DIARY

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      10月27日 2008
      
おやじのヘボ探検
      「探検」と言っても
実際は、たいしたことではないのだが・・・。

      実は、ヤフーの地図で調べてみると、
先月の10日の日記の小径は、
さらに奥の方まで続いている。
千早口から天見までずっと
ほとんどの部分は
車が入れない歩行者と自転車の専用道路になっている。

      そして、
天見の先の蟹井神社の所から
左に曲がって山の中に入っていく。
地図で見たら、ずっと山の中に入っていって
そのまま径は途絶えている。

     ・・・・・?
どうなっているのか?


     是非この目で確認したくて、
少し前に探検した。
最初は、ロードレーサーでチャレンジしたのだが、
途中の径は、勾配が半端ではない。
いわゆる「激坂」である。
一番軽いギアに入れて上るのだけど、
苔むして濡れた径は
(天気は良いのだが、うっそうとした山の中は日が当たらない。)
時々タイヤが空回りする。
一応は、コンクリートを(ずいぶん昔に)打ったと思われる径であるが
すでにあちこちでひび割れて、
おまけに木の葉や枝や土が径の真ん中で盛り上がっていて、
落ちてきた石ころがゴロゴロと転がっていて、
とてもロードレーサーでは進めない。
バイクを降りて歩くには、
ロードレーサー用のシューズなので平地でも歩きにくい。

    結局その日は、
十時峠の立て札のところまでで断念した。
十時峠への径は、ここから先は徒歩で歩くしかない。
左に見える草の切れ目がその道である。

   



    そして後日、
マウンテンバイクで再チャレンジした。
さすがにマウンテンバイクは、
激坂でも軽いギアにすると
もがいてこがなくても上ることが出来た。
それでも、坂がきつくて時々空回りをしたし、
石ころにはハンドルを取られた。
「よくロードレーサーで上ったものだ」
と我ながら感心してしまった。

    今回は、
径にアケビの実が落ちていたので、
その付近の木の枝のツタに
アケビの実がついていないかと目を皿のようにして探したが
いくら見上げてもアケビの実は見つけられなかった。
そういえば、アケビの実なんて何年も食べていない。
もっとも、最近では、栽培されて売られているらしいが・・・。

    しかし、
前回の所から数分も上ると
(数分だけど、ずっと激坂!!!)
やがて、マウンテンバイクでも厳しい局面を迎えた。


      


      もっとも、
マウンテンバイクに乗り慣れた達人達は、
このくらいの丸太橋は平気で乗ったまま渡るけど・・・。


      僕はとうてい自信がない。
だって、丸太は濡れていて左右に滑りそうだし、
その下は川が流れていて岩がゴロゴロしている。
落ちたら、かなりの怪我をしそうだし、
動けないような怪我だと、
たぶん助けに来る人はいない。
当然携帯は圏外である。


      こんなところで、
白骨化してニュースになるのも嫌なので
バイクはここまでとあきらめて、
バイクを置いて歩くことにした。
さすがに、ここでバイクを盗むやつはいないだろう。

      しかし、
バイクを置いて、丸太橋を渡って
数メートルも歩かないうちに、
巨大な蜘蛛の巣に引っかかった。
(ちなみに、この「巨大な」は、
 蜘蛛にも巣にもかかるのだけど、本当に巨大だった。)
何しろ、その糸の太さは、細いテグスレベルで
ブチッとちぎらないと切れない。
つまり、僕は引っかかったが、蜘蛛の糸がついたままで
糸は切れていないのである。
フッと横を見ると
鮮やかな色をした巨大な蜘蛛がスルスルと
(さすがにこちらに来るのではなくて、)
巣の中心に向かって移動していくのが見えた。

      もちろん、
虫が大好きな僕は、
そのまま凍り付いてしまった。

      それでも、ここまで来て、
「たかが蜘蛛の巣」にひるんで引き返すわけにはいかない。

がんばって、
木の枝で前を払いながら歩くことにした。

      しかし、
がんばって歩くのは、そこから数メーターで終わった。

     

    径は人がやっと通れる本格的山道になった。
いくら何でも、短パンでこの径に入っていくのは・・・・。
(短パンと言ってもスパッツタイプの競泳用の水着である)

    そうでなくても、
足にはいっぱい蜘蛛の巣がついて、
なにやら細かい木のくずだか、
草の実だか、小さな虫だかわからないのが、
いっぱいついている。
そして、なんだかムズムズしてかゆい。


もう恐くて直視は出来ない。

見ないようにして手で払い除けた。

    こうして、
オヤジの探検は終わったのであった。

    だけど、
山道に入り込まなければ、
とてもひなびた良いところである。

      

    
    帰り道の天見の駅のそばには、
茶屋があって、
かき氷やだんごやぜんざいも食べられるし
ちょっとした食事も出来る。

      



      僕が、ここで何を食べたか?


      「ぜんざい」にきまってまんがな!
団子も食べようかと思ったんだけど、
なんだか異様な風体だし、
いっぺんにぜんざいと団子を頼むのは
少しきまりが悪くって断念した。
記憶では、ぜんざい500円、団子300円だったと思う。

      「何かあったときの準備」で
自転車につける小さなバッグに
千円札を1枚入れていたのである。

      「何かあったときの準備」って、
こんなことだったんやね!




      10月24日 2008
      
医師不足なのではなくて当直医不足
      先日、妊婦さんが、脳出血を起こしたが、
8つの搬送先に断られて、手遅れで亡くなられた事件があった。

      黙ってようかと思ったけど、
議論がすり替えられそうな気配があるので
一応コメントしようと思う。

     まず、
断った当直医がやり玉に挙げられそうになっているが、
「手に負えない」と思えば、
まずは、他所を当たってもらうのは、間違った判断ではない。

     確かに、
それら病院には、
この患者を診るのに(他の施設にはそろってないが)
十分な最高の設備があるかもしれない。

     しかし、
脳出血の疑いの妊婦を診るには、
手の空いた産婦人科医と
手の空いた脳外科医と
手の空いた麻酔科医の
最低3人の手の空いた医者が必要である。
     そして、
妊婦を収容するICUと
新生児を収容するNICUにそれぞれ空きベッドが必要である。
これらの病院には、
昼間には
産婦人科医も脳外科医も麻酔科医も勤務しているだろう。
そして、ICUもNICUもあるだろう。
しかし、
昼間でさえも
前述の条件がそろうことはまずないと思うけど・・・。

     こんな条件がいつも整っている病院があれば
是非見てみたいものだ。
もし、この条件を満たす病院があれば、
その病院は、ものすごい赤字を抱えて、
国立病院でなければ、すぐにつぶれてしまうだろうし、
院長は、経営手腕を問われて、
すぐに首にされていることだろう。

     小手先の診療報酬の改訂や保険制度の改定では
とても補いきれるモノではない。
赤字は出るものだとの前提で
救急医療を考えてもらわないと、誰もやるわけがない。

     安心して、病気になれる社会は高くつくモノなのである。
国民は小泉を支持した時に、これを捨て去ったのだが、
誰も気がついていないだけである。


     そもそも、
誰だって当直はしたくない。
医者に成り立ての頃は、
救急患者が診たくて当直をするのだが、
一通りわかると、しんどくてやってられない。
だって翌日は普通に仕事をするのだから・・・。

     そして、
当直という言葉自体も、医者に関して言えば間違っている。
当直とは、ただそこにいればいいだけで、
基本的には、何もなければ、翌朝まで寝ていればいい。
医者にとっての当直は、
「何もなければ」という前提が崩れたところから始まっている。
救急の外来患者を診察して、
入院患者を診たりしないといけない。
当直ではなく、時間外勤務なのである。
奈良病院でこのことを問題に訴訟を起こした先生がいたが、
たしか敗訴になったと記憶している。

     裁判官の常識は、
きわめて常識外れのことがしばしばである。
なぜなら、彼らの判断基準は法律であり、
一般庶民の常識とは違うからである。

     もうすぐ、医療訴訟はもっと増えるだろう。
そして医者は、次々にその餌食になるだろう。
なぜなら、
「完璧な治療」−「その時出来る最善の治療」=「訴訟の種」
だからである。
そして、裁判官にとっては、
この差である「訴訟の種」は、
「医者のミス」と判断されるからである。

きっと、
金儲け主義の弁護士は、次々に訴訟を起こすように働きかけるだろう。
そして、医者はその裁判にことごとく敗訴することになる。
なぜなら、現行の法律がそうなっているから。

     当然のことだが、
いくら最高の設備のある大病院でも
当直時間帯は、診察の条件はそろってはいない。
当直をすれば、この訴訟のリスクをかぶることになる。

     話がそれたが、
改善された(のかどうかわからないが)とはいえ
医者の当直は、かくも大変なのに、
当直代は、雀の涙である。

     東京のある公立病院に勤務している僕の友人は、
「おじん」になっても、当直は免除されていない。
当直代は、たしか、1日のダイビングフィーにも満たない。
彼の座右の銘は「他力本願」と「一石二鳥」である。
一見怠け者で、
きれいなお姉ちゃんを見ると口説いているが、
そんな彼でも、
夜の11時に電話をするとまず病院にいる。
遊びに行った帰りには病院に寄って帰っているようだ。
むろんただ働きである。
そして、家にいても、
しばしば呼び出しがかかって、
若い医者では、手に負えない患者を診ている。
そんなとき、アルコールが入っているときは、
自腹を切ってタクシーを使う。

     これだけ勤務医が安い給料で
自己犠牲のもとに、きつい仕事をこなしていても、
病院が赤字(補助金が出てやっととんとんらしい。)
であることを誰も認識していない。





      10月22日 2008
      
付け届け
      時々、「医者への付け届けをどうしたらいいか?」
という質問を受ける。

     答えは相手の医者次第なので、
確定的なモノはない。

     一般的に言えることは、
たぶん、ほとんどの医者は、
付け届けを「ありがたい」とは思っても、
それがあったからといって、
診察内容などが変わるモノではない。
その人を特別扱いもしない。

      ただ、医者も人の子なので、
その人に対しての思いはより親密なモノになる。

     基本的には、
「感謝の気持ち」でくださったモノは、とても嬉しく思う。
「今後よろしく!」という意味合いのモノは、
100%期待に沿える保証がないので、負担に思う。

     どの医者もそうではないと思うが、
ほとんどの普通の医者は、
そんな風に思っているのである。
(中には、「付け届け大好き先生」もいるけど・・・。)

     例えば、こんなのは



     


     もう、おわかりかと思うけど、

こんなモノをもらった日には
僕はもうメロメロになってしまうわけである。







     10月15日 2008
     
飲料水中のヒ素
     飲料水の中には
低濃度ではあるがヒ素が含まれていることがある。
水源の水によって濃度は様々であるが、
日本やヨーロッパ各国では、
WHOの基準と同じ10μg/L以下としている。

飲料水中の無機ヒ素は糖尿病の危険因子であるが,
低濃度の無機ヒ素がもたらす影響については
ほとんど解明されていない。
(ちなみにヒ素が10μg/L含まれる水を
 1日に2L、生涯飲み続けた場合に
 そのために、その人が癌で死ぬ確率は500人に1人
 ということになるらしい。)

このたび、
アメリカで、Navas-Acien助教授らは,
米連邦政府による2003?04年国民保健栄養調査の一環として
尿中のヒ素濃度検査を受けた20歳以上の成人788例
を対象に調査した。
全被験者の7.7%が2型糖尿病に罹患していた。
2型糖尿病罹患者の尿中ヒ素値は,
非罹患者より26%高かった。
また,
魚介類に含有され
無害と考えられている有機ヒ素化合物の1つである
アルセノベタインの値は両群で同等であった。

 関連因子で同様の調整を行った結果,
尿中ヒ素値で5つのグループに分けると
最上位(16.5μg/L)の者では,
最下位(3.0μg/L)の者よりも
2型糖尿病リスクが3.6倍高いことが明らかになった。

   今回の研究結果は,
世界中で問題となっている飲料水中のヒ素に関して
新たな問題を提起した。
さらに、
ヒ素は発がん性や心血管系への悪影響の可能性もある。

ちなみに、アメリカでは、ヒ素の最大許容量は50μg/Lと
めちゃくちゃゆるい。
この基準は1942年に決められたモノであるが、
1942年といえば第二次世界大戦の真っ最中である。
汚染や公害などを危惧していられないときの基準である。
アメリカ環境保護庁(EPA)の科学者らは、
クリントン前大統領の指示で、
この飲料水中のヒ素の最大許容量を、
2006年までに一挙に10μg/Lに引き下げる法案を作成し、
議会に提出するばかりという時点で政権が交替した。

・・・ということで、今回の研究が出来た訳である。

   そんなわけで、気になって
問い合わせてみると、
我が家の最近買い換えた浄水器は、
ヒ素は除去出来ない。

  他の多くの浄水器も、ヒ素の除去が出来ないようだが、
まさか、こんな問題が明らかになるなんて・・・。
ちなみに、もう一つの候補だった浄水器は、
データーはないが、除去出来るみたいだったので
安い方を買って、ちょっぴり後悔している。




     10月 7日 2008
     
ついに、やってしまった!
     なにを?  って・・・    
来年の宮古の申し込み書を書いて郵送してしまった。

「もう後には引けない!」
と、自らを鼓舞して、ランニングの練習をしようとしたら、

「落選するかもしれないじゃん。」
というありがたい?お言葉を嫁さんからいただいた。

・・・・確かに、そうかもしれない。
落選したら、ホッとするかな?
きっと、少しだけホッとするかも・・・・。

でも、せっかくこれまでがんばってきたのに、
落選では、あきらめがつかないから、
その時は
五島のアイアンマンレースに出ようと決めている。
五島列島のアイアンマンレースは、
梅雨の季節なので、宝物のバイクが濡れるから、
少し気が進まないのだけど・・・。

でも、
「きっと出られる。」そんな気がしている。

それまでには、何回か、
155kmのバイクとフルマラソン
をこなしておかなくては!

とはいうものの、
バイクの155kmって、
時速25kmでも6時間以上はかかるし、
ものすごく遠い。
いったいどこに行けばいいのやら。
同じ所をぐるぐる回るってのも、飽きてしまうし、
ものすごくいっぱい回ることになるから、
「変なおじさん」って思われちゃうし・・・。
あんまり坂が多いとバテてしまうし・・・。

マラソンでも、
この近所を10周するのは、どうもなぁ!
とはいっても、
遠くに行くとエイドステーションがない。
腰にペットボトルをつけて走っても、
途中でなくなるから、
コインを持参して、
自動販売機で買い足しながら走るのがいいかなぁ!

   そういえば、
以前にアディダスのショップで
ランニングフォームをチェックしてもらったときに
アンケートの回答に、
「時速15kmで走りたい。」
と書くと、
「サブ3ですね。」と言われた。
その時はなんのことかわからなかったが、
どうやら
フルマラソンを3時間以内で走ることのようである。

    我々は、何気なくマラソン中継を見て
当たり前のように、
トップの選手が
2時間10〜20分台でゴールしているのを見ているが、
これはとんでもなく早い!
先日、
ベルリンマラソンで世界記録がでて
タイムが2時間3分台だったが、
時速に直すと20.58km/hである。
これって、僕のほぼ全力疾走である。
100mももたない。
持続16kmでさえも1km走るのは死にそうである。
とうてい、人間業とは思えない。
彼ら(彼女ら)は、
天から授かったモノがあるに違いない。

    そんなわけで、「必ず完走出来るフルマラソン」
という本を買った。

この本には、
「サブ4を達成するためには、
 週に150kmは走っておく必要がある。」
と書いてあった。

何回読み直しても、「月に」ではなく「週に」である。
それって、毎日20km走っても足らないぜ!

サブ4達成には、時速10.5km以上で走る必要がある。
一見簡単そうである。
20kmまでなら、可能なんだけど、
その先は、足が「売り切れ」になるんだろうなぁ!

確かに、10kmまでなら時速12kmは楽勝で走れるが
その後15kmくらいで足が売り切れる。
同様に、20kmから先で、
さらにまた足が売り切れるのだろう。
ここで売り切れたら、もう、売るモノはなさそうだ。

そんなわけで、
僕はサブ5を目指すことにした。
時速8.5kmである。
それでも、出来るかどうか?
結構心配!!!

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