DIARY

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     7月 31日    2009
     
ハンガーノック!
     珠洲トライアスロンを8月23日にひかえて、
長距離のバイクを一回はこなしておこうと
昨日100kmにチャレンジした。
珠洲のバイクコースには、大谷峠という激坂があるので
石川沿いのバイクコースでは平坦過ぎると考えて
南花台と南が丘・加賀田を周回することにした。
1周8kmだが、結構坂がきつくて、そのままだと辛いので
南花台から大矢船の1周と
前述のコース1周でワンセットにして周回した。
1セット11.5kmである。8セットと8kmの計算である。

     早めに帰宅すると、まだごはんが炊けてなかった。
急いでいたし、久々にチキンラーメンが食べたかったので、
昼食はチキンラーメンにした。
豆板醤とおろしニンニクを入れると
とてもおいしくなるので、たまに食べたくなる味なのである。

     昼食後、早速周回を開始した。
はじめは元気いっぱいで、
気分はコンタドール(昨年・今年のツールドフランスでマイヨジョーヌに輝いた選手)。
立ちこぎでいとも軽やかにヒョイヒョイと坂を登っていきたいのだが、
なかなか現実は厳しい。
それでも、イメージはできて5セットくらいまでは軽くクリアーした。
     
     しかし、どうも、おしりが痛い。
今のサドルはカーボンのかんかちこのサドルで
結構おしりには厳しい。
     一回自宅に戻ってサドルを交換して
水も補給して再出発した。
この時点ですでにボトルの水は1Lも飲んでいた。

     交換したサドルは、それまでのサドルと形が違うので
おしりに当たる部分が今までのサドルと違うので、
サドルの痛みは解消した。

     80kmを過ぎたときから、急に疲れが出てきた。
ペダルを踏む力が出なくなって、めちゃしんどくなった。
それなのに心拍は100/分を切っている。
運動強度の問題ではない様に思ったが、
頭もボーッとして、「楽になりたい」という思いしか出てこない。
最後の10kmは、目もかすんできた。
しかし、ここまで来てやめるのはどう考えてもしゃくである。
だけども力が出ない、水分補給は2Lもして、ボトルは空っぽである。

とにかく一回家に帰って、水分補給をすることにした。
家に帰ってバイクを降りると、手も足も震えている。
「何でだろう?」
と思いながら、ふとテーブルの上を見るとバナナが置いてある。
無性に食べたくなって、むさぼるように食べ始めて
はた!と気がついた。
またやってしまった。
ハンガーノックである。
バナナを4本(うち1本は犬にせがまれて譲渡)と
ウィダーエネルギーとクッキーを食べて一段落
またペダルを踏めるようになったが、
残りは4km、あっという間に完走した。
それでも、まだ後遺症が残っていて
カーブを曲がるときにコンピューターを見ながら曲がってしまって
目測を誤ってガードレールと腕を接触をしてしまった。

    どう考えても、これは低血糖である。
健常者にも、(本当にそうかな?)起こることがあるのだと思い知った。
そういえば、向井太陽(ちばてつやの漫画の主人公)も
ハンガーノックになっていた。

    考えてみたら、
チキンラーメンを食べただけで、
エネルギー補給なしで100kmも走れば、
ハンガーノックになるのは当然である。

本番では、ちゃんとエネルギー補給もするようにしなくちゃ!
そういえば、
珠洲のエイドステーションではいろんなモノが出るけど、
特にスイカが美味かった。
スイカではちょっとカロリー不足かな?




     7月 29日    2009
     
医療費だけ上げてもなぁ・・・
     毎年書いているけど、
みんなが嫌がっているこの梅雨、
僕は結構好きな季節である。
雨上がりの青い空と白い雲、
きらきらとした澄んだ空気、
暑すぎる程暑くはないし、 悪くはないと思うのだけど・・・。

もっとも、
毎年どこかで大雨の被害が出るのには心が痛む。

     ところで、小泉が破壊した国民医療を立て直すために
各政党がマニフェストを出してくると思う。
どの政党も、耳障りの良い、ばらまき政策を盛り込むのだろうが、
本当に国民の生活を考えて出してくるのなら
総医療費を引き上げると同時に
「自己負担(3割負担)を引き下げる」
という項目を挙げるべきだと思う。   

    医療が進歩してきて、その結果、医療費が上がるが、
それに伴って一部負担額も上がる。
例えば、新しく認可された喘息の薬は1本7万円もする。
2週間に1回注射したら月に14万円、
3割負担で、注射薬剤だけで4万2千円もかかるのである。
もちろんこれに診察代や他の薬剤が加わるからもっとお金がかかる。
(薬代は医療機関を右から左に抜けていくだけで、
 在庫管理費用さえもまかなえない。)
重症の喘息で、入院したり会社を休みがちな人で
こんなお金を払い続けることがどんなに大変か!
考えたら分かることだけど、
考えない政治家や役人がどれだけ大勢いることか。

    いくら医療費を上げてくれても、
実際の医療現場では
患者負担のことを考えると使えないことが多々あるのである。

マニフェストを見るときは、是非この部分もチェックしてみてもらいたい。





    7月 7日   2009
    
ご心配をおかけしてます。
    本当にご心配をおかけして申し訳ありません。
意外と本人は、ケロッとしてます。
(カエルになっているわけではないです。)

     左足のむくみはまだありますが、
これはもう、どうしようもないかも・・・・。
右足のむくみが無くなっただけラッキーと思うことにしています。

ランニングは前ほど速く(前も速くはないのですが)は、
走れないけど、そこそこには走れる様になっています。

バイクは、新発見がありました。
8月の行われる珠洲トライアスロンの
バイクコースにある大谷峠は長い激坂なので、
この対策で、
「岩湧寺から滝畑に出てダムを回って、
 また、岩湧寺に戻って、南花台に帰る」
というルートにチャレンジしてみました。
これがまた、メチャクチャ激坂で、(特に岩湧寺の前後)
とうとう我慢できずに
バイクから降りてバイクを押して上がることが2回もありました。
たぶん大谷峠よりも激坂です。
(大谷峠は何回か降りたくなったけど、降りずに済んだから・・・。)
何がつらいか?
っていうと足ではなくて、
背筋がつらくってバイクから降りたのです。
5日にこのコースにチャレンジしたのですが、
今日になって背筋が痛くなっています。
普段から背筋のトレーニングはそこそこしているのに・・・。

      まぁ、いずれにしても、
楽しむためにやっていることなので
(結構苦しいトレーニングはしていますが・・・)
この先も楽しみながら、
結果は二の次でやっていこうと思っています。
(考えてみたら、完走するだけでもすばらしいことです。)

   友人が「マゾオヤジ」と言っていましたが、
決してその気はないと思っています。
絶対に、・・・・きっと無いです。






    7月 3日   2009
    
養生訓
    ここのところ、自分のことばかり書いている。
(日記だから、それでもいいと言えばいいのだが・・・。)

    たまには、医者らしく
健康生活のアドバイスなども一発しておこうかと
似つかわしくないことを考えて・・・。

    最近、糖尿病の初期の人に
大いに時間をかけて説明することがある。
しかしこれは、
糖尿病の人に限らずすべての人に共通の大切な話でもある。
つまり、
基本的に、糖尿病の人に対して行う
食餌療法や運動療法は、
すべての健康な人も実践すべき大変に有効な養生訓なのである。

   最近、時々耳にしたり、テレビでも観ることがある
低GIと言う言葉
低グリセミック・インデックス(指数)の略である。

グリセミックインデックス(GI)とは。
同じ100Calを食べても、
短時間に高い血糖値になる食品もあれば、
血糖値のピークまで時間がかかり、
かつ血糖値のピークも低い食品もある。
これを指数化したモノがGIである。

具体的には、
高い食品は、
砂糖:99,白いパン(食パン):95,白米:88
低い食品は
蜂蜜:57,玄米:55
同じ甘いものでも、砂糖と蜂蜜ではえらい差がある。
同じ米でも、白米と玄米は大きな違いである。
基本的な考え方は、
全粒穀物(玄米・麦類・トウモロコシ・きび・そば・豆類)
など加工度が低く人工的に精製されていない食材は
低GI食品と思ってもらっていい。
できるだけこういう食品を選んで食べる様にするのがいい。
玄米を食べるのが、つらければ、
五穀を混ぜたり、7分あるいは5分つきにする
などの工夫も有用である。



    脂はカロリーが高いと思われているが
種類によって差がある。
オリーブオイルは意外に低カロリーである。
不健康エコナは、カロリーが高いか低いか知らないが、
将来癌が出る可能性が高くなるし、
発火点が低いのでやけどや火事の心配がある。
マーガリンは健康に良いと思っている方が多いだろうが、
いくら植物脂を材料にしたところで、
固形化したときに「トランス脂肪酸」ができて、
これが動脈硬化を起こすのだから、だまされてはいけない。
同じ悪いのなら、
香りも味もずっと良いバターを使えばいいと思うが、
使わないのがいいという結論になる。
(味が良くなるから、僕はバターをよく使うけど・・・。)
まぁ、とにかく、人間が作り出した脂は、
今のところ「ろくなモノ」ではない。
昔から使われているオリーブオイルが一番いいようであるが、
エゴマオイルやグレープシードオイルなども良いと思う。
もちろん、
魚の脂(n-3系不飽和脂肪酸)の摂取は、
心血管イベントの抑制効果がある。


    以前から繰り返し述べているが、
LDL−コレステロールは決して悪玉コレステロールではない。
TVで
「LDL−コレステロールが高いと大変なことになりますよ!」
「すぐに、お医者さんに行かないと!」
と心筋梗塞になった某アナウンサーが宣伝しているが、
「そりゃ、あんたのストレスが過大で、
血圧も高くて、たばこも吸っていたんじゃないですか?」
と聞いてみたいところである。

とにかく、
LDL−コレステロールは細胞壁の構成成分であり、
いろんなホルモンの材料であり、
命の基本に関わる大切なコレステロールである。
それを「悪玉」などというのは失礼千万ってものだ。

最近、
LDL−コレステロールが高いだけでは
動脈硬化も起こらないし、
心臓や脳の血管障害も出ないといわれてきた。
どうしてか。
仮説ではあるが分かってきた。
つまり、
LDL−コレステロールが酸化したときには動脈硬化が起こるが、
LDL−コレステロールが高いだけで、酸化が起こらなければ
動脈硬化は起こらないという説である。

LDL−コレステロールを下げるのは、
この酸化する材料を減らしておくと言う考え方と
治療に使うスタチンという薬物が
コレステロールを下げる以外にも薬効がありそうだからである。


では、この酸化ストレスはなにか?
高血圧症・たばこ・糖尿病・その他の疾患・ストレス
そして、炎症である。

体の中では時々炎症が起こる。
風邪引きだったり、肺炎だったり、虫歯だったり、歯肉炎だったり。
それ以外にも、
目に見えない、本人も感じない微少な炎症も起こっている。
この炎症反応を血液検査で測定するのは困難である。

例えば、CRPという蛋白は体の炎症に反応して産生される。
以前は、
肺炎などはっきりとした感染症の時に上昇しているのが確認されていたが、
最近は、高感度CRPが測定できるようになって、
体に炎症反応が静かに継続的にある人は、
酸化ストレスも多いということがわかってきた。
今のところは、血液で測定できる酸化ストレスはこんなモノである。

野菜や果物を摂取すると、
このCRPが低下するという研究報告がある。
野菜、果物中のビタミン類、フラボノイド、食物繊維などが
炎症を抑制する可能性が考えられている。



     食生活だけではない。
運動も大切な要素である。
運動をすると、酸素需要量が増し、多くの酸素を取り入れる。
ここまでは、酸化ストレスが増えるはずなのであるが、
そうなることで、体からは抗酸化ストレスの反応が起こって
差し引きすると、
抗酸化ストレス反応は継続的になって、
結局はプラスになることが経験的に分かっている。

また、運動することで、新陳代謝が活発になり、
老廃物の排出もスムースになる。
基礎代謝が上がり、太りにくい体質になる。
心肺機能も上がる。
骨に体重をかけることで、骨粗鬆症の進行も抑制できる。
脳にも適度な刺激があり、認知症の予防にもなる。
大腸癌も運動することでリスクが下がる。




    まとめると、
できるだけ、低GI食品を選んで食べて、
野菜や果物を豊富にとって、
タンパク質は、肉は食べないで、魚や豆類で供給する。
脂はオリーブオイルや魚油でまかなう。
そして運動をする。

以前にも書いたが、
アルコールは40g/日以上は毒である。

慢性の歯肉炎や虫歯は治した方が良い。





    7月 1日    2009
    
復帰出来るのかなぁ?
    よく、スポーツ選手が故障して
その後に復帰するまで、
いろんな不安と戦いながらリハビリをする姿をテレビで観ていた。



    まさか、それが我が身に起こるとは夢にも思わなかった。
もっとも、それとはレベルがぜんぜん違うけど・・・・


    練習は再開したけど、
全然、前のように走れないし、バイクも漕げない。
足がだるくって、気持ちも前に行かない。

    周りからは、
「もうそんな過酷な競技はやめろ」と言われる。
「やめたら、楽になるだろうな。」と思う。
毎日のように、我が身にむち打って
走ったり、自転車を漕がなくても
気が向いたときにそうすればいい日々が訪れるのである。



どうしてやめないんだろう?
自分でも分からないが、
なんだか、ここでやめるのは中途半端で嫌なのである。

確かに、石垣ではそこそこの結果が出たし、
6月にはアイアンマンまで完走したのだから、
中途半端ではないのかもしれない。

しかし、自分の中では、全然納得した結果ではないので、
気に入らないのである。
ましてや、ここでやめたら、
アイアンマンに出て、
その結果、体をこわしてやめたみたいで
(そうなのかもしれないが)嫌なのである。


   しかし、ボツボツ練習を再開したモノの
体はいっこうに言うことを聞かない。
このままでは、8月の珠洲は無理である。



まだ治りきっていないのかもしれない。

ウロキナーゼの量を減らしてから、
体重が増え気味で左足のむくみも目立ってきている。
もう一回ウロキナーゼの増量を試みてみることにする。

運動は、してはいけない理由がないので
無理をしない程度で続けてみよう。

なんだか、明日が見えてこない。
今は体力が落ちないように、
(と言っても、この程度の練習では落ちるだろうけど)
出来る範囲のことをしていくのが精一杯のことなのだろうと
自分に言い聞かせている。



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