高桐院というのはいい名前だと思う。司馬遼太郎さんの「街道をゆく」34巻「大徳寺散歩、中津・宇佐のみち」にもいい名前だと書かれていて、住職に名前の由来をたずねるくだりがある。このあたり、司馬さんにしてはやや辛辣な表現になっているのが面白い。 高桐院は細川忠興の創建で、彼と妻のガラシアの墓もここにある。 表門を入ると楓の向うに竹林が見える。自然石を踏んで右に折れる。 次へ