☆. OP-51:オイルパニック .☆

(OIL PANIC)

- S57.05.28 Released (\.6000) -

従来のゲームウォッチの液晶画面を2枚使用することで、さらにゲーム内容に奥の深さを持たせ、ついでに本体の厚み&重量まで持たせた (^_^;)マルチスクリーンシリーズ第1弾。

そう、多くの人が勘違いしているのですが、実はマルチスクリーンシリーズの初代機はドンキーコングではなくて、このゲームなのです (不憫なゲームだ (笑))

舞台は、とあるガソリンスタンド。2階の事務所 (上の液晶画面) の天井にはオイルが流れるパイプが通っています。この時点ですでに変な構造の建物ですが、さらにそのパイプには穴が空いていて (しかも3個所も) さらにその真下にはガスコンロが引火した状態でほったらかしになっているというアブナサ。責任者の現場監督不行き届きじゃすまされないですね (笑)

で、落ち着いて考えればガスコンロの火を消せば話は済むのですが、それだとゲームにならないという訳で (^_^;)、プレイヤーはバケツ片手に滴り落ちてくるオイルを受け止め、左右いずれかの窓から外に捨てるという作業を繰り返す事になります。

これだけだと、もう1枚の液晶の出番が無いという事で、もうひとつ重要な設定がされているのがミソ。外にはガソリンスタンドに来てくれた大切なお客さんが立っていて、そのままバケツに溜まったオイルを外に捨ててしまうと、オイルがお客さんにかかってしまう・・・で、登場するのがドラム缶を持った従業員。この人は一定の間隔で左右を行ったり来たりしているので、タイミング良くこのドラム缶の中にオイルを捨ててしまえばOK!という訳・・・しかし、ドラム缶を軽々と(しかも、オイルは段々増えていく)持ち上げる従業員って・・・ちょっとコワイ。

オイルは最高3滴まで溜める事が出来、3滴まとめてドラム缶に放り込むとボーナスポイント。という訳で、バケツに3滴まで溜めがちになるのですが、ゲームが進むとオイルが落ちるスピードも速くなり、ちょうど良いタイミングで従業員が窓の外に現れるという可能性も低くなります。欲張りは禁物というのはG&W全てに当てはまる極意かもしれませんね。

あと、このゲームでは上の液晶画面と下の液晶画面ではミス換算が独立しているのが特徴。すなわち、オイルを3滴床に落としてしまうか、お客さんに3回オイルをぶっ掛けてしまうかしない限りゲームオーバーとはならないのです (上2回&下2回ミスの状態もあるということ)。これを計算に入れて、わざと違う方の面でミスをする (上で2回ミスかつ上手く従業員にオイルを渡せそうに無い時など) という荒業も使えます。

もっとも、チャンスタイム制 (一定時間ドラム缶を持った従業員が2人になり、いつでもオイルが捨てられる) を狙うとなると、やはり慎重に事を運ぶに越した事はないのですが (当然か (笑))。

実はこのゲーム単純に見えて、意外に奥の深い (唯一マルチスクリーンらしい=2画面を有効に使っている)ゲームです。最近では、もう実物は入手できないでしょうが、GB用ソフトゲームボーイギャラリーの中に収録されているので、興味のある方はそちらをチェックしてみてはいかがでしょうか?

ミスマークは上が炎、下がオイルをひっくり返したバケツというものであまり面白味は無いです (ぉぃ)。記憶がかなり曖昧なのですがアラーム鳴動時にはアラーム警察官が右っ側に出てきていたように思います (これもあまり芸が無いですね)