全国四万余りの八幡様の元締め、「総本宮」である。朱と黄と緑、黒と白が溢れ、華やかだ。この神は欽明天皇32年(571年)に「我は日本人皇第十六代誉田天皇広幡八幡麻呂なり、我名をば護国霊験威力神通大自在王菩薩と日う。」と宣言して顕われた。当初は社殿は何も無かったかあったとしてもささやかなものだったと思われるが、神亀2年(725年)に八幡大神(応神天皇)をまつる第一殿ができた。年表を見ると興福寺東金堂建立の前年である。3年後に長屋王の変があり、首都はまだ政情不安だったころだ。 次へ