今、平塚で何が起きているのか?

ただいま隣接マンション建設に反対中!その2


平塚の住環境を守る「おひさまの会」神田



 市道高浜台4号線という名前を出さずに、「市道路線の廃止について」と名付けられた議案が市議会で提案され、いよいよ昨年12月の平塚市議会で審議されることに。高浜台4号線について吉野議員(くすの木)が質問に立ってくれた6日、わたしたち約30名で傍聴。田中議員(共産党)と水野議員(プログレス)が質問に立ってくれた7日、60余名で傍聴しました。平塚市議会をこんなにたくさんの人が傍聴したのは前代未聞という話しでした。水野議員は道路の廃止・認定は年1回、9月議会に上程されるのが通常で、今回、12月議会に提案されたのは異例と指摘しました。
 議会の最中に、市が高浜台4号線を北側へそっくり付け替える案から、計画地の周囲に幅2mの歩道として設置する案にするよう建設業者に指導し、それを了承させていたことがわかりました。まだ高浜台4号線の廃止が決まっていないのにです。
 12月11日、「都市建設常任委員会」が開かれ、7名の議員で同議案について審議され、わたしたちのなかからくじ引きで選ばれた9名が傍聴。わたしも傍聴しましたが、高浜台と遠く離れた、めぐみが丘の市道認定と高浜台4号線廃止が抱き合わせで提案されたことに驚きました。めぐみが丘の市道認定は行政手続き上必要なことです。その議案と一括で高浜台4号線廃止の賛否を問うのは、議員の方々にわざわざ苦悩を与えるようなもの。結婚したいカップルと離婚したいカップルの是非を一緒に審議しなくてはならないようなものです。別々に審議することが当然なのは、誰の目にも明らかなのではないでしょうか。議員から「住民との話し合いが十分されていないこともあり、3月議会までこの議案を差し控えることはできないのか」「なぜ議員に対して事前に情報提供や検討する機会を設けていただけなかったのか」といった声が出されましたが、結局4対3で廃止が可決されてしまいました。
 そして12月18日、わたしたち傍聴人33名が祈りにも似た気持ちで見守るなか、本会議が開かれました。高浜台4号線廃止案に賛成の議員と反対の議員が討論を交わし、残念ながら賛成18反対14で可決されてしまいました。しかし業者と住民との話し合いが十分行われるよう指導の徹底と、ある程度理解が得られるまで告示を行わないなどを条件として賛成を表明した議員の方々もいました。この日は平成13年最後の議会だったので、締めくくりとして市長があいさつをしました。わたしたちが今まで署名・陳情書・手紙を出し、ビラを配り、大勢で傍聴しているのに、この件に関して一言もふれませんでした。哀しかったです。
 12月21日から今年2月下旬にかけて、計画地に建っていたスーパーとディスカウントショップの解体工事が行われ、あっという間にさら地になってしまいました。2月21日、結局昨年12月18日付けで「市道高浜台4号線」廃止が告示されたことがわかり、3月着工という業者のスケジュールに沿うような行政の対応ぶりなのです。
 これまで業者の都合、またはきちんとした設計図がこちらに提示されなかったため延期されていた第2回業者説明会が2月10日にようやく開かれました。それなのに説明会の回数が少ないのは、こちらが拒否しているからと批判されました。わたしたちの対策委員が行政に要望したことが通って、計画マンション1階全戸の庭からそれぞれ直にバス通りに出ることになっていた危険な駐車場がなくなりましたが、業者は自分たちによる改善であると言い張りました。日影・眺望に影響を与えて気の毒だと認めながら、10階建ての基本構造は決して変更しないと繰り返し、それなのに要望は文書にまとめて提出してくれというのは言い逃れに聞こえます。まして、そういったことをお互いに納得できるまで語り合う場が説明会のはずです。寸法が記載されていない図面について質すと、どの寸法が要るのか言ってくれないとわからないと答えた設計事務所にもあきれてしまいました。
 わたしたちは間もなく見えなくなってしまうかもしれない太陽や空を追い求めるように、毎日集まって反対運動を続けています。自分たちもマンションに住んでいながらマンション建設に反対するのはエゴだと言われることもあります。しかしわたしたちは建設させないと言っているのではありません。先住者の要望に耳を貸さず、日照権・眺望利益・資産価値を奪い去る業者に憤りを覚えるとともに、海浜の美観などを保つ「まちづくり条例」が平塚市にはなく(鎌倉市や秦野市にはある)、「合法なら何をしてもいい」こととなり、この地を愛し、税金を払っている市民はないがしろにされてしまう現実に不条理を感じています。
 みなさま、ご精読ありがとうございました。

隣にマンションが建ったときの予想写真

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