熊本旅行・3

日程:2006年2月11日(土)〜13日(日)


●3日目(2月13日)

★熊本市電 辛島町6:48→健軍町7:14 8200型8202  

 早朝に8200を狙うぞ〜!ということで6時前には起きておくように、昨晩3人で取り決めを行っていましたが、あっしが起きたのはちょうど6時。しばらくボーッとしつつも着替えやら洗面やらしてたら、MT氏から「8200が動いてるぞ!早く電停に来い!」とのメールが!(>_<) 何とお2方は既に起きて電停でスタンバイしていたのでした(^^;)。あっしも特急で身支度を済ませて、おまけにチェックアウトまでしてダッシュで辛島町電停へ。目覚めのコーヒーは後回しだけど、貴重な8200が優先だからしゃーないかな。

 電停でMT氏・NH氏と合流ししばらくすると8200型健軍町行が来ました! おおおっ、ついに乗れるんや〜(>_<) 先程両氏は上熊本駅前行又は田崎橋方面行で目撃しており、その折返しになります。日本初のVVVFインバータ制御車、さてそのサウンドは…熊本市電の他のVVVF車とほぼ同じ三菱製で、軽快な変調音…と思いきや、加速途中からツリカケ駆動音にクリソツな重〜い低音が混じるではないですか!(>_<) これわ一体…!? まさかツリカケ駆動ではないだろうし、相鉄みたいに直角カルダンなんかな!? とにかく、何とも不思議な響きを発していて新鮮です☆☆ 急いで支度して正解だったな〜(^0^)

 今でこそVVVF車なんて何にも珍しくもないですが、1982年のデビュー当時はそりゃあ衝撃的でしたでしょうね。何じゃこの段階サウンドは〜みたいな。余談ながらあっしのVVVF車初体験は大阪市交中央線における近鉄7000系でした。中央線と言えば既にVVVF制御の20系が活躍していたのですが、なぜか印象に強く残っているのが7000系で…斬新な塗装や丸い車体断面よりも、あの面白すぎるサウンドに興味をひかれたものです。その後、同御堂筋線の北急8000系、そして京都市交烏丸線の近鉄3200系と(全部乗り入れ先の車両ばかり/汗)、どんどん幅が広がっていきます。

 話がそれましたが熊本市電の8200型は7時14分、健軍町に到着。MT・NH両氏も今回のツアーにおけるメインディッシュを堪能されたようでした(^^)。ここで今度は連接車5000型を狙います。

日本初のVVVF制御車、8200型。健軍町にて。


★熊本市電 健軍町7:42→上熊本駅前8:29 5000型5015  

 来ました来ました5000型! 広電3000型同様に元西鉄福岡市内線の連接車ですが、こちらのほうがオリジナル仕様に近いようで、車体は2連接のままで内装も薄緑色で古めかしい感じ。何より走り出して足元から響いてきた音を聴いてビックリ! 何とカルダン駆動じゃないですか〜(>_<) 思いっきり面食らってしまいましたよ(汗)。このキュィ〜ンと甲高く響く音が決定打となり、広電3000型とはもう別の車両ですね。サウンド的には国鉄101系のMT46主電動機音に共通する感じかな。

 朝ラッシュのため始発健軍町からも大勢乗車があり、NH氏は前の車両に、MT氏とあっしは後ろの車両の最後部に立ちます。その後も電停ごとに沢山のお客さんを乗せていき、さすがは連接車、その収容力を遺憾なく発揮してます☆☆ 連接車のため後部車両車掌台にも男性係員がおりますが、この男性はもしや運転士さんかな!? と言うのも、低床車9700型の係員は女性ですし、この5000型のためだけに男性車掌を配置すると言うのも考えにくいですし…。仕事内容自体はドアの開閉や案内放送、両替等、広電連接車の車掌とほとんど同じです。市役所前と辛島町でまとまった下車があり、それから先は一気に空いた車内に。終点・上熊本到着までに5000型と一度すれ違っており、車庫にはさらに1編成寝ていましたから、5000型は全3本在籍し、平日朝に2本使用・1本予備ということになりますね。ともかく乗れて良かった良かった!(^^) 8200型に続く大収穫に3人とも大満足なのでした☆☆


★熊本市電 上熊本駅前8:33→辛島町8:47 9200型9204  

 お目当て車両に乗れたので、ホテルのチェックアウト&朝食のため再び辛島町へ。お馴染みVVVF車9200型で戻りました。朝ラッシュピークは過ぎても市内中心部へ向かうため、車内は混雑。熊本でも市電はとても頼りにされている存在ですね。

 辛島町ではNH氏・MT氏がチェックアウトのためホテルへ。あっしは既に済ませているため、交通センター内の喫茶店でモーニングコーヒータイム☆☆ ブラックコーヒーを流し込んで目を覚ましました。やはり朝はコーヒーがいいな〜(>_<) 3人揃ったところで今後の作戦会議タイム。NH氏は熊本市電の古参車や9700型のリベンジ、MT氏とあっしは昨日乗れなかった熊本電鉄のメインの線を乗車することに決定しました。


★熊本市電 辛島町9:33→上熊本駅前9:45 1000型1203  

 とりあえずは3人揃って古参ツリカケ車で上熊本駅前へ。空いた車内に響くツリカケ音にまどろむ…。


★熊本電鉄 上熊本9:50→北熊本9:59 5000型5102A  

 上熊本ではちょっと急ぎ気味で熊本電鉄ホームへ。昨日と同じ青ガエル単行ワンマンはすぐの発車でした。ここでNH氏と分かれ、NH氏は引き続き熊本市電攻略へGO。MT氏とあっしは熊電堪能タイムの始まりです☆☆


★熊本電鉄 北熊本10:01→御代志10:23 6000型6228A  

 熊電の藤崎宮前〜御代志間は元都営6000型2連の独壇場。2連ですがドアが開くのは前の車両の2ヶ所のみで、後ろの車両はドア閉切状態。まあローカル線のワンマン2連では一般的な方式ですね。2両とも空いてますが、特に空いている後ろの車両に陣取ります。車内は運賃表や運賃箱等のワンマン設備以外は特にいじってないようで、明るく開放的な雰囲気☆☆ 沿線ののどかな車窓もあいまって、何とも心地よいです! ああ、マニとして至福のひとときやな〜(^^;)

6000型車内。明るく開放的で居住性はGOOD!

 終点御代志に到着するも駅はまるで路面電車の電停のようで改札もなく、料金の支払いは他の駅同様に一番前の扉にて、直接運賃箱へ。終点だから駅に着いてから…とのんびりしていると慌てることになります(汗)←あっしは既に用意してましたが。降りていざ駅を眺めていると、ホームの隣がすぐバス乗り場! これは何とも便利な〜(>_<) これでノンステップバスでも来れば究極のバリアフリーな乗り継ぎですね☆☆ でもよ〜く見るとこのバス乗り場、以前はホームだったんでしょうか!? ホームの上屋の構造からも、どうもそれらしい形跡が…以前、御代志より少し先まで電車が走っていたそうですし、その可能性もアリではないかなと思って。

御代志駅停車中の藤崎宮前行。すぐ隣がバス乗り場で乗り継ぎはいたってスムーズ!


★熊本電鉄 御代志10:41→藤崎宮前11:07 6000型6221A  

 御代志駅のコンビニでちょっと買い物をして、折返し同じ電車で藤崎宮前へ。同じ列車というのは出来れば避けたいのですが、30分間隔という本数ではやむを得ないところ。またも後部車両に陣取り、のどかな雰囲気を楽しみます☆☆ 沿線の雰囲気は広島で言えばJR可部線に似通っているような…スピードもあまり出しませんし(汗)。そう思うとちょっと親近感モノですな〜。北熊本で上下列車が交換。ところで熊電と言えば、民家のすぐ前を併用軌道の線路が走る区間を文献で見たことがあり、とても楽しみにしていたのですが、あれっ、もう過ぎたのかな!?とちょっと不安に…。勝手なイメージで北熊本あたりかなあと思い込んでいたのですが、これって藤崎宮前到着直前だったんですね。いやあ、もう本当に玄関先に線路が敷いてあるんですねえ!(>_<) 実際に自分の目で見てさらにビックリでした! ある意味、かつての名鉄犬山橋よりスリリングかも…(^^;)。元都営の大柄な車体になって、より一層迫力が増したのではないでしょうか!? 次回は外から走行シーンを撮ってみたいものです☆☆


★熊本市電 通町筋11:29→熊本駅前11:47 8500型8502  

 これにて熊本電鉄も完乗達成! 市電&熊電を制覇し、ではお次はJR三角線でも乗ろうかな〜と思いながらも、お城も観光したいしどうしよう…ちょっと迷いましたが、ともかく市電で熊本駅前へ行ってみようということで。8500型のクロスシートで18分揺られました。“なんちゃって8200”も、これはこれでいい車両ですね(>_<) ツリカケでクロスで市内線と言えば、今ななき名鉄岐阜市内線の古参車を思い出します。


★熊本市電 熊本駅前12:44→熊本城前12:55 1000型1096  

 実は熊本駅前では番外編3になりかけてました。MT氏はやはりタクシーが気になるようで、ここで1時間弱、一緒に粘ってたんです。しかし待てど暮らせど面白そうなタクシーは来ず…というわけで番外編は断念して、熊本城観光へ。この間頻繁に市電やバスが発着しましたが、バスもこれまた多種多様な車両が現れて、実に面白いですねえ! 今度はバス目的で訪れるのもアリかも☆☆

 熊本城は1960年に天守閣が再建されたものですが、もとは慶長6(1601)年より7年間かけ、加藤清正によって築城されたもので、国の重要文化財にも指定されています。内部は当然鉄筋コンクリートですが、各フロアでは細川家ゆかりの品や、西南戦争に関するものなど、数々の資料が展示されており、それらをじっくり見てまわるだけでもかなり時間がかかります。最上階内部は展望台のようになっており、熊本市街地はもちろんのこと、遠方の山々も手にとるように…係員のおじさんが「むこうに見えるのが阿蘇山ですよ」と教えてくれました。そういや九州は阿蘇や由布など、内陸部も面白いんですよねえ…ああ、まだまだ行きたいところが山ほどあるなあ〜(>_<)

 天守閣の勇ましい姿を一眼レフと携帯いずれもで撮影。天気がいいこともあり、携帯のカメラでもかなり綺麗に撮れました! 他の観光客も一様にカメラを向けていました。再建ではありますが、やはり日本の城の堂々たる風格、そして美しさ…魅せられるものがありますねえ〜(^^) アングルを変えようと移動しようとしたら、偶然そこに観光ツアーの団体さんが。ガイドさんが熊本城の説明をしている横をさりげなく通ったのですが、別に盗み聞きする訳ではないのに、どうしてもガイドさんの説明に耳がいっちゃうんですよ(笑)。タイミングよすぎる団体さんGOOD!

 お城の観光を終えると、実はけっこういい時間に。と言うのも昼食がまだでした(汗)。マニツアー時はついつい行程に夢中になって、食事時間が大幅にずれることが多々あるんですが、今日も例に漏れずと言うことで…辛島町から商店街をぶらぶら歩き、結局昨日と同じトンコツラーメン屋さんに入りました(爆)。何も2日連続で同じ店に入らなくても、とは誰もが思うでしょうし、あっしもそう思いましたが、逆に言えばそれだけイイお店だということでもあります☆☆ 味もいいし量も多いし値段も適正…今日も替え玉してお腹いっぱいになりましたよ(^^;)。やはり、腹が減っては戦は出来ませんな。


★熊本市電 辛島町15:18→熊本駅前15:27 1000型1094  

 食事しつつNH氏とメールしていると、どうも市電でこちらへ向かっているとのこと。辛島町で待ち構えていると、NH氏の乗った1094号車がやってきました。乗車し、5時間半ぶりにNH氏と合流し3人に。NH氏は市電のツリカケからVVVFまで色々リベンジし、別行動中もお互い大収穫だったようです。


★熊本市バス 熊本駅前16:00→上熊本駅前16:13

熊本200か・448 日デPB-RM360GAN/西工/05年? ノンステップ 

 もう残り時間もあまりないし、派手な行動は出来ない…となると何に乗っておきたいかな〜と考えた結果、熊本駅前で頻繁に見かけた日デ最新RMノンステに乗っておきたい…ということで、ここでもまた別行動。タクシーが気になるNH氏&MT氏はタクシーウォッチングに、あっしは熊本市バスの駅1系統で日デRMを狙い、後程交通センターで合流することになりました。で、やって来ましたRM! パッと見は今までのKK−RM252と似ていますが細部が変更されています。何より走り出すとわかるのがエンジン音。新規制RMは日野のエンジンを搭載しているため、サウンドが従来車とガラッと変わっているんです! 日デなのにエンジンは日野…何だか妙ですね(^^;)。しかもこのRM、オプションのトルコンATを採用しているので、これまたRMらしくなくてとても新線☆☆ 大型車の尿素RAといい、日デ最新車は軒並み静音化されています。あくまで一乗客の体感ですが、トルコンATもスムーズでまるで乗用車のような走り出し。音好きとしてはATはちょっとつまらないですが、運転士さんの疲労軽減のためにも、もっと普及してもいいと思います。多くの事業者が採用に踏み切れない最大の理由は燃費でしょうが…(汗)。熊本のシメとして、とてもいい乗車になりました(^^)。


★熊本市電 上熊本駅前16:20→辛島町16:33 1000型1203  

 上熊本に着いてメールしてみると、2人もお目当てのタクシーを見つけ、もう既に交通センターにいるとのこと。待たせてもいけないので、大急ぎで電車で戻ります。今回のツアーで何度乗ったかわからない熊本市電…これが今回ではラスト乗車です。独特のツリカケサウンドを、かみしめるように耳に焼き付けておきました。


★西日本鉄道 熊本交通センター17:10→博多交通センター19:39

福岡200か1198 日デKL-RA552RBN/西工/?年 S型9358号 

 さらば熊本! 電車・バスともに楽しかったし馬刺しも美味しかった! また来るよ〜(>_<) NH氏・MT氏と合流ししばらく雑談したあと、あっしが一足先に熊本をあとにします。熊本交通センター17時10分発の「スーパーノンストップひのくに」は西鉄担当便で、やはりS型ですが行きと異なり日デ車! これは新鮮ですね〜(>_<) ドドドッ…と響く低音がUD観光車らしいです☆☆ 40席後部トイレ仕様で、この辺の客室設備はシャーシメーカの別なく共通の模様。西工ならではの対応ですね。行きの3709号同様に窓下辺の肘掛など、居住性は抜群です。

 熊本市内はやや渋滞しており、高速に入るまで少々時間を要しましたが、高速は順調に走るな〜と思ったのもラストでくじかれ、筑紫野付近で予想外の工事渋滞。ここでかなりのロスに…まあ工事だからしゃーないけど…。結局博多交通センターには30分近く遅れての到着でした。運転士さんがお詫びの放送をしていましたが、渋滞は運転士さんのせいじゃないですし仕方ないですね。まあこれで運転士さんに詰め寄ったりする非常識な輩がいなかったのは良かったです。あっしも新幹線の切符はまだ手配してませんし、もし手配するにしてもバスから乗り継ぐ場合は、今回のような不測の事態を考慮して、十分な余裕をもった乗り継ぎにすべきです。

 博多駅内でいつも寄るお土産屋さんで、これまたいつも買う明太子をGET! 形がくずれたバラのものを集めたものですが、自分が食べるのですからこれでOK。ぎっしり詰まって値段も安くてそして美味しいから最高です(^^)。


★JR西日本 博多20:07→広島21:08 500系526-7 「のぞみ500号」 

 ラストの新幹線は本来は自由席にするつもりでしたが、2泊3日の疲れが出始めてきて少しお疲れモード…しかも明日は朝早くから仕事だったりする…そう思った途端、「よし、指定席にしよっ!」(汗)。500系は滅多に乗らないし、ゆっくり安心して乗るのもいいかなと。新大阪行「のぞみ500号」、6号車15番E席に座り、夜の300キロ運転を堪能しました☆☆ 700系に比べるとちょっと揺れる感じですが、速度差からすれば当然ですし、そう大差あるとは思えません。また、散々言われている車室の狭さも、なぜかあっし個人的には全く気にならないんですよね(^^;)。座った場合は500も700も同じじゃないかな…デッキに長時間立ったりすると、その丸い断面の狭さも気になるかもしれませんが。300キロ走行時の字幕案内が健在だったのは嬉しかったです! 300キロ走行は500系のセールスポイントですからね。

 広島からはいつもの山陽本線で帰途に就きました。熊本超マニマニツアーも終わり、でもまた行きたいですわ!


熊本旅行・2

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