DIARY

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     9月30日 2008
     
ペットボトルって、安全なの?
     あんまり更新しないと、石田純一さんに怒られちゃうので
ちょこっと皆さんの不安をあおるネタを・・・。

    ビスフェノール(BPA)という名前を普段聞くことは少ないと思う。
食品や飲み物のプラスチック(ポリカーボネイト)容器に
広く使われているエポキシ樹脂である。

    プラスチック容器から溶出したBPAが
動物に及ぼす影響については、
まだ十分なエビデンスがそろっていない。

     ヒトにおいて、
低レベルの長期曝露によって健康被害が生じるおそれがある
という研究結果が発表された。
英国ペニンシュラ医科大学のIain A. Lang氏らによる研究の結果で、
JAMA誌2008年9月17日号に掲載された。

     分析対象となったのは
18〜74歳の1,455例で、
各人の尿中BPA濃度と尿中クレアチニン濃度を測定した。
データーは、
年齢、性、人種/民族、学歴、収入、喫煙、BMI、腹囲、尿中クレアチニン濃度
によって補正された回帰モデルにて分析された。
主要評価項目は、
慢性疾患診断と血液検査値から肝機能、耐糖能、炎症、脂質であった。

    結果は、
尿中BPA濃度がより高いほど心血管系疾患との関連がみられた
(BPA濃度1-SD増加につきオッズ比:1.39、95%信頼区間:1.18〜1.63、P=0.001)。
また、
BPA濃度が高いことと糖尿病との関連も確認された
(1.39、1.21〜1.60、P<0.001)。

それ以外の疾患との関連は認められなかった。

さらに、BPA濃度が高いほど、
臨床的にγ-GTP(1.29、1.14〜1.46、P<0.001)、
ALP(1.48、1.18〜1.85、P=0.002)の異常値との関連がみられた。



厚生労働省食品安全部の見解は、
溶出基準は設けているが、
それ以下の低容量でも
動物実験で胎児や産仔に有害な影響が報告されているので
嫌な人はガラス瓶を使ってちょうだい。
公衆衛生の見地から、
ビスフェノールAの摂取をできるだけ減らすことが適当と考えられるので、
関係事業者に対しては自主的取組をさらに推進していくよう要請してます。
というモノである。

    というわけで、赤ちゃんのほ乳瓶はガラスの方が良さそうだし、
ペットボトルでお茶を飲むのも、
(特に、これから寒くなると熱いお茶になるわけだけど、)
日常的には避けた方が良いようである。

    僕も、トレーニングの時のアクエリアスは、
2Lの徳用ボトルをやめて、なるべく自分で作ることにしよう。





     9月10日 2008
     
お気に入りの小径
     トレーニングで、同じ所を何周も走ると飽きてくるので、
最近は、あちこち探検している。

     少し前に、
延命寺から美加の台に抜けて帰ろうとしたら、
川沿いにちょっとした小径を発見した。

9月になったとはいえ、
昼間の日差しは、夏の日差しでとても暑い。
その小径は、
川沿いにあって、周りは木々がうっそうとして
緑のトンネルになっている。
径は一部苔むしていて、
至る所にかげろうが羽を休め、
ひんやりとした空気の中、
木漏れ日が気持ちいい。

                     


   ちなみに両サイドの木々は桜である。
秋には紅葉の、春には桜のトンネルが見られそうだ。

この径は、数km続いていて、まず車は通らない。
今日ははじめてロードバイクの人とすれ違った。

   ちょっとした穴場である。






     9月 3日 2008
     
朝ご飯はしっかり食べて!    
     オォー、久々に日記になったぞ!
というか、あまりに暇なので、
日記を書く暇が出来たというわけだが・・・。

     最近は、自分のことばっかしかいているので、
たまには、お役立ちの健康情報も書かないと(汗!)
 
     というわけで、朝ご飯の話を。
多くの日本人の悪しき習慣に
「朝食抜き、昼食そば、夕食しっかり」というモノがある。

    この習慣は、年々顕著になっている傾向が
平成18年国民栄養健康調査で認められている。
ちなみに2006年の各世代の朝食欠食率は、
おおむね
20代:31%
30代:23%
40代:21%
50代:13%    
         である。

    ダイエットをして食事のカロリーを下げるために、
朝食を抜くか、夕食を抜くか、どちらでも同じなのか?
イギリスの研究(EPIC-Norfolk研究)結果を紹介する。
1993〜97年に登録された2万5,631人のうち,
40歳から75歳で登録され、
1998〜2000年において追跡調査を完了した
1万5,028人について調査された。
そのうち,
食事記録をきちんと記載しなかった人を除外するなどして
6,764人が解析の対象とされた。

対象は,
登録時の1日の摂取カロリーに対する
朝食のカロリー摂取の比率(%TEI; % total energy intake)により
5群(1群;0-11%,2群;12-14%,3群;15-17%,4群;18-21%,5群;22-50%)
に群分けされ,
年齢,摂取カロリー,果実や野菜の摂取量,男女比,
喫煙状況,身体活動量,社会的立場,
そして追跡調査時までの体重変化量などが比較された。

その結果
%TEIが最も高い5群が,1日のカロリー摂取量が最も大きかった
(1群;1,952kcal,2群;1,944kcal,3群;1,963kcal,4群;1,989kcal,5群;2,035kcal)
しかし、それにもかかわらず
5群が登録時のBMIが最も小さく(1群-4群;26.3-26.3kg/m2,5群;26.0kg/m2),
また
平均3.7年の経過観察期間における体重増加も最も小さかった。
(1群-3群;1.17-1.23kg,4群;1.02kg,5群;0.79kg,) 
また,%TEIは,経過観察期間中の体重変化量と負に相関していた。
この相関は,
年齢,性別,喫煙状況,1日の総カロリー摂取量,
三大栄養素比率,社会的立場,身体活動量とは独立しており,
%TEIが1%上昇することで
3.7年間での体重増加が0.02kg少なくなることを示していた。
   
   ということで、
朝ご飯をしっかり食べた方が太らない可能性が高い。
どうせ抜くのなら夕食を抜く方が良さそうである。

おまけ
低炭水化物食あるいは地中海食は
体重減量に対しても,また脂質や糖質における代謝改善作用に対しても,
従来の低脂肪食よりも同等かあるいはそれ以上
の効果が期待出来るという研究報告がある。

まとめると、
太りたくない、あるいはやせたい人は、
しっかり朝食を食べて、
油はオリーブオイルを主体にして、魚介類や野菜・果物をよく食べて
パンはあまり食べないのが良いと思う。
(米は、日本の文化であり、
 主食として食べるべきだと思うが、ほどほどに・・・。)






     9月 2日 2008
     
宮古への道(その6 挫折?)
     久々に日記を書こうと思ったら、もう9月!
珠洲の結果がまずまずだったことに気をよくして、
ついついハードな練習スケジュールを組んでしまった。
まだ、珠洲が終わって1週間もたっていないのに、
あれやこれや、をやる予定を立てたのはいいが、
なにせ回復の遅い「おやじ」なので、
ついつい、予定よりも怠け気味になってしまう。

この30日は、しっかり運動するはずだったのに、
診療所の手すり付けで終わってしまった。
これがまた、結構大変な作業だった。
おもしろかったけど・・・。
石膏ボードの壁には、
そのまま直にねじ釘を入れても、
手すりはグラグラでつかない。
まず、
壁の裏を探って、金属の部分や木の部分を探し出して、
金属の部分には、金属用のビスを打って木の板を留める。
その後、木の板に手すりを取り付ける。
手元で少しでもずれると、
手すりの先の方では大きくずれるので、
穴の位置決めなど、結構大変だった。


そんなこんなで、30日は練習が出来なかったので、
31日は、がんばって朝から起きて、ジムでスイム練習をして、
午後からは、バイクとランをすることにした。
ジムでスイム練習をして帰ったら、
昼食をとって、
すぐに午後の練習をするのだが、
そんな簡単におなかが減らない。
昼食は、さっと食べられる、
卵かけご飯(基本的に大好きなのだが)にした。
ごはんを食べたら、すぐに練習を開始しないと
日が暮れてしまう。
なにせ、目標は、バイク40kmとラン20kmである。
がんばって、取りかかったモノの、
ランの途中12kmくらいできれいな夕焼け。
ランが終わったときには、とっぷり日が暮れていた。
すべて終わったら、もう体はバテバテ。
シャワーを浴びながら、しばらく動けない状態だった。
考えてみたら、
この日は、「一人トライアスロン」をしたようなモノだった。
それでも、風呂から上がったら、
晩ご飯を作らないといけない。
(いつの間にか、日曜は僕が作ることになってしまっていた。)
老体にむち打って、我が家の特製チャーハンを作った。
ごはんを食べて、少し回復してきた。
・・・と思っていたら、
その日の夜から、下痢、
翌日(昨日)の昼過ぎから、みぞおちあたりも痛くなって、
全身倦怠感が強い。
「これは、食中毒の症状!」
と思ったけど、夕べの食事はチャーハンだし、
この1週間、生の肉や焼き鳥は食べていない。
思い当たるモノがないので、「おなかの風邪」か
運動中や運動後にいっぱい水分を摂ったので
そのための腸炎だろうと思っていた。
しかし、症状は夜にはさらに悪化していく。
がんばって、運動しすぎたためか?
もうトシだから、無理はだめなのか?
と挫折感にうちひしがれて、トイレにしゃがんでいた。
その時ふと、
「もし、こんな患者が来たら、そんな診断するのか?」
という疑問がわいた。
答えは、「NO」。
「きっと、何か食べたはずだから、よく考えて!」
と言うはずである。
そして、よく考えたら、「卵かけごはん」があった。
きっと卵である。
早速、昨日の夜に抗菌剤を飲んだら、
今朝には、下痢は治まって、全身倦怠感も改善していた。
まだおなかの違和感はあるが、このまま治りそうである。
挫折と思ったが、単なる食中毒であった。
チャンチャン!



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