ワッチニーの戦い
ジュールダンの第一報



 北方軍司令官より市民陸軍大臣殿。
 アヴェーヌの司令部にて、共和国暦2年10月17日。

 昨日、戦場で市民大臣殿の手紙を受け取りました。デュケノワ将軍麾下の右翼師団は、難攻不落と見られていたワッチニーの宿営地と陣地を奪いました。共和国兵の銃剣には何者も抵抗できませんでした。フロマンタン将軍麾下の左翼師団はサン=ワ、サン=レミ及びサン=トーバンの谷を突破しました。今、私は敵が、間違いなく包囲されることを恐れてブールレの高地にあった宿営地から夜の間に撤収したことを知りました。これから馬に乗って情報を集めますが、あなたに良い情報を伝えられることを期待しています。昨日の戦闘は午前8時に始まり、夜になって止みました。敵は多くの兵を失いました。共和国兵は他に例を見ないほどの勇敢さで戦いました。
 派遣議員のカルノーとデュケノワは突撃する兵の先頭に立って行軍しました。彼らは前進の命令を受けながら退却したグラティアン准将を戦場で解任しました。この正しい行動はよい効果をもたらし、この旅団はすぐ元の陣地に戻りました。さらに詳細を伝える時間はありません。今は書くより戦うことがより重要です。

 署名 ジュールダン。

"Réimpression de l'ancien Moniteur, Tome Dix-Huitième." p152


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