日常茶飯

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#124 
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白鷺

 駅に通じた一本道の片側には幅2メートルほどの溝みたいな疎水が流れている。 極(ごく)たまにシラサギが一羽いることがある。 烏や雀なら普段いるから何でもないが、シラサギは珍しい。 <遊びに来たよ>と云う余裕の感じで歩いている。 何処(どこ)から来たのだろうと思っていたが、さほど遠くない川に棲息しているのを知ったのは最近のことである。

 散歩道(ウォーキング・コース)を河川敷に変えてみたのが切っ掛けで。 川の両岸には河川敷が整備されていて、これが何キロと続いている。 その回りは急な高配の土手があって、川に行くにはその土手を下りなければならないから、高所恐怖症の気があるものだから、 これまで気が引けていた。 ところが降り口と云うのはあった。

 草を刈ったりと河川敷を整備するために定期的に車を乗り入れしているのである。 そのために車が出入りできる坂道があったのだ。 だったら、土手にある急な階段を上り下りする必要はない。 そこで、最近は河川敷を歩くようになった。

 週末は色んな人がいる。 ジョギングする人たち。 サッカーボールで遊ぶ親子。 野球小僧たち。 釣り竿を持っているおやぢ。 何が釣れるかと云うと、亀を釣っていた。

 で、シラサギである。 川に棲息するのはコサギだった。 頭の後ろに白く長い毛を垂らしているのがコサギである。警戒心がないので間近で観察できるのだ。 小魚を補食するのを間近にみるのは面白い。 浅瀬に立って水面を嘴(くちばし)で一撃。 すると小魚を摘(つま)んでいる。 器用なもので、はじめ摘んだ小魚を嘴を操って喉に送り込むと、水を一杯飲むのである。 みていると、食い放題。 ところが、ときどき別の行動を取る。 足をピンと伸ばして直立で立っている。 正面を見据えて、立った儘(まま)。 この行動は何を意味するのだろうかと、面白がって観察している。
'09年06月21日

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