回天特別攻撃隊

金剛隊 伊36潜

 

昭和19年12月30日  大津島出撃

 

艦長

寺本  巌    少佐・神戸高等商船学校

 

搭乗員

加賀谷 武    大尉・海兵71期        昭和20年 1月12日  発進 ウルシー海域

 遺詠

  嬌敵を三途の川まで吹き飛ばし 吾は九段の華と咲かなん

  益良夫のただ一条に思うこと すめらみ国の弥栄えを

 

 

 

 

都所  静世   中尉・海機53期        昭和20年 1月12日  発進 ウルシー海域

 遺詠

  生も無く死もなき境地今の吾の 念うは一国の事のみ

 回天

  二十一歳当為有 亨生皇土今報秋 回天偉業人知否 必死肉弾又心中

 攻撃決行前作

  目下遥見敵艦艇 闘志満々呑醜勢 塔回天当入虎穴 唯念皇国無窮栄

           出撃

            期成功而就壮挙 感慨誰知余胸中 回天必成君記之 皇国依安以無窮

           告決別祖国

            皇国今立興廃岐 挺身当撃壤洋鬼 生死元来非常処

            回興天業挙国成 男子挺身赴敵地 悉期撃砕敵艦也

 

本井  文哉   少尉・海機54期        昭和20年 1月12日  発進 ウルシー海域

 

 

 

 

 

 

 

福本  百合満  上曹・水雷科          昭和20年 1月12日  発進 ウルシー海域

 遺詠

  君のため水漬く屍と命をすてて 瑞穂の国を我は護らん

  君のため唯君のため君のため 捧げまつらん己が命を

 

 

 

 

記録

 小灘利春(兵72、第二回天隊長、元全国回天会々長)

  金剛隊 伊号第三十六潜水艦の戦闘

  忘れ難い人たち   加賀谷 武

 

回天特攻隊

更新日:2008/01/01