知床
2005年に、知床は世界遺産に登録された。
もう20年近く前に行ったきりだったが、あの自然の美しさが忘れられなくて、また、行ってきた。
20年前は、子供が小さくて、一人は背負子に背負って行った。
当然、いっぱい歩き回ることが出来なかったが、
今年は、子供達はもう親たちよりも体力があるので、いっぱい歩いてきた。
知床の自然は、心にしみ込んでいくような美しさで、
大阪に帰った後も、その美しさが心に残っている。
さすがに、世界遺産に登録されたために、人はずいぶん多かった。
知床自然センターも知床五湖も、早い時間に行かないと駐車場はいっぱいである。
知床初日は、知床5湖を散策した。
歩いて小一時間のコースである。
あいにく曇り空で、写真は今ひとつだったが、それでも、とても綺麗だった。
帰りに、翌日に行く予定の羅臼湖へのトレッキングコースの下見をしに
知床峠まで行った。
天気はいっそう悪くなって、ガスが出てきて風がビュービュー吹いていた。
知床峠の駐車場で車から出たとたんに寒さで身が縮んだ。
ほとんど冬の世界だった。
羅臼湖へのトレッキングコースの入り口は、どこにあるのか?見つからなかった。
知床自然センターに戻って、係の人に聞くと、
知床峠から3kmくらい歩いて行かないといけないとのこと。
自然センターからハイヤーを呼んでいくか、歩くしかないのだそうだ。
片道4300円くらいかかる。
あらかじめ、自然センターのガイドを頼んでおくと、
ホテルまで迎えに来て送迎してくれるが、一人8000円かかる。
もっとも、2ヶ月前には満席になっている。
それでも、ガイドが付いていたら、きっともっとおもしろかったと思う。
だって、素人の僕たちでは、3m横にヒグマが潜んでいても、
絶対に気がつかないからだ。
羅臼湖までの道は、本当に狭い。
人と人がすれ違いが出来ないので、人が来るのがわかったら、
お互いにすれ違えそうな場所で待ってすれ違う。
道から一歩でも足を踏み出してはいけないのが暗黙の了解である。
自然を壊さないための配慮である。
足幅しかない道の両側には、ハイマツや笹がうっそうと茂っている。
もちろん人が歩くスペースも足下は空間があるが、
腰から上はそれらの葉で覆われていて、かき分けながら歩く。
鹿や熊が、すぐ横にいても、動かなければわからない。
当然、我々はヒグマよけに
鈴をつけてチリンチリンいわせながら、わいわい騒ぎながら歩く。

 羅臼湖に行くまでには、5つの沼のわきを通っていく。
沼といっても、水は限りなく透明で、「たぶん飲める。」と思えるくらいである。
この沼がまた、とても美しい。
3沼の横には、木道があって、すこし休むところがある。
お弁当を食べるのならここがいい。
基本的に、「熊に襲われるかも知れないから、お弁当は食べない方がいい。」そうだが・・・。
羅臼湖の湖畔とこの沼のわきだけが、少し広くなっていて、熊もあまり来そうにない感じであった。
ガイドの人も、ここでおむすびを食べていた。
僕たちも、ローソンでおむすびとお茶を買っていたので、ここで食べたけど、
本当に幸せだった。




通りすがりの道沿いは一面ひまわり畑。これだけでも観光地になりそうだけど、周りには誰もいない。

    




                   



根室湿原


短パンで歩いたら、足にアブがいっぱい集ってきた。
早足で歩くくらいでは、まったく役にたたない。
歩いている途中でも、(たぶん走っていても)集ってきて血を吸う。
おかげで、足はボコボコ!
当日は、あまり痒くないが、2日目から、猛烈にかゆくなってくる。


         




          


通りすがりの景色
普通に、こんなきれいな景色がここ彼処にある。




        




        車の助手席から撮ったけど、
    この間、前からも後ろからも一台も車は来なかった。

        

知床5湖
     あいにくの曇り。晴れていたらもっともっときれい。
     



     


     



     

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