吉田修一の本

「最後の息子」 (99/7 文芸春秋) 99/8読了

表題の作品他2編の短編集。簡潔な文章で、青春小説を演じる。それでも題材としては、オカマの話だったりするところに現代性があるのか。久々に感じた「切れる」小説だという印象。

「Water」という題の作品は、水泳部での活動がテーマで、私も高校時代は水泳部に在籍していたので、内容的にはよくわかる。ただ、水泳部の人は少数派なので、他の人はどう思うのだろう? そういう意味では、結果的にニッチなファンを狙った作品となっているのか。

元に戻る