毛塚 滋 (kezuka shigeru) 元埼玉県立行田特別支援学校(知的障害)・熊谷特別支援学校(肢体不自由)教諭 群馬県在住 (このホームページのねらい) 子ども達のためにがんばっている特別支援学校(養護学校)や特別支援学級の先生方・施設の先生方・小学校の先生方・障がいを持ったお子さんのお父さん・お母さん方、そして保育園・幼稚園の先生方に、少しでもお役に立てればと思っています。 誰かが、「この教材・教具を見つけられて良かった!」・「おもちゃ作りが楽しい!」と笑顔になってくれたら、私も嬉しいです。教材・教具は、できるだけ誰にでも作ることができて、授業で使えるものを取り上げるようにしました。また、子ども達と一緒に作る簡単なおもちゃや「楽しい科学実験」のページもありますので、大人も子どももみんなで楽しんでください。 教材・教具について本格的に取り組むようになったのは、養護学校に赴任して2年目の時からです。障害の重いお子さんを担当していて、どうしてもその子に合った教材・教具を作っていかなくてはと、・・先輩の先生方の姿を見ていて感じたからです。肢体不自由養護学校(小学部)・知的障害の養護学校(小学部・中学部・高等部)・肢体不自由養護学校(小学部・中学部)で勤務し、今は特別支援学校の現在校で勤めて小学部から中学部に移っています。(2013に定年退職) 教材・教具については、Windows95が出てきてからコンピュータが日常的な道具として普及しましたが、まだ1校あたりの児童生徒への導入数はそんなにも多くはないのが現状のようです。私のいた前の学校(肢体不自由校)には、今から20数年ほど前には各教室にほぼ1〜2台ずつコンピュータが設置されていました。恵まれた環境ですが、子どもたちに目を向けると、障害の重いお子さんの多いこともあって、児童生徒の学習にフルに使われているという状態にはなっていませんでした。 それでも、子どもたちの学習グループによっては、インターネットを使ってニュージーランドの人と交流したり、総合的な学習の時間で調べ学習に使ったり、校長先生や担任の先生とメールの交換をしたりと、徐々に学習活動の中にコンピュータが入ってきていました。また、タッチパネルの付いたモニターつきパソコンが導入されたことで、今までマウスが使えないお子さんはできなかったお絵かきソフトや学習ソフトが使えるようになりました。勿論、学校にあるからということで、コンピュータをただ使えばよいという訳ではありません。 肢体不自由の学校(特別支援学校)も最近では特に重度化が進んで、医療的なケアが必要なお子さんたちがクラスの大半という状況になってきていますので、私がいた頃とはだいぶ状況も変わってきているようです。私がいた頃は、学年に2〜3名という位でしたので・・。 障害に応じて様々な教材・教具を用意して、個々の課題に合った、そして子どもたちが楽しく取り組める授業ができるようにしたいと、日々頭をひねって先生方と話し合っているところです。 (知的障害の養護学校=特別支援学校に移って) 教材・教具を制作する際に「安全」であるということが最重要なポイントのひとつですが、知的障害の学校では、小さなお子さん達の中に口にものを入れてしまうお子さんがたくさんいることと、ものを壊してしまうお子さんがいるということが、制作上・活用の場面でのネックになります。 この2つの事柄を考慮して教材・教具を作ろうとすると、非常に難しいなあという思いにかられます。また、教材室はあるものの、ある程度の大きさ以上の教材・教具は場所を取ってしまう関係で難しくなります。例えば、スクールバスの形をした台車などは、その大きさの為に置き場所に困ってしまいます。これから色々な教材・教具を作っていきながら、これらの点の改善策を具体的に考えていこうと思います。 (退職にあたって)2013.3.23の「雑記帳」から 現役の間に教材・教具と手作りのおもちゃが750点を超えましたが、このHPを始めた頃は、確か教材・教具は60数点だったように思います。100円ショップがまだない頃は、ひとつの教材を作ると数1000円〜1万円くらいは材料代でかかりました。100円ショップができてからは、材料代が余りかからなくなり随分と助かるようになったと思います。 ちょうど作品が500点になる頃、もう疲れたからこのへんで良いだろう・我ながらよくやったじゃないかと思いました。土・日のない生活になって20数年位は経っていましたから、たまには土・日くらい休んだ方が良いと自分に言い聞かせて休むようにしました。おかしなもので、そうして3週間も土・日をのんびり過ごすと、亡くなった生徒のことなどを思いだしてしまい、いつかあの世で亡くなった子どもたちに「先生もがんばったよ。」と言えなくなるような気がして、もうちょっとがんばるかと思い直してやってきました。 工作を続けて右手の人差し指も変形してしまいましたが、まあ職人さんのようで内心誇りでもあります。よくがんばったなあという自己満足のような気分でしょうか・・・。自己満足できないことはわかっていますが、ご苦労さんと指に言ってあげるくらいはいいかな。TBSの「夢の扉+」を見ていると、人を救うという研究者・技術者・中小企業の社長さんが出てきますが、教員である自分には、そんな技術も専門性もないことが残念に感じます。でも、人の命は救えないけれど、障害のあるなしにかかわらず色々な人に笑顔は届けることはできるかもしれない・・・と今は考えています。 現場を離れると教材・教具の制作は難しくなります。なによりもそれを必要としている子どもたちの姿が見えなくなるからです。でも、時間がなくて作ろうとしてもできなかったたくさんの教材・教具や子どもたちが楽しめるおもちゃ作り、工作や美術の作品作りは、これからたっぷり時間があるのでやっていけそうです。「誰かが、このHPを見て笑顔になってくれたら」という初心に戻って4月から再スタートしていきます。左足が急にマヒして数分間動かなくなることがあるので、病院で検査を受けなければなりませんが、落ち着いたら少しだけ休んでもう少しがんばります。 (自作教材の質を高める為に・・・)2013.9.15の「雑記帳」から 現役時代は、お子さん達の指導に必要なものとして作ってきた教材・教具ですが、退職してしまうと現場から離れてしまうわけですから、急いで作らなければならないという時間的な制約もなくなり、「頭の体操」という感じでやるようになってきました。 「頭の体操」であれば何をやってもかまわないわけですが、この半年で現役時代には感じなかった色々なことに気づくようになりました。自分の担当するお子さん達の為の教材・教具であれば、材料代が多少かかっても授業で必要な物としてやむを得ないし、木工で作ることも当たり前のように思っていました。自作するに当たっては、課題に対応した物であることと安全性の高いものをと考えて作ってきました。 今は、現役ではないので実践することができないので、自分の経験を踏まえたうえで「こういった教材・教具はどうですか?」「こんなアイデアもありますよ。」「市販品と同じ機能の教材が数100円で作れますよ。」という感じで「提案」するような形をとっています。 教材や図工・美術の作品作りやおもちゃ作りを提案する場合は、『材料がすぐ手に入る・材料代がかからない・工作が簡単・実用性耐久性がある・安全性が高い・個々のお子さんの学習課題に合った教材・教具や図工美術の作品作りになっている・図工美術の作品見本は、子どもたちが作ってみたくなるものになっている・教材・教具は、子どもたちが使ってみたくなる美しさがある・収納時にスペースを取らない』等々のことが重要になってきます。 ネットで購入するか東京に行かなければ手に入らないような材料を使ったものは手間がかかります。また、材料代がかかりすぎるのは、誰でも避けたいことです。木工をする・できる教員は全体の教員の10%くらいでしょうか。後の90%の人たちのことを考えなければ、誰でも作れることにはなりません。 材料が安くてすぐ手に入るということを大切にすると、その反面材料のサイズや素材に制約がかかります。作ろうとするものが思い通りには作れなくなることもあります。教材・教具の収納性を考えると、コンパクトにしなければならないのですが、コンパクトにすると耐久性が犠牲になることがあります。また、お子さん達が手を伸ばしたくなる美しさも教材・教具には必要だと思います。自作だから不格好でも仕方がないというのは、使う側である子どもの側に立った視点が欠けていると言われても仕方がないでしょう。 日々仕事で忙しい中で作るわけですし、市販品ではないのだからそこまではできないし、そこまで考えたら自作などやっていられないと思いがちですが、色使いや形などできるだけいいものを子どもたちにという思いは、頭の中のどこかに置いておくべきです。先生方は、毎日がとても忙しいと思います。ですから、特別無理はせずできる範囲で取り組めればいいいと思います。その思いがあれば、少しずつ子どもたちにとっていいものができていくでしょう。 制作した教材を単に見てもらうだけであれば写真を1枚載せれば済みますが、色々な条件をクリアしていかないと、「提案」」はできないと考えるようになってきました。国語・算数といった限られた学習内容だけでなく、色々な場面でお子さん達の成長を促すことができる教材・教具や自助具を作り方を含めて提案紹介するには、食事・排泄・清潔・安全・運動・作業学習・図工美術・集団活動・総合的な学習の時間・音楽等々と、お子さん達の生活をトータルにカバーする膨大な数の教材・教具が必要です。 これからは、そういった幅広い場面に対応できる量の面と誰にでも作れて指導に役立つという質の面を今まで以上に追求していきます。「頭の体操」といったレベルでは届かないハードルですが、これでやっと自分の進む道の意味が見えてきました。 (考える・創る・伝える)2013.10.26の「雑記帳」から 教材・教具を考える時には、教材・教具のカタログなども参考にしますが、おもちゃ作りでは余り参考にしないようにしています。教材・教具は、経験を基にして個々の児童生徒のことを思いだして、その子達に役立つものをと考えます。そういった面から、市販品とは違うものに変わっていきます。おもちゃ作りでは、本に出ている寸法図や作り方などを参考にすれば作るのが容易になりますが、それではただ作るだけになってしまいます。 おもちゃ作りでは楽をしないようにし、「あれを作ろう」「こういっったものができないだろうか・・」と思ったら、0から考えるようにしていきます。本の説明を見てしまえばすぐにわかようなことも、見ないでとことん考えて試作します。 試作ですので、失敗も多くなります。これってとても非効率的ですが、「伝える」という観点で見ると、実は大事なことなんだと近頃特に思います。自分で作れるということと、色々な人にわかりやすく伝えられるというのは全く違うことです。教員であればというか、大体の大人であれば加減乗除の計算ができると思いますが、障がいのあるお子さん達に「数を教える・計算を教える」となると容易ではありません。できるということと伝えられるということは別次元のことです。色々と自分で試行錯誤を繰り返すことで、伝える力がついていくように感じます。 「トンボのやじろべえ」は、10数年前に仮説社の「ものづくりハンドブック」で見て、いつかは作りたいと思っていものです。本にはトンボの型の絵が載っていて、それをコピーして厚紙に貼って作れるようになっていましたが、その作り方は載っていませんでした。コピーして作るのは簡単ですが、それでは作り方を伝えることができませんから、0から試作するしかありません。初めに5pほどの大きさの鳥形のやじろべえを試作し、それが成功してから大きくしていき、2枚の羽のトンボにいきつきました。 伝える力・わかりやすい伝え方は、特に教員の場合毎日問われることです。学習用のプリントを子どもたちのことを考えて一から作る先生と、インターネットからダウンロードしたものを使うだけという楽をした先生では、数年先には全く違う「先生」になっていきます。若い先生は、楽をしないことです。楽をしない・積極的に経験豊かな先輩の先生の話しに耳を傾けることです。「考える・伝える」って、とてもしんどいことですが、しっかり考えて準備していくと、これがとっても充実した時間になります。特別支援学校や小学校・保育園・幼稚園の若い先生方、がんばりましょう。 (教材・教具3000点)2022.9.25 現役時代にHPに載せた教材・教具は750程でした。退職した頃は、初めて見たカワセミに感動して野鳥の写真を撮るようになり、バードウォッチングと退職前から考えていた「カラクリ」の制作をメインでやっていこうと思っていたのですが、「カラクリ」は0.1oの精度の世界なので、老眼が進んだ状態では難しいということを自覚しました。 また、その頃に亡くなった教え子達のことを夢見るようになって、もう少し教材・教具の制作を頑張ってみようと心に決めました。退職した1年目に作品数が1000点を越え、友人のA先生に「次は2000点を目指します。」と伝えましたが、これから1000もアイデアを出すのは無理だろうなと正直なところ思っていました。 1日に5〜10位アイデアが浮かぶ日もあれば、2ヶ月間全くアイデアが浮かんでこない日もありましたが、退職してから5年目には2000点を越えるようになり、これからは旅行に行ったりバードウォッチングを好きなだけやろうと思うようになりました。 亡くなった教え子達や大人になった教え子たちに、「先生は頑張りました。」と言えるかなと思っていましたが、不思議なもので中島みゆきの歌を聴いていると、自分はまだまだやるべきところまで行っていないと感じるようになりました。 若い先生方に、「授業に役立つ教材・教具とその使い方を伝えていこう」・「工作が苦手な人でも簡単に作れるようにしよう」・「材料はすぐに手に入り安価ですむようにしよう」・・等々思いながらやってきたら、退職して10年目に3000点までくることができました。「もう少し」・「もう少し頑張ります。」とやってきたら退職してから10年がたちました。 ・・・今は、「もう少し」頑張って行こうと思っています。若い先生方や障がいを持ったお子さんたちのお父さんお母さん方にお役に立っているでしょうか・・。 (明けまして おめでとうございます。)2024.1.1の「雑記帳」から このHPも今年で24年目になりました。肢体不自由児の学校(熊谷特別支援学校)にいた時にHPを始めましたが、その時は作品数は60作品くらいでした。知的の学校(行田特別支援学校)を退職した時は760作品位で、その後の10年ほどで3100作品になりました。 データ量が膨大になってASAHIネットに払う通信費が多くなってきたので、今は3000作品に収まるようにしています。それでも通信費は「えっ!」というくらいですが・・。 数年前までのように、1年間で250作品くらい作ることは難しくなってきていますが、今年もここに訪れてくださった方々のお役に立つような内容になるように頑張っていきます。時々、アイデアが全く出てこなくて「うーんアイデアが出てこない。」と1日中ため息をつくようなこともありますが・・・。 来訪してくださったみなさんの向こう側には、障がいを持った子どもたちがたくさんいるのでしょうね。私が「若い先生方のお役に立つように」と言うのは、その先生方の向こう側にいる子どもたちが、目を輝かせて楽しく授業を受け、その授業や学校生活を通じてできなかったことができるようになったり・わからなかったことが理解できるようになったり、興味がなかったことが面白いと感じられるようになって欲しいからです。 幼い頃から、「できない・わからない」とつらい思いをしてきた子どもたちが、自信を持って前を向いて進んでいけるようになるには先生方の力が必要です。いい授業をする為には子ども達に合ったいい教材・教具が必要ですし、いつも笑顔で接してくれる先生方が必要だと思います。子どもたち一人一人が、少しでもいい人生を歩めるように一緒に頑張りましょう。
|
教材・教具制作上のポイントなど (参考図書:埼玉県立総合教育センター「教材・教具自作の手引き」) |
|
障害のある子どもたちと教材・教具 | 障害のある子どもたちの教育では、子どもたちが自主的・主体的に学習をおこない、基礎的・基本的な学習の内容を確実に身につける為に、教材・教具を適切に活用することが学習上効果的です。 |
良い教材・教具の条件 |
○子どもたちの成長に役立つこと。 ○子どもたちの積極的活動を刺激すること。 ○安全であること。 ○子どもたちが操作しやすいこと。 ○清潔な状態にして、保存が容易であること。 ○あまり高価でなく、なるべく子どもたちが個々に常時使用できること。 ○破損しにくいこと。 ○不快感を与えないようなものであること。 ○子どもの注意を引きつけ、集中させるものであること。 ○子どもたちの正しい反応を強化できるものであること。 ○子どもたちの障害に応じた配慮が加えられ、使いやすいものであること。 ○素材(木製、布、アクリル、鉄、紙)や色彩(色をつけて子どもの注意を引くもの)、大きさ(子どもにとって適当な大きさ)、デザイン(テレビや漫画のキャラクター等)に配慮されたもの。 |
教材・教具の制作の手順と制作に際しての留意点 |
(1)教材・教具制作の手順 @子どもの実態把握 (児童生徒の実態を客観的な検査や指導場面での様子から正確に把握する。複数の教員の目が有効です。) ↓ A指導目標の設定(実態を踏まえた上で、指導目標を設定する。) ↓ B指導内容の検討 (指導目標を達成しつつ、児童生徒が興味関心を持てるよう内容を精選する。) ↓ C教材教具の作成(具体的に児童生徒が使用する場面を考えながら制作する。) ↓ D実践指導(実際に授業等で使用して、児童生徒の反応を確かめる。) ↓ E評価(児童生徒の反応を見て、修正や改良をおこなう。その際、複数の教師の目から評価をおこなうべきである。) (2)制作に際しての留意点 ○子どもたちが使用して安全なこと。 ○子どもたちの注意・関心を引きやすいはっきりとした色使い。(赤・青・黄色などの原色) ○使用目的がはっきりしていること。 ○子どもたちが、容易に操作できること。 ○日常生活に関連の深いものであること。 ○音や光が出るなど子どもたちの興味を引きやすいこと。 ○耐久性があること。 (3)その他 ○制作する上で特別な技術を要する教材・教具は、それを制作した人が転勤等でいなくなると、壊れた場合に修理ができなくなったり、活用の仕方自体がわからなかったりしやすいものです。殆どの学校では、特別に「教材・教具部」のような分掌はないのが現状ですので、個人的な力量に頼っただけの教材・教具にならないように、また、より多くのお子さん達にその教材・教具のメリットが及ぶように、保管(管理)・活用に関してのルール作りのようなものが求められると思います。 実際には、より多くの先生方に授業を豊にする教材・教具の重要性を理解してもらったり、全校の研究テーマとして取り扱ったり、先生方の協力のもとにその学校の「○○養護学校:教材・教具集」を作っていくことなどが考えられます。 |
教材・教具、自助具等の活用上のポイント |
@使用に際して、子どもたちに絶対けがをさせないようにする。 (木工作品では、角を落として丸みをつける。サンドペーパーを繰り返し掛ける。口の中にはいる危険性があるものは排除する等十分に配慮する。) A教材・教具を無理に子どもに押しつけない。 また、数回やっても関心を持ってくれないとすぐにあきらめない。一見矛盾するようですが、あくまで子どもが主役なので、表情や視線等に注意してみていくといいですね。 Bもっとも優れた教材は、先生方自身です。 新任教員の時に、先輩の先生方から言われたことです。近頃とみに実感してます。特に若い先生方ががんばっているのを見たり、友達の先生と話すときに、やっぱり人間性だなと思います。 C障害の重度のお子さんには、その子の好きなもの(音や感触等)を学習や教材・教具作りのヒントにする。 D教材・教具は授業を行う上での道具であって、目的ではありません。大切なのは、みんなで話し合ってよりよい授業をおこなうことです。 |
教材・教具についての私の思い |
教材・教具は、新任で勤めた埼玉県立熊谷養護学校で先輩の先生方の教材・教具を見よう見まねで始めました。やがて、教材・教具展の県展・全国展(発明展・国立特殊教育総合研究所教材・教具展)で受賞するようになり、出版社から原稿執筆依頼が来るようになって原稿を書くようになったのですが、子どもたちのためにやっている筈が、教材・教具展に出すことが目的のようになってしまっているのではないか、もしかしたらこのまま続けると自己満足に陥ってしまうのではと思うようになり、それらへの出品を止めることにしました。 ありふれたものでもいいから、子どもたちの役に立つものを作ることと教材・教具以外の勉強もあらためてしっかりやるようにしようと思ったわけです。(どうもなまけものなので、未だに目標は遙か遠くですけれど・・・。) |