DIARY

prev. index next



      12月24日  2008
      
宮古への道(頓挫)
      宮古への道は、あっけなく終わった。
抽選に漏れてしまったのである。

おそらく、県別の枠があるのだろう。
大阪では、新たに出場出来たのは4人だけであった。
なかなか狭き門のようだ。

      そんなわけで、
宮古への道は、あっけなく頓挫してしまった。

せっかくトレーニングしていたのに・・・、

どうしたらいいのだろうか?



でも、
考えてみれば、冬の寒い中を、
4月までがんばってトレーニングするのも
なかなかおっくうなモノがあったから、


まぁいいか!!


      次を目指すとしたら、
どこかなぁ?

石垣はショートだし・・・、
今年はタレントの出場で、騒がしそうだし・・・。




考えたくないけど、




五島????

五島のトライアスロンは、
宮古よりも、さらにロングである。

スイム3.8kmは、宮古より800mくらい伸びても
何とかいけるだろうけど・・・、

バイク180kmは、半端じゃない。
宮古より30kmも長い。
時間にして1時間以上長く乗らないといけない。
7時間でクリアー出来たら上出来である。

それでも、7時間である。
そんでもって、
その後にフルマラソンが控えている。


    最近、
2回のフルマラソンをこなしたが、
2回目はずいぶん時間短縮出来た。

それでも4時間半かかる。
やはり、20kmから少しペースダウンして、
30kmを過ぎると大幅にペースダウンする。

それでも、この夏までは、
15kmあたりからペースダウンしていたから、
やはり少しは距離に慣れてきたのだろう。
「走った距離は裏切らない。」という言葉は、
やはり真実のようである。

「アイアンマンレース」という言葉は、
ロングのトライアスロンに対して使われることもあるが、
五島のトライアスロンを指す言葉である。

「2009アイアンマン ジャパン トライアスロン 五島 長崎 大会」
というのが正式大会名称である。



いっちょう、がんばってみるかな!







      12月22日  2008
      
考えが足りへん!
      2兆円を超える定額給付金が給付されるみたいである。
お坊ちゃんの首相は、
「国民の多くが定額給付金に対して反対しているようだが、
 それにもかかわらず、
 そのほとんどの国民が、『辞退はしない。』と言っている。
 筋が通らない。私なら辞退する。」と
国民を愚弄する意見を述べていた。

何故そうなるのかを考えてない。
あげくに、ヒトを馬鹿にした発言である。
とっさには、答えにくい質問だが、
よく考えれば答えは簡単である。

「定額給付金をばらまくことには反対である。
 しかし、
 給付金を辞退しても、
 辞退して戻ってきたお金を
 またどぶに捨てるような使い方をするに決まっているから
 どうせ、どぶに捨てるようなら、いただきましょう。」
というのが、
「定額給付金には反対だが、いただけるモノはもらいましょう。」
という多くの国民のスタンスなのである。

    こんな考えの浅いことで良いのだろうか?
というか、
こんな単純思考の方が
物事を決めるのには、なにかと好都合である今の政治、
考えの浅い方が
政治がやりやすい世の中はおかしいんとちゃうやろか?
つまらないあげ足の取り合いをやり続けることを
いい加減にやめないと、
今の日本は、とんでもない方向に行ってしまうと
危惧するのは僕だけなんだろうか?

それにしても2兆円は大変な額である。
むざむざ、馬鹿な使い方をされるのもしゃくに障る。

辞退した場合には、
そのお金の使途を指定出来るように出来ないものだろうか?

いま、多くの学校で、
その校舎の耐震強度不足が問題になっている。
建てかえるお金がないので、
そのまま使われているところが多いようだが、
大きな地震が来たら、
多くの子供達が犠牲になる可能性が高い。
しかし、すぐにお金は出てこない。

また、
景気が悪くって、多くの派遣社員が職を失っている。
職を失うと同時に、住むところも失っている。
彼らの住居の確保も緊急の懸案である。

もっとも、
この事態も考えの足りない国会議員が
「労働者保護」などと体の良いことを掲げて
労働者を保護するがんじがらめの法律を作ったために、
企業が気楽に正規社員を雇えなくなったための
裏返しの現象がベースにあることも認識されるべきである。

アッ、また脱線した。

とにかく、
前述のような、いくつかの緊急にお金がいる項目を挙げて
辞退したお金は、その項目に使うということにするのなら
辞退するヒトはたくさんいると思うし、
それなら、
経済の活性化にも結びつくと思うのだが・・・。

もちろん僕は、
定額給付金は意地でももらう。
もらってから
そのお金は、どこかの慈善団体に寄付するつもりである。




      12月12日  2008
      
肺炎球菌ワクチンについて
      肺炎球菌は、一般の人がかかる肺炎の中で
マイコプラズマやウィルスを除けば、一番多い原因菌である。
肺炎の起炎菌の30%は肺炎球菌と言われている。
昔は、肺炎双球菌と呼ばれていた。
肺炎患者の喀痰の塗抹検査で
球状の細菌が、2つくっついているのが特徴的でそう呼ばれていた。

      最近、この肺炎球菌は
ペニシリンやセフェム系抗生物質(一般的市使用される抗生物質)
に耐性を持つことが多くなっている。
そのような理由から、肺炎など重症感染症では、
耐性を考慮して
最初からカルバペネムなど強力な抗生剤が第一選択になっている。
その後、喀痰培養で感受性を確認して、
選択的に効果がある抗生剤に変更されることになる。

      現在の日本の現状は
65歳以上の高齢者で、
肺炎による死亡率は、がん、心臓病、脳卒中に次いで高い。
また、前述のように耐性菌が増えているため、
治療が困難になっている。

      また、
乳幼児では、
耳管(鼻と耳をつなぐ管)が短いので、
鼻咽腔に常在する肺炎球菌が
(ヒトは病原性の細菌とも共存して生きているのである。)
中耳に進入して中耳炎を起こす。
また、乳幼児では
肺炎球菌特異抗体の産生が不十分であるために
重篤な全身性感染症を引き起こしやすい。
例えば、肺炎球菌による髄膜炎では、
死亡率は数%で、
神経学的後遺症も1〜2割の患者で発症するとされている。


      これらのことは、
ワクチンを接種することでかなり予防出来る。

      肺炎球菌には80種類以上の型がある。
現行の肺炎球菌ワクチンは、
感染する機会の多い23種類の型に対して免疫をつける。
この23種類の型で、肺炎球菌による感染症の8割ぐらいを占めている。
1回の接種で23の型ほとんどに対し、有効レベル以上の免疫ができ、
この免疫は5-8年続くと考えられている。
日本では、一生に一回しか受けられないが、
アメリカでは65才の時点で、前回接種から5年以上経過している場合は
再接種が推奨されている。
日本でもいずれそうなるのだろう。
何しろ、
最近承認されたワクチンなので、まだ5年経っていない。

      一番の副作用は、注射局所の反応である。
何しろ、痛い。
注射局所が腫れて痛むことが75.4%で報告されている。
この症状は、通常3日以内に消失すると言われている。
国内では、
アナフィラキシーなどの重篤な副反応は報告はなく、
今のところ、安全なワクチンといえる。
製品名は「ニューモバックス」
ただし、2才未満の乳幼児には接種出来ない。

      2才未満の乳幼児には
この12月から、プリブナーという7価のワクチンが承認された。
Prevnar(プリブナー)は、7価肺炎球菌ワクチンで、
肺炎球菌の7種の血清型に由来する抗原を利用した
多糖体結合型ワクチンである。
このワクチンは
髄膜炎、敗血症など肺炎球菌による重篤な感染症の予防だけでなく、
咽頭での本菌の定着を阻害する効果が期待されている。
つまり、
肺炎球菌による中耳炎の予防効果も期待出来る。

      しかし、その一方で、
このワクチンがカバーする七つの血清型以外の肺炎球菌
および肺炎球菌以外のインフルエンザ菌など
他の菌による感染症の増加が危倶されている。
今のところ、この問題はやってみないと分からない状態である。
欧米では、すでに実用に入っているので、
数年後には、この問題に関する報告も出てくると思われる。


    もっとも、認可はされたが、
まったくの品薄状態で、
当分は手に入るめどは立っていないけど・・・。

    以上の様なわけで、
高齢者が、ニューモバックスを打つことは
決して損なことではないと考える。
2才以下の乳幼児がプリブナーを打つべきかどうかは
今のところデーター不足で判断出来ない。





      12月 3日  2008
      
宮古への道(その7)42.195km
      道は険しぃ〜!
先週末に、一大決心をしてフルマラソンの距離に挑戦した。
遠出をしたら、帰ってこられなくなるかもしれないし、
水分補給やトイレの心配もあり、
南花台を周回するコースでチャレンジした。
そういう意味では、
第10公園にはトイレが完備されていて、
本当に助かる。
もっとも、平坦な道はほとんど無くて、
ゆるい登りか、ゆるい下りばかりのコースになるのが、
難点と言えば難点であった。

      最初の10kmは、完全に余裕で走っていられた。
もう少し飛ばしたい思いがあったが、
間違いなく後半バテるので、
ペースを守って、11km/hで走った。

      次の10kmは、以前なら途中でしんどくなるのだが、
今回は、特に問題なく走ることが出来た。
これなら、「サブ4」も達成出来るのではないかとふと思えた。
(サブ4とは、フルマラソンを4時間以内で走ること。)
ペースを守って走ったので、いけたのだろう。

      「このまま30kmも楽勝だ」と思った次の10kmであったが、
現実は甘くはなかった。
20kmを過ぎて、1kmごとにペースが落ちてきた。
足がだるくて、なかなか前に進まなくなってきたのである。
「これはエネルギーの不足に違いない。」と
かねてから準備しておいた「朝食バナナゼリー」を食べてみた。
しかし、あんまり効果は実感出来ない。
ペースを落としながらも、何とか30kmを走り抜いた。

      走り始めたときは、1時半でまだ日は高く暖かであったが、
30kmを走り終えた頃には、あたりに夜のとばりがおりて
走っているのに寒くなってきた。
それでも、まだ、体力の限界までは来ていなくて
走り続ける余裕があった。
ウィンドブレーカーを着て、走り続けたが、
ここからは本当に足が棒のようになって、
まったくスピードが出ない状態であった。
「ここまできたら、完走するしかないやろ!」と
自分を励ましながら、
よたよたと歩くようなスピードで走り続けた。
それでも、最後の2kmは、坂を走るのがつらくなって、
第10公園を周回して距離を稼いだ。

       無事に走り終わって、家に帰って風呂に入ると
あまりの気持ちよさに、湯船に入ったまま寝てしまった。
相当疲れたようである。
風呂から出て、歩いている姿を見て
家内は「ペンギン歩き」と言っていたが、
確かにそうかも・・・。

       この日曜日は、
結局、昼過ぎに起きて、
夜までランニングして・・・。
考えてみれば、一日中走って終わったのであった。
   
    予想通りではあったが、
サブ4どころか、サブ5もあやしいことが判明した。




      12月 1日  2008
      
とにかく薬の名前が多すぎる
      少し前に、発熱患者に
「サクシゾン」という副腎皮質ホルモンを投与しようとして
「サクシン」という筋弛緩剤を投与してしまって、
不幸にも患者が亡くなってしまった事件があった。

      マスコミは、いっせいに
「医者の過失」として取り上げていた。

      まぁ、確かに医者の過失である。
しかし、忙しい最中には、あり得る話だと
襟を正してこの報道を視聴した。

たしかに「サクシン」が筋弛緩剤なのは知っている。
しかし、
この薬は、麻酔科で主に使われる薬で、
内科の医者が使うことは、ほとんど無い。
内科の医者が使うのは、せいぜい
人口呼吸が必要な患者を
人工呼吸器につないだ時くらいなものだろう。

       僕も何十年使わなかった。
普段使っていれば、薬の名前と効用は一致するが
普段使っていないモノは、ピンと来ないことがある。

       このような間違いを起こさないために、
間違えやすい似た名前の薬は、
片方をはじめから使わないように、
病院の在庫から外す工夫をしていることが多い。

       例えば、
血圧降下剤のアルマールと
血糖降下剤のアマリール。
僕の所では、アルマールは他の代替え品があるから
置いていないし、コンピューターからも登録を外している。

       今回事故が起こった病院も
間違いが起こらないように
サクシゾンを置いていなかったようだ。
しかし、逆にそのために
かの医者は、「サクシ」で検索をして、
サクシンだけが出てしまったために
間違えてしまったわけである。

       間違いを起こした医者が
どのように思い込んだのか?
知るよしもないが、
サクシンをサクシゾンと読み違えたのか?
サクシンをサクシゾンのジェネリックと思い込んだのか?

       というのも、
ジェネリックは、
医者に覚えてもらえないと処方されにくいので
先発品によく似た名前がつけられる。
カプトリルとカプトプリルとか、
レニベースとレノペントなどのように。

       そうすると、
先発薬とジェネリックの関係では
よく似た名前の薬は中身が同一であることが多い訳である。

       紹介状をいただいたときに
そこに書いてある処方薬で、
知らない薬が記載されていることは、日常茶飯事である。
一つ一つ調べないといけないのだが、
忙しくて、そこまでする時間がないときなどには、
病名や症状と
そこに記載されている薬の名前が
先発品とよく似ていて、重大な用途でないときなどは、
おそらくそうであろうという予想で話を進めることがある。
例えば、
消炎鎮痛剤のボルタレンがボルマゲンでも
ロキソニンがロルフェナミンでもロキソプロフェンでも
きっとそうだろうということで、話を進めるわけである。

      とにかく、
こんなにいっぱい薬があれば、
医者が間違うことは必ず起こることである。
この医者だけを責めても、何も解決はしない。
もっとも、僕に言わせれば、
どうして感染症と思われる発熱患者に
サクシゾンの様な副腎皮質ホルモンを使うのか
理解に苦しむけど・・・。

      まぁ、とにかく薬が多すぎる。
名前なんていちいち覚えきれない。
それでも、どうでも良い薬が次から次に出てくる。

      そこで提案があるのだが、
ジェネリック薬は、
すべて先発薬と同じ名前にして
その後に会社名をつけてはどうだろう。
例えば、ロキソニン・トーワとか
レニベース・タイヨウとかである。
薬の後に1とか2というように番号をつけたら、
薬のミリ数と間違う可能性があるし、
AとかBは、元々AとかBがついた薬があるので、
会社名がわかりやすくて良いと思う。
そうすれば、
ジェネリックに関しては混乱が少しは改善すると思う。
もっとも、僕がここでこんなこと書いても、
誰か偉いさんがみてくれて、
改善してくれるわけではないけど・・・。
それに、くだらない商標登録などの特許のことも
障壁になるだろうから、難しいのだろうけど、
大切なモノを守ることを優先させた施策って、
できないのかねぇ!


prev. index next