DIARY
11月12日 2009
魔女裁判
昨日、テレビで仕分け会議の様子を映していた。
会議をオープンにするのはとても良いことだと思ったが、
内容には大いに疑問を持った。
あれは、「魔女裁判」そのものではないか?
(本当の「魔女裁判」を見たことはないけど・・・。)
はじめに結論ありきである。
当事者の意見陳述はまともにできないし、
たとえ少しでも反論できても、
「聞く耳を持たず」の様相である。
人選に関しても、誰がどういう理由で決めたか知らないが、
外資系証券会社の人間が多数いて、
とにかく減額と廃止を目標にした
(確かにそうかもしれないが)
人間味のない理論構成を旨とした人達で固められているように思えた。
時間がないのはわかるが、
それに携わるいろんな人達の生活にも影響することである。
もっと時間をかけて、
その事業のメリットとデメリットをしっかり吟味しないと、
この調子で進められたら、
アメリカみたいな人間味のない乾いた文化になってしまいそうで
とても心配である。
「友愛」のかけらも感じられない会議だと思ったのは
僕だけだろうか?
11月 6日 2009
新型インフルエンザワクチン接種やめようかなぁ
インフルエンザで忙しくって、
なかなか更新する時間がないまま11月になってしまった。
患者を診るだけでも忙しいのに、
効くのか効かないのかわからない(たぶん効かない)
新型インフルエンザワクチンの接種が始まる。
個人的にはやりたくないが、
喘息や糖尿病の患者さん達は、
「危険だから優先的に打つように」と脅かされてしまったのだから
不安を取り除く必要がある。
しょうがないので、接種をすることにしたが、
なるべく時期を遅らせて、
多くの被接種者で重大な副作用がないことを確認してから
受けてもらうように指導している。
年配のヒトの発症は非常に少ない印象があり、
それで十分間に合うように思う。
もちろん僕自身は、このワクチンを接種していない。
診察中もマスクなどはしていない。
けど、いっこうにかからない。
この新型のワクチンの費用は、1回目3600円、2回目2550円である。
このワクチンの購入費用は、1回分が2936円である。
2回接種だと、合計で6150円である。
この差額278円!!!!!
今日、このワクチンの当医院への割り当てが決まったが、
1バイアルに10人分のワクチンが入ったものを支給されるといわれた。
元々、このようなやり方には大反対で
いくらディスポの注射器や針を使っても
10回も使えば、汚染される確率が上がって安全性の確保は難しくなる。
当初から、「このタイプのモノはいらない。」
といっていたのに、支給だから断れないような言い方をされた。
そもそも、このワクチン接種は
医療従事者にとってはボランティア以外の何ものでもない。
そうでなくても忙しいのに、
さらにワクチン接種に労力と時間を奪われるのである。
お金のことをいうのも気が引けるが、
注射器や針は自前だし、
これら医療廃棄物処理も有料である。
さらに、受付や看護師の人件費、
ワクチン接種のために減少する診療キャパシティー
ワクチンの在庫管理もしないといけない。
その上10人分のワクチンなど持ってこられたら、
その日のうちに使い切らなければ、
残りは廃棄処分してその費用もこちら持ちである。
278円では、赤字以外何ものでもない。
バカバカしくってやってられない。
もし、どうしても10人分のバイアルを持ってこられるのであれば、
ワクチン接種から身を引くことも考えている。
だいたいこういうことを平気で押しつける
厚労省の役人の感覚を疑ってしまう。