長屋王の墓
Ancient tomb of King Nagaya-no-ookimi

平群からのんびりと歩いて来た。周囲は住宅地になっている。近くには長屋王の妻の吉備内親王の墓もある。
長屋王は高市皇子の子・天武の孫で、天武の子の大津皇子とは違う状況ではあるが、同じような手段で死を賜った。
皇子の歌は万葉集に5首残っている。堂々とした王族の歌であり、藤原氏が恐れたのも無理はない。
「味酒(うまさけ)三輪の祝(はふり)が山照らす秋のもみちの散らまく惜しも」(巻八 1517)
「佐保過ぎて寧楽のたむけに置く幣は妹を目離れず相見しめとぞ」(巻三 300)
「宇治間山朝風寒し旅にして衣借すべき妹もあらなくに」(巻一 75)  次へ
  
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