DIARY

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    9月 7日 2007
    
運動の進め、じゃなくて勧め
    以前うちに通院してくださっていた人が、
交通事故にあって、近所の病院に入院された。
ケガは治っているのに、寝たきり状態になっている。
歩けない理由は何もない。
まだ60歳代なのに、おむつをして毎日ベット上の生活である。
ずっと寝ているために、
リハビリで身体を起こすと「頭がくらくらする。」と言い、
腕や足を動かすと「関節や筋肉が痛い。」と言う。
また歩けるようになるためには、
どうしても、超えていかないといけない壁なのだが、
壁を越えるだけの意欲がないようだ。
おそらくこのまま行くと、
その壁は日増しに高くなり、
意欲はさらにしぼむのだろう。
おそらくこの先、
とても高い確率で、この人は寝たきりになると思う。

     もともと、糖尿病があるので、運動を促していたが、
「膝が痛い」とかいろんな理由で、運動が出来ていない人だった。
病院も、
無理にお尻をたたいてでもがんばらせてリハビリをさせるほど
リスクは抱えないし、その意欲もない。
奇跡的に本人の意欲がわくような何かが怒らない限り、
このまま寝たきりになるのだろう。

     元気だったときに、
尻をたたいてでも運動の習慣をつけてあげられたら
もう少しは、今の壁は低くて済んだのかもしれない。
尻は、たたいていたんだけど・・・。
膝が痛いといわれると、歩けとは言えなくなる。
他にもあれこれと運動するように促したのだけど、
何とも残念である。



     ワシントン大学の研究報告では、
運動の認知症に対する予防効果も報告されている。
65才以上の健常な男女1740人を対象に
平均6.2年間、2年ごとに
認知症の症状の有無と
定期的な運動を実施しているかどうか、
の両方の調査を行った。
運動の定義として
1回に15分以上の散歩、ハイキング、水泳、ストレッチング、エアロビクス等
の中のどれか1つを行うこととしている。

    その結果
1週間に3回以上、
上述の運動を行っている人達が認知症になる割合が
13.0人/1,000人/年
それ以下の運動しかしていない人達の場合、
19.7人/1,000人/年    であった。

    結論は、
定期的な運動をすることによって
高齢者が認知症になる割合が34%減った


のである。


    運動がなぜ認知症に対して予防的に働くのか?
理由は不明である。
コロンビア大学の研究者がネズミを使った実験によって、
運動後ネズミの大脳の海馬と呼ばれる部分、
その中でも特に
記憶に関係した部位の神経細胞が増加していることを報告している。
さらに、この実験に引き続いて、
11人の健康な成人に3カ月にわたってエアロビクスの運動をしてもらい、
その前後で磁気共鳴映像(MRI)によって脳の血流を測定した。
その結果、
人間でも脳の海馬の中の記憶に関係した部位、
すなわち
ネズミで運動後神経細胞が増加した部位の血流が、
3カ月間の運動後増加していることを見出している。
その血流の増加は、
その部位での神経細胞の増加を意味している可能性が高いから、
運動による記憶に関係する神経細胞の増加が、
認知症の進展を抑えているのではないかと推定される。


    しかし、
僕もがんばって運動しているんだけど・・・・


物忘れは、ひどくなっているような気がする。




    写真は、イラブー(ウミヘビ)にくっついて泳ぐコガネシマアジ。
コガネシマアジは、
大型のサカナなどにくっついていることが多いけど、
ウミヘビにくっついているのは、はじめて見た。
ウミヘビは、
息をするために、定期的に海面に顔を出さないといけない。
毎回それに付き合って、
このコガネシマアジ君も水面まで付いて上がらないといけない。
お疲れなことである。

きっとそのうちに浮気するんだろうけど・・・。











    9月 4日 2007
   
西表島
   遅い夏休みを頂いて(って言うか無理から休んで)
西表に行ってきた。
何度行っても、良いところである。
まさに、東洋のガラパゴスである。
「観光客が増えないで、ずっとこのままであって欲しい。」
というのが正直な願いであるが、
ニラ家内ではなかった、ニラカナイという
ユニマットが作ったリゾートは順調に客を獲得しているようで、
石垣から西表に渡る舟には、
ニラカナイのタグの付いたカバンが目立っていた。
上原港にはニラカナイの大型バスが横付けされているし、
だんだん西表もその姿を変えつつあるようである。

 それでも、海の中は本当にキレイで、
ラニーニャ現象で水温上昇による白化現象もあることはあったが、
今回は何とか乗り切れそうな状態だった。

 もう、世界中でこんなにキレイな珊瑚の海は
数えるほどしか残っていないだろう。
パラオからもモルジブからも珊瑚が消えて久しい。
後は、他にはマジェロとグレートバリアリーフくらいだろうけど、
行ったことがないからわからないけど、
こんなにキレイなんだろうか?




写真はテングカワハギ。
テングカワハギは、珊瑚を食べて生きている。
珊瑚が死ぬと、彼らも死んでしまう。
素早く遠くまで泳ぐようなタイプの魚ではなくて、
エダサンゴの隙間を漂うように移動して珊瑚を食べている。
もう長い間、彼らを見ていなかった気がする。
「テングカワハギが好きだ。」と言うダイバーは見たこと無いし、
地味な魚だけど、僕は大好きである。
なんといっても、目がキュートである!







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以下はグリーンピースからの緊急メッセージ募集です。
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はじめまして。7月から海洋生態系の保護を担当している花岡和佳男です。

ニュース等でご覧になった方もいらっしゃると思いますが、沖縄県の辺野古で
の基地建設の手続きが地元の了解がないまま進んでしまっていることについて、
緊急で皆様のご協力をお願いしたくてメールを送らせていただきました。

★ 沖縄・辺野古の海

先日私はグリーンピースとして初めて、沖縄県・辺野古を訪れました。子魚の
群が遊ぶ波打ち際には、流れ着いたばかりの美しい巻貝。砂浜から水平線を望
むと足元に広がるのは、エメラルドグリーンに輝くサンゴや海草の巨大カーペッ
ト。ここは、環境省が絶滅危惧種に指定したばかりのジュゴンの餌場の中心部
です。

★ ジュゴンを絶滅に追いやる日米政府の米軍基地建設

美しい海に穏やかな風が吹く辺野古では、絶滅危惧種を保護するどころか生息
地破壊を促進するかのように、日米政府による米軍基地建設計画が進められて
います。

★ 地元から理解を得られない国のやり方

8月7日、国はこの工事を始めるための第一段階である環境アセスメント(注1)
の方法書という文書を県に提出しました。しかし、この方法書は、沖縄県など
地元の自治体から十分に意見が反映されていないとして受け取りを保留されて
います。

国はこれを無視し、8月14日から一方的に独自に指定する場所でその方法書の
公開・閲覧を開始しました。このため、住民は関係自治体でその方法書の閲覧
ができません。ましてや、世界中の人々が注目しているにも関わらず、沖縄以
外に住む人々が閲覧できない状況です。このような環境アセスメントの方法書
は認められるべきではないと思います。

この閲覧期間は9月13日まで、そしてこの方法書に対する意見の募集期間は9月
27日までです。このままでは、計画がどんどん進んでしまいます。

★ 日本からまた一つ、自然の豊かさと多様性が失われていきます

私は5年間の在米時代に、フロリダの地域が定めた海洋哺乳類保護法に守られ
た水域で、マナティーの保護活動に参加していました。マナティーとは、ジュ
ゴンと同じ海牛目に属する大型海棲哺乳動物です。自国でマナティーを保護し
ている米国。その米国のための基地が、地球の裏側の沖縄でジュゴンを絶滅の
危機に追いやっていて、それを日本政府が国民を裏切る形でしかも私たちの税
金で推進している…。

私たちがごく短期的な進化や繁栄を求めているうちに、かけがえのない自然の
豊かさと多様性が、鮮やかに彩られた地球から、日本から、一つずつ剥ぎ取ら
れています。この先いつまでも、人類はこんなことを続けていていいのでしょ
うか。次世代の沖縄の海に私たちが残したいのは、基地か、ジュゴンか。この
国の未来を創ることは、今の私たちの責任だと思います。

★ メッセージを送って、日本のジュゴンを守ってください!

皆さんの声で、日本のジュゴンを守ってください。私が皆さんの「環境アセス
メントは無効です」のメッセージを、意見募集の最終日である9月27日に、防
衛省と環境省に届けます。ぜひ以下のリンクから皆さんの想いをお寄せくださ
い。

緊急メッセージ募集! 9月26日締め切り
「この環境アセスメント書は無効です」を世界から那覇へ
--- 1万人のメッセージで救う沖縄の絶滅危惧種ジュゴン ---

メッセージは以下のページから簡単に送ることができます。DoCoMo, au,
SoftBank などの携帯からも参加が可能です(古い機種には対応していないも
のがあります)。

https://www.greenpeace.or.jp/ssl/oceans/cyberaction/dugong/?cyber

ご協力ありがとうございます。

グリーンピース・ジャパン
花岡和佳男

(注1)環境アセスメント
環境に影響を及ぼすおそれのある事業を実施しようとする際に、事前に環境へ
の影響を調査、予測、評価して、その結果を公表し、地域住民や自治体などの
意見を取り入れながら、その行為が環境に及ぼす影響をあらかじめ回避・低減
するための環境配慮を行う手続を環境アセスメントあるいは環境影響評価と呼
びます。


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