「あんたは年だよ」若者が言いました。「それにあんたのアゴは、脂身よりも硬いものを噛めないくらいに弱ってる。それなのに、骨もクチバシも付いたままのガチョウを呑み込んじまうなんて。なあ、一体どういうこったい」「若いころにゃ」父親は言いました。「法律の仕事をしていたが、かかあと口喧嘩したおしたおかげで、わしのアゴは筋骨隆々、未だに持ちこたえてるってわけさ」
「あんたは年だよ」若者が言いました。「視力だって昔ほどじゃないだろうに、鼻のてっぺんにウナギを乗せてバランスを取るなんて。なんでそんなに器用なんだ?」「わしはもう3つの質問に答えた。もうたくさんだ」父親は言いました。「威張るな、ばかもの! そんな下らん話を1日中聞けると思ってるのか。あっちへ行け! 行かんと階段の上から蹴落とすぞ!!」