DIARY

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     9月16日    2009
     
いままで何してたの?
     花王は16日、特定保健用食品「エコナ」シリーズ全商品について、
17日に出荷を停止し、販売を自粛すると発表した。
対象は、食用油やマヨネーズ、ドレッシングオイルなどシリーズ46商品と、
同商品を使ったドッグフード13商品を合わせた計59商品。

    商品に「グリシドール脂肪酸エステル」が多く含まれ、
発がん性のある「グリシドール」という物質に分解される可能性があるため。
同社では、「安全性に問題はない」としているが、
グリシドールに分解されるメカニズムや可能性がよく分かっておらず、
欧州を中心に
グリシドール脂肪酸エステルの安全性を懸念する声が高まっていることから、
販売を見合わせることにした。

     僕が「エコナは不健康エコナ」
としてコラムに上げたのは、2006年1月である。
特保の申請の時からこの疑惑があったのに、
知らんぷりを決め込んで、
いよいよ欧米で騒がれ出したので、
しょうがなく引っ込めただけとしか思えない。

     発がん性の疑いのある物質を
平気で3年半も、「健康に良い」といって売り続けたわけである。
ご立派!!!!

     所詮企業なんてこんなモノなのだろうか?
最初から引っ込めていたら信用が上がったのに・・・・。

     もっとも、僕からの信用が上がっても
なぁんてことないことだけど・・・。








     9月 9日   2009
    
新型インフルエンザワクチン
    昨日、偶然NHKスペシャルで
「やましき沈黙」という番組をちらっと見た。
「特攻などという戦略は間違っている」と思いつつも
誰もそれを言葉にしないままに特攻が行われてしまった。
という話である。
この人達を責めても詮無いことではあるが、
やはり口にして、特攻を止めて欲しかった。

    インフルエンザワクチンを猫も杓子も受ける
などというバカな話を信じてはいけないと
これまでさんざん言ってきたけども、
いっこうに聞き入れられないので、
(もちろん、一部の人達には理解していただいているが・・・。)
もう、声を大にして言うのはやめていた。
考えてみれば、これも「やましき沈黙」なのかと気がついた。

     何かの縁で医者の道を歩んで、
一般の人よりも、そちらに関しては知識が豊富なのであるから、
(他のことに関しては
 某元総理の言うように常識がないかもしれないけど・・・。)
ちゃんと、正しい知識を伝えていくことも社会的な任務に違いない。

     というわけで、
主題の新型インフルエンザワクチンに関して
僕の考えを書いておこうと思う。

国産のワクチンは、
従来の季節性インフルエンザワクチンと
ほぼ同じ製法で作られるものと考えられる。
つまり、効かないし、副作用も同等である。

輸入ワクチンは
アジュバントという免疫増強物質が添加されて、
旧態然とした国産のモノよりも効果がある可能性がある。
おそらく、人類最先端のワクチンが手に入るので、
点鼻式の生ワクチンなら、僕も使うかもしれない。

しかし、このアジュバントが何ものなのかが分からない。
企業秘密なのだそうだ。
副作用のリスクも高いかもしれない。
季節性ワクチンに関しても、今のところ情報は少ない。

  
厚労省が昨日やっと、
この輸入ワクチンに関して方針を明らかにした。
すなわち、
「製造メーカーの免責を認めて、
 副作用被害に関しては、国が一定の範囲で保証をする。」
という内容である。
この場合の免責とは、
「ワクチンの副作用が出ても、メーカーに責任を問わない。」
ということである。
この免責を認めない限り、
海外メーカーは日本向けの輸出はしない。
そうなると
ワクチンが足りなくなるから、慌てて免責条項を発表したのである。

逆に言えば、
「副作用は一定の確率で出る。」
ということをメーカーも国も認めているのである。

    ということは、
このワクチンを打つか打たないかの決断は、
ワクチンを打つことの利益
(インフルエンザにかかりにくくなったり、
 感染しても重症化しにくい。ということ。)

ワクチンを打ったときの不利益
(副作用:Guillain-Barre症候群という神経麻痺や死亡、
 注射が痛い。お金がかかる。など)
を天秤にかけて判断することになる。

    これらの情報が
従来のワクチンでさえもきわめて曖昧であったのに、
新型インフルエンザワクチンに関しては、ほとんど無い状態である。

    冷静になって考えれば一般の健康な人は
この新型インフルエンザに感染しても
数日寝込めば治るのである。

何もわざわざ、
人生が狂うかもしれないワクチンを打つ必要があるとは思えない。
ましてや、このワクチンの効果は、はっきりしていない。

    対象は、「リスクの高いヒト」と言われているが、
少しくらいの喘息があっても、どおってことはない。
多くの人達は喘息を持っていても、ちゃんと治っている。

    厚労省は
十把一絡げに、
喘息がある人とか、妊婦とか糖尿病と言っている。

薬害エイズやC型肝炎やスモンから
まったく何も学んでいないことを露呈しているとしか思えない。

今回のインフルエンザ対策も、
意味のない検疫の強化をしたり
やたらと学校を休校にしたり、
適切な情報を流さなかったりと
まったく「能なし」をもろに露呈している。

そもそも、
現場で患者をろくに診たこともない医療技官や役人が
現場に指示をすること自体が間違っている。
ちゃんと現場で定期的に研修を受けるべきである。
(定期的に研修を受けないと、医療は数年で変わるから)


    リスクの高いヒトとは、
酸素を吸わないと
日常生活ができないくらい肺の障害が進んでいる人とか
そうなりかかっているヒト、
風邪を引くと重症の喘息発作が出るヒト
コントロールが非常に悪い糖尿病のヒト
というように具体的に挙げるべきである。

    ちなみに、
僕が見た医者対象の統計では
今回の新型インフルエンザワクチンを
打たない医者が約4人に一人いる。
ただし
打つヒトの中には、国立病院などに勤務していて
立場上拒否できないヒトも含まれている。

   もちろん、僕は打たない。
経鼻ワクチンなら受けても良いが・・・。


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