皆さん、こんにちは。
「楽しい外道」のお時間です。
今週のお題は「拷問と洗脳」。魔法の大家にして地獄の一丁目、「メイ=メルメイ」先生を講師にお迎えして、お送りいたします。
さて、先生。まず、拷問に大切な事は、なんですか?
うむ。まず大切なのは、殺さない事だ。これは、肉体的にも、精神的にも、だ。
そして、きちんと目的意識を持つ事。これが大切だ。
ハイ、ありがとうございます。いかにも含蓄の深そうな一言の後は、CMに引き続き、実技を幾つかお願いしたいと思います。
CM−−−
一寸した恨みごとって、ありませんか?
・期待していたシステムが「2年以上も」出るとかゆっといて出ないとか
・お気に入りのシステムのリプレイが、腐ってるとか
・どーしょーもないルールのサポートばっかりやってる雑誌とか
そんな時、手軽に使えるのが「呪いのわら人形B−Max」。
バイオテクノロジーと伝統技能が融合された力!!
手軽な操作で、誰にでも簡単にダメージを与える事が出来ます。
姉妹品、原子の力が強い「にがよもぎの壷A−チェルノ」、化学の勝利「地下鉄の瓶C−OAM」もよろしく。
烏のマークの「松本製薬」からのお知らせでした。
CM−−−
さて。自爆するほどやばい(から見えない)CMの後は、メイ先生による、実技の講習です。
では、早速お願いします。
うむ。まず、一番必要性が高いのは、何らかの情報を引き出す事だろう。
ここで勘違いしてはいけないのは、「真実を言うとは限らない」という事だ。
まして、ちょっとやそっとの拷問でいきなり白状した、等という時は、まず疑って正解だろう。
基本は以下の通りである
後は、3〜5を数回繰り返し、しかる後に情報を分析すれば、まず嘘をつく奴はいなくなる。
時々いる、「なら殺せ」というやからには、精神的な恐怖のみを与える事をお進めする。当然、肉体は半死半生の上で、だが。
では、具体的なテクニックに移ろう。
肝心なのは、
・死なない事
・死ぬよりも苦痛(恐怖)である事
この二点だ。
具体的な責め苦には、こんなものが有る。
・異常な姿勢で縛る事による、肉体への負担からの苦痛
例)海老攻め、つるし、等
・強制的な性行為による、肉体及び精神への苦痛
・末端痛覚神経の刺激による、肉体への苦痛
・対象の精神的外傷を刺激する事による、精神的恐怖
この辺りは、何れも、わずかな道具で行う事が可能である。
特に、魔法を使える人達には、「苦痛」、「幻覚」等の、簡単な呪文を有効に使っていただきたいものである。
なるほど。一口に拷問、といっても、様々な方法があるんですね。
うむ。
さて次に。
もう少し、より洗練された事−洗脳−について、語っていきたい。
これによる利点は、下記の通りである。
・情報を、より確実に、大量に手に入れる事が出来る
・奴隷として使う事により、人手不足などが解消される
・他人に売る事により、わずかばかりの金銭が手に入る
・各種人体実験を執り行う事が可能である
では、具体的な方法について。
一番確実なのは、
・5感の遮断
である。
絶えず外界からの刺激を受け、その刺激に対する相対位置としての自己認識しか持ち得ぬ人間にとって、外界からの刺激の完全な遮断は、自らの存在そのものの認識を失う、と言う事に直結する。
そして、人間の精神の根底に根差すものを破壊する事は、破壊したものがより精神の根源に近いほど、自我を歪ませ、他者への盲目的服従をたやすくさせる。
これは、自らの存在を、他者、と言う物を基準にして図ろうとする、精神的防衛の一環である為、である。
このため、「自己認識の根底からの破壊」は、「完全なる盲目的服従」をうむ。
ちなみに、相手を論破する事により、その相手が自らを「師」と仰ぎたがる場合がある。これは、「自己の論理的部分の破壊」による、「論理的部分の盲目的服従」である。
これについて詳しく興味のあるむきは、私の著した本を読んでいただきたい。
せ、先生。できればもう少し簡単に……
(無視)ここでは、具体的な方法について述べたいと思う。
視覚を奪う為には、「闇」の呪文をかけるか、目隠しが有効である。ただし、目隠しの場合、光の明暗には気を付けていただきたい。暗くするより、いっそ目の前で松明でも焚いて、光一色で塗り潰す方が確実である。
味覚を奪う為には、猿轡をかけるのが、一番早い。またこれは、別の時にも有効である。時間的な問題もあるが、麻酔作用のある薬草の汁を予め舌に塗り付ける、と言うのも良いだろう。
聴覚を奪う場合、「静寂」の呪文が何よりも有効である。そうでない場合、喋る事が出来ないようにした上で、耳に粘土をつめるのが良いだろう。歯を打ち鳴らす事によって、体内に音を立てる事が可能である事から、やはり猿轡をお薦めしたい。
嗅覚を奪う場合、「消臭」の呪文がいいだろう。が、しかし、特に強力な匂いがしないのなら、これに関しては、そう気を遣わなくても何とかなる。
触覚を奪う場合、体が動かないようにしておけば、それでいい。動かない椅子等に座らせて、指先までを紐で縛れば、後は問題ないだろう。
感覚を遮断すると、大体1〜3時間程度で、精神がかなりいかれてくる。
奴隷などに使いたい場合、一定時間(10〜30分)毎に、耳元で、「私に従え」とささやく。
後は、この状態を解放した瞬間、「私がおまえを助けた。私から離れなければ、ずっと守ってやる。だから私に従え」とでも言っておけば、奴隷が出来上がる。
この時に肝心なのは、壊れた自我を、何で代用してやるか、である。自立させない為にも、寄り掛かれるものを目の前に提示しておきたい。炎にひかれる蛾よりも確実に、近寄って、忠誠を誓う事だろう。
長く使いたいのなら、優しくし、かわいがってやる事だ。そして、厳しく冷淡な部分をその奴隷以外に行使し、それを見せる事により、間接的な「飴と鞭」効果を出す事が出来る。
はぁ。そうやって、奴隷を増やしているんですね。
うむ。大切な事だ。
又、時間がない場合、取り敢えず奪っておきたいのは「視覚」、次に「聴覚」である。この二つだけでも、(少々余分に時間が必要にはなるが)何とかなる。
人間の、「未知に対する恐怖」を刺激する為にも、視覚を奪う手段は、豊富に用意しておきたい。
ハイ、ありがとうございました。なかなか有益で貴重なお話、皆さんは、勉強になりましたでしょうか?
私もこれを機に、もう少し、拷問の方法、奴隷の作成などを頑張っていきたいと思います。
まだまだお話を伺いたいところではあるのですが、そろそろ時間がなくなってきてしまいました。
次回は、メイガス博士をゲストに、「研究と発明」というお題でお送りします。
メイ先生、今日はお忙しい中、本当にありがとうございました。
では又次回まで。
さよ〜なら〜〜〜