2008年4月13日 (日)
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青春とメガネは2度と帰ってこない
しばらくぶりに行くと、どうしても道の補修作業が必要になる。数年前に台風で崩れた道を補修し山を少し削ったのだが、今回は突き出ていた太い孟宗竹を切り、根こそぎ抜くことにした。根は深く直径1メートルの巨大アフロヘアのように膨らんで土に食い込んでいた。 奮闘20分で塊で出てきたので崖から下に。切った竹は太さ15センチ長さ7メートルほどで重い。これは崖の際に、ガードレールのように置いておこうと力の限りで動かし、地面に投げた時のことだった。 メガネの下に竹の小枝が入り込み、重い竹の幹が手から離れると同時にメガネを引っ掛けて弓のようにしなった。あっと思った瞬間にメガネは崖に飛んでいってしまった。 「メガネ、メガネ」そう、覚えている方もいるかもしれないが、メガネが飛んだのは2度目である。前回高い木の上から飛ばした時は見つからなかった。しかし今度こそと、足元に目印を置き、父を電話で呼んだ。 「どうした、ユンボでひっくり返ったかとドキドキした」と父が来たが一抹の不安もあった。案の定、メガネは帰って来なかった。 日も下がり始めたので断念、そうだ、前回の教訓でスペアのメガネが車の中にあったはず、と思ったが今日に限って自分の車でなく借り物だった。 こうなれば、仕方ない。一路、伊東のメガネピジョンへ。「今すぐ出来る安いのをすぐ下さい」店員「目の検査が込んでいて数人がお待ちです。」 「前回作ったのと同じものでいいから!」とデータを調べてもらうと「ありました。平成15年ですね。」前回額に血を流しながらここに来たことをまさかこの店員は知るまいが、データベースの力に感謝。 5250円でレンズ付、しかもメール会員になるとさらに1000円引きで、その上今ならサングラスもプレゼント、とのこと。いったいどんな仕組みだろう。「見つかるまで帰ってくるな」とのメールに痛みを感じながら帰路に。 4万円もしたのに。
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