日常茶飯

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イルミネーションの夜に

 いつごろからかはじまったのか、11月になると近所の街路樹に電球を飾り付け夜になるとイルミネーションで彩るようになった。 赤、青、黄色、白の輝きがキラキラと並木道に連なって、そのイルミネーションの小径(こみち)は10分ほど歩けば途切れるのだけれど、 奇麗な光景で、それが年末まで、いやたしか正月までつづくのである。

 帰りに本屋によって、武田百合子の『冨士日記』を買う。 ちょっと読みたいと思ったのだが、三分冊の上巻だけを買うことにした。 小学館から出ている雑誌「サライ」と云うのがあって、落語の特集だとかで、柳家小三治さんのCDが付いている。 雑誌も買って、イルミネーションをながめながら歩いて、やがて帰宅。

 小学館は、せんじつ「柳家小三治DVD全集」を出していて、雑誌の方にもインタビュー記事が載っている。 DVD10枚で4万円。まあ、妥当な値段だろう。 国立小劇場の落語研究会での口演25席を収録したもの。 ああっ、それで思いだした。

 何処かで聞いたか何かで読んだのだけど、古今亭志ん朝の口演のDVD化の計画が進んでいると云う。 ひょっとして噂はほんとうで、落語研究会のシリーズで小学館から出るのかも知れない。 と、勝手に思ってみたが、ほんとうだったらいいなぁ。
'07年11月15日

マックにしようかな

 今度のウイルス対策ソフト「ウイルスバスター2008」は、ウィンドウズ2000への対応を終了した。 理由は、マイクロソフトが<サポートメインストリームフェーズを終了したことを受け> てのことだと云う。 その上、XPやビスタに、<アップグレードされることをお勧めいたします>、とは 丸でマイクロソフトの幇間(たいこもち)のようなことを曰(のたま)うから笑止。 いま使っている2000はじゅうぶんよく動いているのである。

 それなら、「ノートン・アンチウイルス」に乗り換えようかと思ったらノートンよ、お前もかである。 ウィンドウズ2000は少し古いOSだけど、よく働いている。 最近はやりのUSB接続のワンセグでテレビ放送を受信することは出来ないのは気にもとめない。

 ところが、このウイルス対策ソフトは近ごろではセキュリティソフトと大きく出た。 いわば人の弱みに付け込んでのビジネスで、セコムなどの警備会社に似たものである。 セコムなら、お宅の家は老朽化したので改築しないと警備できませんなどとは云わないだろうし 改築は積水ハウス、大和ハウスに限ります、とは云わないだろう。 パソコンの世界では、それを云うのだから図々しいにも程(ほど)があるから云うのである。

 コンピュータ・ウィルスはマイクロソフトの専売特許みたいなもので、はじめはフロッピーで広まった。 当時は怪しげなソフトを入れなければ問題なかった。 それからインターネットが普及して、数年前から、メールで感染するようになった。 その頃からパソコンをよく知らない人びとが夥しく感染したから、ウイルス対策ソフトは売れたに過ぎない。 毎月マイクロソフトのセキュリティ・アップデートを実行しないといけないと、後で知らされたから従ったまでである。 パソコンとはそんなものだろうと思って、云われるままに従ったのである。 なんと厚かましいのだろうと、気づきそうで気づかないのである。

 ウイルス対策ソフトは要らないかと云えば要るのだから迷惑する。 その為、マシンに負荷がかかる。 重いのだ。 いちど試してごらん、これを外してみるとパソコンはサクサク動くものである。 どうもウィンドウズとウイルス対策ソフトを使うことは、そろそろ見直してみるのも無駄ではなさそうだ。 そこで、考えたのはマックにしようかなと云うこと。 むかしはマックを使っていると、アップルの熱心な信者みたいに見られていた。 いまではアップル・コンピュータは高くもないし安くもない。 ブート・キャンプもついている。

 ウィンドウズで出来ることは他でも出来るに決まっている。 マックなら、まぁ当面はウイルス対策ソフトも要らないだろうし。 それなら動作は快適だろう。 だから、いまのパソコンが壊れたらマックに乗り換えよう。 兎に角、こんなウィンドウズは厭なのである。
'07年11月12日

立冬過ぎて

 きのうは二十四節気の一、立冬。 天気はまずまず、でも寒くはなかった。 街路樹は少しは色づいてきたが、まだ紅葉とは云えず、でも、もう三週間もたてば師走である。 来週あたり木枯らし一号が吹くとの予報だそうだが、忽ち冬になるのか知らん。

 暑い夏のころは見向きもしなかった珈琲は、いまでは朝起きて一杯飲まずにはいられない。 これも気候のせいか。 近ごろよくみるモンカフェのCMは、先月からはじまったテレビ朝日の「相棒6」、の寺脇康文である。 旨そうに飲んでいる。 そう云えば、おとといの「相棒」は <トリオ・ザ・捜一>の親玉が出てこなかった。どうしたの。

 気象庁の季節予報では、これから一か月の気温は、平年並みが40%。 寒くなると暖かくなるのがともに30%。 これじゃ、どっちに転ぶかわかったものじゃないけれど、世間ではさほど寒くない冬と決めてかかっているらしい。 百貨店では、着丈が短く薄手のコートの売れ行きがいいそうだ。 まあ、よしんば寒くなっても構わない。

 冬には冬の御馳走がある。 すき焼き、鍋、雑炊、鍋焼きうどん、おでん、と長らく口にしなかった。 そのうえ、夜になってからの小鍋(こなべ)だて。 浅蜊(あさり)のむき身と白菜を煮ながら呑む酒は、さぞ格別だろう。
'07年11月09日

日曜は散歩

 朝っ腹から捜し物に失敗したので、それが気になって朝飯の後も探してみたが見つからない。 諦めて散歩(ウォーキング)に出掛けた。 春と秋の晴れた日曜の午前中は散歩をしている。 この春先にみつけた散歩コースは、駅の沿線にある公園通りからはじまる。

 いつものコースを辿るうちに、気が変わり踵(きびす)を返した。 違う道を歩いてみたくなったのである。 電車に乗って3つめの駅で降りた。 そこは、かかりつけの歯科医のある所で、歯の治療の帰りに時間があればよく散歩したのだが、 この2年ほど歩いていない。 つまりその間、歯は健康である。 2年経てば街並みはかわっているだろうか。 ふと思い立ったのである。 果たして、かわっているところもあった。 拉麺屋の看板が違う。 駅に隣接しているスーパーがあか抜けしている。

 歯医者には良い歯医者と悪い歯医者がいて、その中間はないようである。 悪い歯医者とは腕が悪いのであって、たいがい怒りっぽい。 たぶん腕の悪さを棚に上げて怒るのだろう。 良い歯医者も悪いのも、治療費は同じである。 だから良い歯医者さんを見つけるのは大切なことである。 ところが、これがなかなか難しいのだ。 悪い歯医者なら患者は懲りて寄りつかなくなり淘汰されるだろう、と思いがちだが、そんな競争原理は働かないようである。 悪い歯医者はそれなりに悪知恵に長けている。

 虫歯になって初めて這入る歯科医院は、痛くなったからであって、悪い歯は自分でも分かっている。 悪い歯医者は、とりあえず悪い歯の応急処置はするが、口の中を掻き回し別の歯を見つけて削ったりと、 そちらの治療に専念する。 急を要するのは痛くなった歯であるのに、何度通ってもその歯の治療をしようとしない。 そのうちずるずると何度も通うことになる。 以上、経験と見聞によるが、本当かは請け負えない。

 良い歯医者の見分け方は、最初にかかったときに、どう云う治療をするのか尋ねることである。 それで、明晰に説明できる歯医者さんは良い歯医者の見込みがある。 只、お喋りの歯医者は避けた方がよい。 職掌がら忙しいのである。平均寿命も短い(らしい)。 散歩から帰って、なあんだもしやと思い直したら捜し物が見つかった。
'07年11月04日

繰り越し

 金銭を銀行に預けると預金と云い、それが郵便局なら貯金と云うのはどういうわけか。 郵便局は預かるだけで貸さなかったので、金融機関とは云えないからだからか。 知らないことを考えてみても埒(らち)は明かないし、どうでもいいことなので話をさきに進める。 ところが、ゆうちょ銀行になって<銀行>の仲間になり、お金も貸すようになると、 <貯金>と云うコトバを隠すようになった。 以前は<郵便貯金総合通帳>と云ってたのが、ゆうちょ銀行の通帳は、<総合口座通帳>になっている。

 せんじつ、記帳欄がいっぱいになって通帳の繰り越しをしに郵便局に出向いた。 あらかじめ、民営化された後は手続きに時間がかかると聞いていたので、都合をつけて行ったら、 矢張り窓口で時間がかかった。 新しい通帳に繰り越すだけなのにね。 氏名、住所に間違いがないかを確認するだけなのだけれど、窓口の人は慇懃なのだけど、 何だかもたもたしている。 郵便局の通帳は相変わらず通帳に印鑑を押しているから、 その押捺した部分を引っぱがして、新しい通帳に貼り付けている。 だから通帳の繰り越しは窓口でやる必要がある。 銀行なら機械で簡単に出来るのに。

 そう云えば、銀行が通帳に印鑑を押さなくなったのは平成11年頃からである。 そうするのには理由がある筈(はず)で、これもよく知らないことなので詮索するのはやめる。 表向きは、オンラインで印鑑の照合がコンピュータで出来るようになったとの由。 と云うことで、つまり印鑑も電子化されたおかげで、 記帳する機械で簡単に繰り越しが出来るのは便利になったとは思う。

 電子化されると何でも簡単になっていいような気がするけれど、不安になることもある。 要するにIDとパスワードを知っていれば他人が本人になれるのは誰でも知るところ。 でも不動産の登記も電子化されていて、以前は書類さえ保管していれば間違いは起こらない。 それが、12桁のパスワードで登記を識別するようになるのだから、戸惑うだろう。 不動産建物の権利書には、パスワードにシールが貼ってあり剥がすと元に戻らない。 だから剥がしていけないらしいが、詳しくは知らないのでここまで。
'07年11月02日

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