DIARY
3月26日 2010
スノーボール・アース
数日前におもしろい記事を読んだ。
国立天文台、天文情報センター准教授の渡部潤一先生
が書かれた記事で、
「新しい太陽系へ」というシリーズである。
その記事の中にスノーボール・アースに関する記載があった。
なんだか、きれいであるが、その実態は相当ハードなモノである。
我々が考えている氷河期とは
まったくスケールが違う気候変動である。
何しろ、地球全体が真っ白に凍り付いて、
全球平均気温はマイナス40度。
赤道付近の海も凍り付いているのである。
惑星の全休氷結という状態は、かなり安定な状態になる。
真っ白の輝く極冠は、いくら太陽光が届いても
その熱を吸収しないで効率よく反射してしまう。
このために、
何らかの原因で極冠が低緯度地方まで張り出すと
太陽から受け取る熱量が減少して悪循環に陥って
一気にスノーボール・アースとなってしまう。
いったんスノーボール・アースになってしまうと
安定してなかなかそこから抜け出せない。
しかし、火山活動は続いているために、
火山から排出される二酸化炭素が徐々に蓄積されていく。
海があれば、
この二酸化炭素の吸収も一定レベルで起こるのだが、
スノーボール・アースでは全球が凍結していて、
二酸化炭素の吸収がほとんど無い。
このために、
数百万年で大気中の二酸化炭素が1割を超えると
温室効果が暴走して、
海水が一気に融解してスノーボール・アースが終結する。
しかし、その後の全球平均温度は60度の酷暑で、
台風のような気象現象や激しい水循環が続く。
こうして、スノーボール・アースとなってから
温暖な地球に戻るまで
数百万年から1千万年がかかると言われている。
このスノーボール・アースは
25億年前から5億年前の期間に何度か起きていたようである。
我々人類は、
猿人が400-300万年前に出現して、
直接の祖先である新人は20万年前に登場したと言われている。
この壮大な宇宙の歴史の中で、
地球の歴史は、ほんのわずかなモノであるが、
その地球の営みの中で、
さらにまた我々人類が、ごくごく最近に出現して
温暖化だのCO2排泄だのと大騒ぎをしているが、
案外、地球からみれば蚊が刺した程度のモノなのかもしれない。
この先温暖化が進んで、地球が海に覆われて、
人類が滅亡するような事態が起こったところで、
地球は何事もなかったように、自転と公転を繰り返しているのだろう。
それはそれで、
壮大な宇宙のドラマなのだろうと思う今日この頃である。
ところで、またやっちゃった。
フルマラソンの2日後に両足が浮腫んで体重が増えてきた。
フルマラソンやミドル以上のトライアスロンは、
もう潮時なのかもしれない。
とも思う今日この頃である・・・・。
もっとも、こんなことは、
地球の営みからみると、
ほとんど無いに等しい出来事なのだけど・・・
3月23日 2010
鳥取マラソン
フルマラソン初挑戦である。
アイアンマンで走っているけど、
アイアンマンの時は、走る前からヘトヘトであるから、
ちゃんと走るのは初挑戦である。
サブフォー(4時間切り)が目標であったし、
きっと達成出来ると、秘かにもくろんでの出場であった。
前日の20日は、母親の25回忌があり、
兄弟で会食をした。
家内からは、くれぐれも飲み過ぎないように、
というより飲まないでおく方が良いと言い渡されていたが、
結局飲んでしまった。
体調が悪いとは思わなかったが、ズボンがきつかったのか?
途中から気が遠くなりそうな感じがして
「血圧が下がっているのが自分でも感じられた。」
このままでは、倒れそうなので、横になって休んだ。
数分で元に戻る予定だったのだが、
マシにはなったけど、
体を起こすと立っているのがしんどい状態が1時間以上続いた。
こんな状態で明日のフルマラソンができるのか?
やめた方が良い。と周りから助言をいただいた。
確かに、この状態が続いたらマラソンどころではない。
一晩寝て、戻っていなければあきらめることにして、
ホテルに帰って寝た。
20日は暖かく、汗ばむくらいの陽気であったが、
予報では、マラソン当日は「冬の嵐」になるとのことであった。
まさか、3月の20日過ぎに寒くなると言っても、
そんなにひどくなるとは思えなかった。
当日は、朝の6時過ぎに起きて、
ホテルの隣のコンビニでおにぎりを買うつもりでいた。
朝、ホテルのロビーから表に出ようとして、
ホテルのドア越しに外の歩道をみると、
20才くらいの青年が、風を背にして体をななめに傾けて立っていた。
「すごい風で、そこまで体を傾けても倒れない。」
というパフォーマンスを友人に見せているところであった。
一瞬、「今日はやめようか」と思ったが、
思い直してホテルから表に出た。
表は、予想通りの強風が吹き荒れていた。
そして、寒かった。しかも雨・・・・。
それでも、とりあえず、会場に行くことにした。
それでも、会場は、いっぱいのヒトがいた。
駐車場もいっぱいで車を止める場所を探すのも大変であった。
結構大きな規模のマラソン大会のようである。
スタート会場は立派な陸上競技場である。
みんなグランドに出ないで、
施設の屋根のあるところで思い思いに準備をしていた。
屋根はあるが、風がきつくて雨はそこそこ吹き込んできて寒い。
もうここまで来たら、走るしかない。
昨夜の低血圧の症状はもう無くなっているが、
何となくからだがだるい。
でも、それは朝だからなのかもしれない。
悪天候のために、
開会の挨拶なども、マイクで放送されていて、
グランドに整列して聞くという状態ではなかった。
スタート5分前までグランドに出ないで、
屋根のあるところでストレッチだけして過ごした。
5分前になったので、渋々グランドに出て行って、
「4時間切りを目指す」というプラカードの出ているところの後ろに並んだ。
どうやらこのグループが一番人口が多いみたいで、
かなり後ろの方になった。
チップの計測だから、
後ろでスタートしてもスタートラインを過ぎてから時計が動き出すので
そんなに気にならない。
作戦は、1kmを5分40秒で走るペース走である。
スタートしてしばらくは、
ヒトがいっぱいで自分のペースでは走れない。
1km6分くらいの遅いペースである。
それでも、数キロ走ると少しはばらけてきて、
自分のペースで走ることができるようになった。
最初に遅かった分を取り戻す意味もあるし、
できれば、3時間50分くらいでゴールしたいという欲も手伝って
1km5分20秒くらいで走った。
このくらいのペースは
特に息も切らさないで楽に走ることができるペースである。
やたらに風がきつくて向かい風だと坂道を登っているようであるし、
横風だと体が持って行かれてしまう。
向かい風の時には、なるべく誰かの後ろについて走ろう
と思うのだが、なかなか思うようなペースで走っているヒトはいない。
向かい風だと先頭はどうしてもペースダウンするのだと思う。
そうすると、ついペースを維持したいので、先に出てしまう。
先に出たからといって、そんなにしんどいペースではないので、
ついつい風をもろに受けて走ってしまう。
そんなことの繰り返しでも
30kmくらいまでは、問題なく走ってくることができた。
30kmあたりから、
ふと気がつくと1kmを5分40秒で走ることが
少しがんばらないといけなくなってきた。
「あーこれが30kmの壁か。」
などと思いながらも、32kmあたりまでがんばってきた。
しかし、壁はそんなに甘いものではなかった。
陸上競技場の前を過ぎて、
その後、約12kmを川沿いに往復するコースが残っていた。
川にさしかかる頃から、足が痛くなってきた。
乳酸の蓄積である。
一歩一歩が痛くて辛い。
ピタッと足が止まってしまった。
ここまでの貯金のタイムがみるみる減っていく。
ハンガーノックかと思ってブドウ糖を食べても痛みは同じである。
貯金が無くなった時点で、気持ちも切れてしまった。
後は完走だけである。
1kmを7分台のペースでとぼとぼ走るが、
このペースだとなかなか進まない。
おまけに風はビュービュー吹くし、
雨は雹に変わってビシビシ体に当たるし、
ほとんど「行」のようであった。
ふらふらになってゴールの陸上競技場に入場した。
それでも、陸上のトラックを回っているときは、
本物の競技の時にそうであるような設定なので、
なんだか嬉しかった。
(もう走らなくても良いから嬉しかったのかもしれないが・・・。)
結果は4時間18分。
現実は十分に厳しいことを思い知らされた。
ついでと言う訳ではないが、
世界で一番すごい海はどこか?
と聞かれたら、
「ボルネオの周り(シパダン)」だと答える。
豊かな島の自然が豊饒の海を作り上げている。
オラウータンのいる豊かな島・・・・
のはずだったが・・・。
キットカットがあると、つい手が出てしまう。
でも、
このキットカットがボルネオの自然を破壊しているのなら
キットカットを食べるのをやめてもかまわない。
キットカットには熱帯雨林が入っている。
チョコレートの原料となるアブラヤシの大規模プランテーション
のためにインドネシアの熱帯雨林がつぶされているのである。
http://www.greenpeace.or.jp/campaign/forests/nestle/index_html?cyber
もし賛同いただけるのなら、ネスレグループに
お願いのメールを出してください。
方法は、上記リンク先で、
名前とメールアドレスを入力して送信をクリックするだけです。
3月12日 2010
春が来ると
虫や蛙がうごめいてくるけど、
なんだか僕も、うごめいてきている。
早速、21日にはフルマラソンにチャレンジする。
何とか4時間を切りたいと思っているが、
自信の程は、半々である。
ハーフマラソンの結果と感触からは、楽しみなのだけど、
普段の練習で長く走ると30kmあたりから、
はなはだあやしくなってくる。
考えてみれば、レース前なんて、
みんな期待と不安が織り混ざった心境なのだろうけど・・・。
トライアスロンの虫もうごめいてきて、
ロングの大会は、今年はやめようと思っていたけど、
オリンピックディスタンスくらいは出ようと思っている。
早速、5月末の天草の大会に向けてうごめいているのだけど、
その1週間前の鳥取の大会にも出たいような、
でも、1週間前はやめた方が良いような、
1週間あればどうってこと無いような・・・・。
7月には全国至る所で大会が行われる。
舞洲の大会は、地元なのでお気楽に出られるが、
なんと言っても、水が汚いので、なんか嫌な面もある。
6月はどうしようか?
8月は珠洲だけど、以前のままミドルの126kmにするか?
ショートの61.6kmにするか?
今年は9月にもどこかに出ようか?
あんまり出過ぎると、嫁さんに怒られるかな?
ダイビングにも行かなきゃいけないし・・・・。
などと、春とともに気持ちもうごめいているのであるが、
あっという間に、時は去りゆき、
果たしてどれだけのことが出来ることやら。
こんな風にして人生は過ぎていくのだろうなぁ。