まだ拝観したことのなかった水月観音にお参りするため、久しぶりに東慶寺を訪ねた。 東慶寺は弘安8年(1285)、北条貞時とその母・覚山尼によって創建された。覚山尼が、前年に他界した夫・北条時宗の冥福を祈るために建立した寺だ。時宗は、十七歳で執権に就いた年に元への隷属を求めるフビライの国書を受け取り、文永・弘安の役を凌いだ後も国難を背負い続け、三十四年の生涯を閉じた。 次へ