紺屋園あたり
Konyasono

道からは坂があり、家の前にちょっとした坪がある。坪、とは庭のことだが、それは籾を干すための場所であり、眺めて喜ぶための庭園とはおよそかけ離れたもので、農作物を加工するための工程に必要なスペースなのである。それでも、その周囲にはささやかながらも鑑賞のための植物が植えられている。松や石垣の躑躅。農家の作業場としての「坪」を残している家には美しさを感じる。    次へ