話にしてようやく王様の部屋を出た(笑)勇者ゆたっちは、この後お城の1階で色々な人と出会うのですが....。この先、一体どうなることやら。