ホーエンリンデンの戦い
ヨハン大公の配置命令



 ハーク、1800年12月2日

 1800年12月3日の配置
 ハークに集結した軍は、既に本日時点でイーゼンを超えてブーフへ突入しているであろうキーンマイヤー中将の師団と、12月3日にはホーエンリンデンを超えてアンツィングで合流しなければならない。このため3日の朝5時に3つの縦隊で出発する。
 リーシュ師団は左翼縦隊を構成し、アルバッヒングからホーエンリンデンへ向かう街道を確保するべく宿営地を出て、行軍の間しばしばシュタインヘリング街道に強力な偵察部隊を送り、主要街道を前進する中央縦隊との連絡を常に維持せよ。
 レッパート将軍の前衛部隊は本日2日、支援のためベニョフスキー連隊全てを増援として受け取り、またフェルディナント大公ユサール連隊も本日、前衛部隊まで前進してヴェクゼイ連隊と交代し、後者は前進してくる予備部隊を翌朝まで待ち彼らと合流せよ。
 予備部隊はベニョフスキー連隊の代わりに本日軍に到着したバイエルン選帝侯の支援部隊全部を受け取り、フェルディナント[連隊]とヴェクゼイを交代させよ。
 前衛部隊と予備はいずれも同様に朝5時に出発し、中央縦隊を組み、ホーエンリンデンへの街道をアンツィングへと前進し、左翼のリーシュ中将の縦隊及び右翼のバイエ中将の縦隊と絶えず連絡を維持せよ。
 バイエ中将の師団は同様に3日朝5時に移動を始め、オーベルンドルフ、ヴァイハー及びミットバッハを経てホーエンリンデンへ、常にアンツィングへの主要街道の右側に平行して進み、行軍の間ずっと主要街道の縦隊、及び既に本日2日時点でドルフェンからレングドルフを経てブーフへ前進しようと試みているキーンマイヤー中将と、的確な連絡を保持せよ。兵の行軍は厄介な大砲の移動によってとどめられてはならない。たとえ大砲がなくても縦隊が正しい時間に到着するなら、躊躇によって行軍が停止し信頼が失われるよりも全体の目的は確実に達成される。大砲は縦隊の最後尾か、あるいは最悪の場合でも主要街道を経て縦隊に追随できる。
 3日にはアンツィングに集結した軍の全てに食料を与えるべく、アンツィングですぐ調理ができるよう調理器具を運ぶ馬匹と肉牛を送り込み、そして翌日も可能な限り早く前進させよ。
 各師団指揮官に騎兵をより積極的に活用するよう、私は改めて推奨する。完全な平野部でなくてもそれを有利に使う絶好の機会はあるし、それによって我々の歩兵はより多くの支援を受けられる一方、敵は素早い追撃によってより破滅的な影響を受ける。

"Quellen zur Geschichte der Kriege von 1799 und 1800. Zweiter Band." p431-433


――関連史料に戻る――