フルーリュスの戦い
ジュールダンの報告



 モーゼル方面軍――サンブルで合流した軍の司令官ジュールダンから、公安委員会を構成する市民議員殿へ。
 マルシエンヌ=オー=ポンの司令部、一にして不可分のフランス共和国暦2年収穫月9日。

「市民議員殿、サンブルで合流した共和国軍は昨日午前3時に、あらゆるところで攻撃を受けました。敵の砲兵は膨大で、我らの兵の有用さにもかかわらず勝敗は午後6時になってもなお決していませんでした。しかし敵の多数の砲兵に対するデュボワ将軍が先頭に立った騎兵の突撃が彼らを壊走させ、共和国兵はあらゆるところで勝利しました。
「現時点でこの素晴らしい日の詳細を伝えることはできません。情報を集めあなた方に伝えるよう参謀長に命じました。ルフェーブル将軍率いる我々の前衛部隊は、敵騎兵及び歩兵とピストルの射程距離内で長い間戦いました。
「敵の損失は多大なはずです。我々はあらゆる重要な地点に塹壕を掘っていたので損害はそれほど多くありません(大きな拍手)。
「挨拶と友情を。
「ジュールダン。
「追伸。今到着した脱走兵によれば、この戦いはコーブルク自身が指揮を執り、ボーリューが砲弾によって脚を砕かれたことが確認されました(拍手)。

"Réimpression de l'ancien Moniteur, Tome Vingt et Unième." p95


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