ピンク色の謎の物体といってもカー○ィではない (笑)

パズルデショーブヨ!ウータマちゃん

Produced by (c) ナグザット
2000.09.28 発売 (\.3800)

ピンク色の謎の物体・ウータマちゃん。東映動画の作ったキャラらしいのですが、このゲームで遊ぶまでまったく知りませんでした。というか、未だにゲーム以外でこのキャラクタをメディアで見たことが無いです (笑)


オーバーフロー間近!stop を集めて時間を止めろ!

ゲームのシステムは至ってシンプル。フィールド内に出てくるタマリンを回転させて移動し、同じ種類のタマリンを4つ四角に集めて消せばOK。さらに、消滅するまで (点滅が終わるまでの数秒間) に同じ種類のタマリンをくっつけていくと連鎖的にそれも消えていきます。無論、1度にたくさんのタマリンを消したり、1度に数種類のタマリンを消すことが出来ると高得点が得られる様になっているので、ツミコミ方が非常に重要になりますが、そこはアクションパズル、悠長に考える暇はありません。
右は『とにかくタマリン』というモードの画面で、次々出てくるタマリンを、ドンドン消していくモードです。レベルは100まであり、最初のうちはタマリンの出現する数も少なくインターバルも長いので適当に動かしていてもタマリンを消すことが出来ます。しかし、レベルが上がるに従ってタマリンの種類は増え (しかも、ちょっと判別しにくい色とパターンがある)、かつインターバルも短くなり、フィールドが息付く間もなく段々とタマリンで埋め尽くされていく様子はかなり焦燥感を煽られます。しかも、他の消えているタマリンに重なる位置でカーソルを回転させることは出来ないので、繋げて消した後にカーソルを動かして移動させようと思ったのに、実は消えてるタマリンに邪魔されて動かせなかったりなどというアクシデント (つーか、単なる判断ミス (笑)) もあります。このモードでは4つ並べるとタマリンの発生を一定時間止めたり、特定の種類のタマリンあるいは全てのタマリンを消滅させるアイテムが出てきます。これらのアイテムを駆使してとにかく高レベルを目指しましょう。


ダメダメって・・・いかにも投げやりな表示が哀愁 (苦笑)

1人用のモードはあと2つあり『タマリン・ジャマリン』というモードは、最初に配置されているタマリンを、残らないように制限時間内に全部消すとクリア。タマリンの数には限りがあり、かつ必ず4つずつ消せるとは限らないので、余らないようにしなければなりません。ついウッカリ動かしてしまったタマリンが連鎖的に消えてしまい、3個以下のタマリンが余ってしまってゲームオーバーということもあるから注意が必要です。特に、ジャマリンというお邪魔キャラやフィールド上の壁によって動かせる範囲が狭い時には他のタマリンを避難させておいてから消すなどかなり先読みが必要になります。各ステージは5レベルからなり、ステージクリアごとにウータマちゃんの仲間が出てきてパフォーマンスを見せてくれます (これがまたどいつもこいつもクセのあるヤツラばかり (笑))。
もうひとつの『タマリンQ』は前述のタマリン・ジャマリンに似ているのですが、こちらは制限時間は無く、さらにプレイする度に問題が変わる (勝手に配置システムと呼ばれてる) ので、1度クリアしたステージでも同じ手順で解けるとは限らないのが特長。もっとも、タマリンの数が変わったりとか、フィールド上の障害が変わったりする訳ではないので、それほど劇的な変化ではありませんけどね。ある意味、練習モードみたいなものなので、コレで本ゲームのコツをつかむと良いかもしれません。


とにかく、一時が万事この調子 (笑)

とにかく、キャラが濃いというかキワモノっぽかったので最初は敬遠してたんですが、遊んでみるとゲーム自体はかなり面白いということが分かりました。このゲームのシステムって GUNPEY に非常に似てるんですよね。単純に消すだけなら簡単だけど、一気に大量に消すツミコミの難しさ (ウッカリミスで消えちゃう様なところも) とか、後づけで連鎖させていくところなどシステム面もそうですし、時間に追われフィールドが圧迫されてきた時の焦燥感とか緊迫感 (消せる場所を見つけてそこまで動かすのが間に合うかどうかというギリギリ感とか) も非常に似ている気がします。しかも、GUNPEY はランダムの要素でどうしても必要なラインが出てこなくてゲームオーバーという不条理もありますが、このゲームの場合は、タマリンをほぼ自由に何処にでも移動出来るし、数も複数個が必ず出現するので不条理なゲームオーバーになることが少ないです。特に連鎖や大量消しを問われないため、よほど高次のレベルにまで進まない限りはクリアー出来る程度の難易度が続き楽勝と思っていたら何時の間にか!という限界に達するまでのバランスが結構良い感じです (って、レベル60程度の人間が偉そうに言えたことではないけど (苦笑))


イマイチなスコアではありますが (苦笑)

ただ、ひとつ問題を挙げるとすれば操作系。普通にカーソルを移動させたりタマリンを回転させるのは問題ありません。が、回転して移動するのでは間に合わない場合に、タマリンを飛ばすことが出来るのですが、これがまずA (あるいはB) ボタンを押しっぱなしにして飛ばしたい方向の十字キーを入れA (あるいはB) ボタンを離すという操作で行います。何が問題かっていうと、Aボタンを押した時点でタマリンは回転し、飛ばそうと思った軸線からずれた場所に移動してしまい、これを戻す為には逆回転のボタンをもう1度押さなければなりません。すなわち、ピンチの時の救いの手段が実はさらに混乱を招く様になってしまっているのです。まぁ、最初からボタンの多いハードであればこのような仕様にはならなかったんでしょうが・・・。操作感が自然じゃないので、これは慣れろといってもかなりキツイですね。特にタマリン・ジャマリンの1秒がクリアの正否を分けるようなステージではその難しさを痛感します。
ルールが分かりやすいので簡単に遊べるし、熱中度も高いです。スコアやレベルに関して細かい記録が残るのもヤル気を起こさせてくれます。見た目で敬遠してると結構損してるといえるかもしれません (私がそうだったんですけど)。パズル好きなら是非遊んで欲しいゲームです。ただ、まだ値段が高いんですよねぇ。Loppi に入って丁度良いくらいの値段だと思うんですけど。あと、何気にケータイ用にも移植されてたりするんですが、こちらは操作系がアレなんでオススメできません (笑)。つーか、ケータイでゲームってどうよ?


お買い得度:★★★★★(5)
ちっとキャラで損してるカンジがしますが、ゲーム自体はグ〜!